河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

エピソード

2010年09月12日 | 青の妖精と夏への扉
八田二郎先生は長崎に戻られてからもばってん
ずっとグラバー邸から稲佐山とカステラの絵を描き続けられたとです
特にカステラの茶色と黄色の対比が重要だと言っておられたですけん
時々、草木饅頭の絵を描いておられまっしゃったけん
「それは長崎名物じゃなかとでしょ」
ときつくお叱り申し上げたこともござりましたたい

2025年9月発行「カステラの絵だけを描き続けた男」(絶版)(八音社・iPad文庫)より

田中一村

2010年09月12日 | 青の妖精と夏への扉
田中一村

1977年9月12日、彼は奄美大島・名瀬市郊外に借りていた粗末な家で事切れているところを発見された。
前日、ひとり暮らしの夕食の準備をしている時に、心不全で倒れたらしい。床には刻んだ野菜の入ったボールがころがっていたという。生涯独身だった一村の、誰にも看取られない最期だった。享年六十九歳。

WEBより文章盗用

八田二郎の前世だといわれている謎の人物

エピローグ

2010年09月12日 | 青の妖精と夏への扉
八田二郎という主人公が居なくなってからも
世の中はいつもどおりだった

「私は総理大臣になりたいのです」

政治家は政治家になることが目的なのか
世の中を良くすることが目的なのかよくわからなくなっていた

「日本は高齢化社会になりますが、どうしたら良いのか誰も知りません」

学校の先生は知識だけを教えて
知識の使い方を教えるのを忘れていた

「この薬を使えばガンが治るんだから患者が死んだってしかたないじゃないか」

医者は新しい薬を試すことに一生懸命で
患者を治療する事を忘れていた

「どうせ死ぬんだから救急車呼んでも無駄っすよ」

馬鹿なタレントは自分だけが無傷で生き延びようと必死だった
人に与えた苦痛は次は自分を蝕んでいくのだ


銀河鉄道の中で脳みそがすっからかんになった八田二郎は
遠ざかっていく地球を見ていた

「あれはなんという星だったか、遠くから見るととても幸せそうに見える星だなあ」