山のふもとの神社に行列ができていた
「おじいさん、ここで何してるんですか」
「一人一時間ずつ、山の神様に手押しポンプで水を送っているんだよ
大昔、この山のプルート様という竜神様が水を欲しがって暴れたそうじゃ
わしのひいおじいさんの時代、いやもっと前かもしれん」
「電気ポンプを使って裏の海から海水を24時間送水できないのですか」
「竜神様が暴れて以来、この村では電気が使えなくなったんじゃよ
それに竜神様は海水がお嫌いなんじゃ
きれいで冷たい水を差し上げないと、また火を吹いて暴れなさる
呪いが解けるにはあとまだ二万年ほどかかるらしいんじゃ」
目の前には緑の木々に覆われた小高い山が六つがあった
遅い春に、山にはめずらしい色の桜が咲き始めていた
これまで見たことも無いような鳥が木々の間を渡っていた
三本の角のある鹿が若草をはんでいた
プルート:冥界を司る神、冥王星の守護神、冥王星にちなんでプルトニウムと命名された元素もある。
「おじいさん、ここで何してるんですか」
「一人一時間ずつ、山の神様に手押しポンプで水を送っているんだよ
大昔、この山のプルート様という竜神様が水を欲しがって暴れたそうじゃ
わしのひいおじいさんの時代、いやもっと前かもしれん」
「電気ポンプを使って裏の海から海水を24時間送水できないのですか」
「竜神様が暴れて以来、この村では電気が使えなくなったんじゃよ
それに竜神様は海水がお嫌いなんじゃ
きれいで冷たい水を差し上げないと、また火を吹いて暴れなさる
呪いが解けるにはあとまだ二万年ほどかかるらしいんじゃ」
目の前には緑の木々に覆われた小高い山が六つがあった
遅い春に、山にはめずらしい色の桜が咲き始めていた
これまで見たことも無いような鳥が木々の間を渡っていた
三本の角のある鹿が若草をはんでいた
プルート:冥界を司る神、冥王星の守護神、冥王星にちなんでプルトニウムと命名された元素もある。