失神して頭部離脱し
どこかわからない南の町で意識を取り戻した俺は
なにがなんだかわからないままでいた
「あーら、イカちゃんじゃないのー
お久しぶりねえ
こんな所で会うなんて奇跡よね」
俺の前には花柄のドテラを着た背の高い女?
たぶん男だ
オネエ言葉だが骨格は江頭のように骨ばっている
「ど、どちらさんでしたっけ」
「いやあーねえ、あたしよ、リスママよ
新宿二丁目の歌舞伎町側にあったでしょ
『禁断の美男子惑星』って店
あんた、毎週来てたわよね
あんた、ボウイのことばかりに夢中だったから
あたしの事なんか覚えてもいやしないわね」
お、思い出した、あの頃は
リスママはまだ男の格好をしていて
花柄のドテラを着て週末には店の小さなステージで
ニューミュージックを唄っていた
どこかわからない南の町で意識を取り戻した俺は
なにがなんだかわからないままでいた
「あーら、イカちゃんじゃないのー
お久しぶりねえ
こんな所で会うなんて奇跡よね」
俺の前には花柄のドテラを着た背の高い女?
たぶん男だ
オネエ言葉だが骨格は江頭のように骨ばっている
「ど、どちらさんでしたっけ」
「いやあーねえ、あたしよ、リスママよ
新宿二丁目の歌舞伎町側にあったでしょ
『禁断の美男子惑星』って店
あんた、毎週来てたわよね
あんた、ボウイのことばかりに夢中だったから
あたしの事なんか覚えてもいやしないわね」
お、思い出した、あの頃は
リスママはまだ男の格好をしていて
花柄のドテラを着て週末には店の小さなステージで
ニューミュージックを唄っていた