実験台の上の八田二郎がピクリと動いた
「僕のサナギ、じゃなかった、父さん、まだ生きていたのか」
「八郎よ、わしは、ずっと蝶になった夢を見ておった
でも、その蝶はサナギの時はずっと人間になった夢を見ていたみたいだ
ところで、あの放置したままのアゲハのサナギはどうなったんだ」
「そ、そ、そうでした、そろそろ蝶になる頃です
低気圧に乗って北へ帰って見てきます」
「僕のサナギ、じゃなかった、父さん、まだ生きていたのか」
「八郎よ、わしは、ずっと蝶になった夢を見ておった
でも、その蝶はサナギの時はずっと人間になった夢を見ていたみたいだ
ところで、あの放置したままのアゲハのサナギはどうなったんだ」
「そ、そ、そうでした、そろそろ蝶になる頃です
低気圧に乗って北へ帰って見てきます」