夏至のどんぐり祭りは次のように展開する
カシの木のヤドリギを手に持ち「マンドレ、カンドレ、サモハンヤレナー」と3回となえながら亀石のまわりを回る。横に売店があるので迷惑をかけないように注意する。
サンザシの枝を3本持ち「妖精さんようきなすった」と挨拶をする。返事が聞こえなければ吉、聞こえれば凶。
トネリコの枝で矢を作り、矢の先にラブレターを付ける。
ヤドリギとサンザシの枝を頭に載せ、「ヤントラ、マントラ、コプクンカー」と3回となえながら、先ほどの矢を好きな相手の家の窓を目がけて放つ。
警察に通報されなければ吉、通報されれば凶。
すべてはミッドサマーナイト・ドリーム(夏の夜の夢)
祭りは夜明け前に終わらせないといけない。
カシの木のヤドリギを手に持ち「マンドレ、カンドレ、サモハンヤレナー」と3回となえながら亀石のまわりを回る。横に売店があるので迷惑をかけないように注意する。
サンザシの枝を3本持ち「妖精さんようきなすった」と挨拶をする。返事が聞こえなければ吉、聞こえれば凶。
トネリコの枝で矢を作り、矢の先にラブレターを付ける。
ヤドリギとサンザシの枝を頭に載せ、「ヤントラ、マントラ、コプクンカー」と3回となえながら、先ほどの矢を好きな相手の家の窓を目がけて放つ。
警察に通報されなければ吉、通報されれば凶。
すべてはミッドサマーナイト・ドリーム(夏の夜の夢)
祭りは夜明け前に終わらせないといけない。
師匠との会話
「師匠!世界はなぜ在るのでしょうか!」
「そんなことわからんわい、わかったところで今といっしょや。わかるまでには数億年かかるやろし、今わかる範囲で今できることをするしかないのや」
「でも人間の一生は限られてますし、今すぐ答えが知りたいのです」
「そら、無理や、来世でもっと賢く生まれ変わってから言いなはれ」
「師匠!世界はなぜ在るのでしょうか!」
「そんなことわからんわい、わかったところで今といっしょや。わかるまでには数億年かかるやろし、今わかる範囲で今できることをするしかないのや」
「でも人間の一生は限られてますし、今すぐ答えが知りたいのです」
「そら、無理や、来世でもっと賢く生まれ変わってから言いなはれ」
もうすぐ夏至の日がやってくる。夏至の日は太陽光のパワーが最大に達し、光と闇、あの世とこの世の境目がはっきり見える。そのため、妖精、妖怪のたぐいが最も活動する日なので、夜明け前は特に気をつけないと、多くの妖怪や猫の夜間集会に遭遇することになる。この日、町中ではオークの杖を持った人をたくさん見かけるが、これらの人々はドルイド教の魔法使いである。
夜明けには魔法使いたちも街の明かりを一つ一つ消していくそうである。
私もオークの実であるドングリを食べながら、明日香村の亀石の上でドングリ祭りをしようと思う。
夜明けには魔法使いたちも街の明かりを一つ一つ消していくそうである。
私もオークの実であるドングリを食べながら、明日香村の亀石の上でドングリ祭りをしようと思う。
岩田慶治「花の宇宙誌」
中ほどに
「わたしはいまのところ、かたつむり人間というものにかなりの魅力を感じている。」
最後の一行に
「もう少ししたら、わたしだって、木になれるかもしれない。そう思うことがある。」
と書いてある。
なんという、わけのわからん文章であろうか。
全体としては人類学・アニミズムの本であるが、読み込むと奥が深い。
中ほどに
「わたしはいまのところ、かたつむり人間というものにかなりの魅力を感じている。」
最後の一行に
「もう少ししたら、わたしだって、木になれるかもしれない。そう思うことがある。」
と書いてある。
なんという、わけのわからん文章であろうか。
全体としては人類学・アニミズムの本であるが、読み込むと奥が深い。