散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

札幌国際芸術祭2024 LAST SNOW 「2124-はじまりの雪-」in 未来劇場

2024-01-27 12:30:24 | いろいろ写真館
500m美術館の展示を見終えてから、未来劇場にやって来た。



この会場のテーマは「これからの100年、さらにその先を考えて見てもらいたい」ということらしい。これを見に来た人で、これから100年後に生きている人はほぼいないと思うが、想像力を巡らせるということは重要である。

KOMAKUS「ウコウク」:まだ暗闇に目が慣れない導入部にある作品。弦を鳴らすかのような音は、ムックリの音を想像させるところがある。



チェ・ウラム「無限の穴」「穴の守護者」「素敵に枯れていきたい、君と。」:天井から下がる白い花がいつか枯れ、それが無限の穴に吸い込まれていき再生する。そしてそれを機械の守護者が見守っているというストーリーらしい。人類が滅びた後に、AIや機械が残ることは容易に想像ができるが、SF小説のようにそれらが何万年も活動を続けるということは、現在の技術では実現困難であろう。







後藤映則「in motion」:回転する造形物に光が当たり、人が歩いているように見えるという作品。私たちは果たして前進しているのだろうか。



■青木美歌「starting from light coming back to light、他」:人類が滅んだあと、原始的な生命体が跡を継ぐということは当然想像しえることだろう。そしてそれは何千万年と続くのだろうか。



また再び、意識を持つ存在が現れるのだろうか。人間に意識があるかどうかという問題はさておいてだが…。



この会場が劇場であるだけに、作品ならずともいろいろと面白いものが周りにもある。



エイミー・カール「存在の谷からのエコー」:最初に何やら動画があるのに気を取られてしまったが…。



この会場では、人間が入力したメッセージを保存している。



さらに希望者はDNAを提供することも可能である。



さらに後から気がついたのだが、自分の顔かたちもキャプチャされてデジタル保存され、メッセージやDNAと共に2026年に打ち上げられるロケットにより月に保存されるというのだ。部屋を出る時に「入室は、あなたの顔と身体がデジタルでキャプチャされることへの同意を意味します」って書いてあるのに気がついたけど、ちょっと説明不足だな(文章が周りに沢山あって、見てない人も大勢いそう。メッセージとDNAの提供は能動的に何かしないと行われないからそれでいいけど、個人を特定できる情報の収集をするには告知が不十分であると思う)。

テガ・ブレイン+ジュリアン・オリヴァー+ベングト・ショーレン「Asunder」;世界の環境問題をAIが管理したらどうなるのかというコンセプト。「都市や河川、森林の移動、国同士の統合、海岸線の直線化などの不条理な解決策が提示されていきます」とあるが、「国同士の統合」はシンプルかつ、合理的な解決策ではなかろうか(人種主義者、国粋者には不条理かもしれないが)。



まあ、普通のAIだったら、人類抹殺を考えると思うけどなあ。または、このシミュレーターに人類の意識を住まわせる時代があっという間に来るかもしれないね。



シン・リウ「Gleaming Bodies」:白い部屋を見ると「2001年宇宙の旅」を思い出す人はおじいさん。



長谷川愛「Multiple Futures」:2124年の札幌は雪がほとんど降らない世界になっていた。その世界にVRで入り込むという作品なのだが、どうもVRを試す気にあまりならないんだよね。他の人が「やりたい」というのを聞いてみると、待ち時間が結構あるようだった。



スーパーフラックス「Refuge for Resurgence, Window View」:文明世界が海中に沈み、それを廃墟となった高層ビルの窓から眺めるという作品。



ジョヴァンニ・ベッティ+カタリーナ・フレック「Invisible Mountain」:イタリアのアルプス山脈で氷河がとけるのを防止するために、白い布で氷河を覆うという活動を紹介したもの。この布は環境負荷が高いプラスチック製であり、2年に1回交換しなければならないくらい、すぐに劣化するという皮肉な現実なのである。



その時の山の稜線を再現するように布が展示されている。



キャシー・ジェトニル=キジナー+アカ・ニワイアナ「Rise:From One Island to Another」:マーシャル諸島の詩人とグリーンランドの作家が共同で作成した詩を朗読する作品。島は氷河と並んで環境変化が最も早く出やすい場所の一つなのだろう。



クアヨラ「Remains:Vallee de Joux」:スイス山奥の森を記録したもの。遠くから見ると森に見えるが、近くに寄ってみるとデジタル処理されたポリゴンであることが分かる。何となく「松林図屏風」のことを思い浮かべる。





国松希根太「WORMHOLE」:北海道の巨木を使った彫刻。無言ながらに何かを語りかけてくるかのような存在感がある。





チェ・ウラム「Red」:開いたり閉じたりする赤い花。生と死の境目を行き来しているかのようだ。



ワビサビ「LAST SNOW」:札幌と世界各都市の積雪量を表現したり、中谷宇吉郎の研究紹介などの展示。



h.o「WRITING THE FUTURES」:未来の人に手紙を書き、またその返事を受け取るというコーナー。



WACOM「Last Ink」:展示会場を出ると、いろいろ書き込みのできる、参加型コーナーがあった。



フジ森「自分だけの雪の結晶、ゆきフレーム」:画像の真ん中にある緑色のモヤっとしたものは、私の姿が取り込まれたものらしい。



これにて終わり。



現在を起点にして、人の未来を考えさせるということでは、非常に示唆に富んだ展覧会であったと思う。そしてなおかつ、アート作品としての力に優れたものも多く、良い展覧会だったと思う。写真では伝えきれないものが多く、ぜひ興味を持った人には現物を見てほしいものである。
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閉店356

2024-01-20 12:29:16 | いろいろ写真館
札幌市の中心部では数少ない、昔からの定食堂が年末で閉店になっていた。



「店主高齢に伴い」なのだそうだ。



私は2回くらい行ったことがあるのかな。新型コロナ以降は土曜日休みになっていたので、なかなか行く機会が無くなっていたところである。



ちなみにこの時、カレースパゲッティでも食べるかと思って来たのだが、その店は恐ろしいほどの混雑だった(ほぼ満席)。残念、別の場所へ移動。
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長くなりそうな一日&閉店355

2024-01-06 09:55:58 | いろいろ写真館
今日はそろそろ薬が切れることもあって、腰痛の件で病院に行かなくてはならない。前回「受付開始8:15」というのを真に受けてその時間に行ったら、約3時間待ちで診察時間が11時過ぎになったこともあり、もう少し早く行くことにした。ということで、8時に病院についたのだが、受付はすでに始まっており、もう20人以上の人が待ち合わせ室にいる。

ところが受け付けと共に予定を聞くと、「診察は9時半頃ですから外出しないですね?」と言われてしまった。土曜日のせいなのか、年始のせいなのか、思ったより早く診察を受けられそうだ。後はよく見ていると、待合室にいる半分くらいの人はリハビリのために来院しており、その人たちは時間と共に2階のリハビリ室に行ってしまったのだ。

持ってきた本を読んでいると、思ったより早く私の診察順が来た。問診の結果、腰痛のための痛み止めを追加して、また1か月様子を見ることになった。これまでは温湿布と血流の良くなる薬を処方されていたのだが、目立った改善が無かったからである。ただ、血流の良くなる薬というのは寒いと効きづらいらしい。まあ、そりゃそうだろう。痛み止めは腰痛に対するものと、神経痛に対するものがあるそうなのだが、とりあえず腰痛の方でお試しである。

思ったより早く診療が終わり、薬局で薬も出してもらって9時半。さてどうしよう。最近は長時間歩くことができず、時間をつぶすことができないので、こんなに早く診察が終わってしまうと困るのだよなあ。

とりあえず、年末で閉店になってしまった琴似の名物店を撮影。



それから、区民センターの図書室で本を返して、地下鉄駅へ。地下鉄にでも乗って時間をつぶそうかなあ…。
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閉店354

2023-12-29 12:18:31 | いろいろ写真館
とっくの前に営業はやめていたが、すみれホテル&かっぽうぎ札幌時計台店の建物が全て取り壊され、更地になっていた。



一番左手のビルも古びているねえ。
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ここで雪合戦をしてはいけません

2023-12-24 13:45:47 | いろいろ写真館
「ここで雪合戦をしてはいけません」。



という意味ではない。

元々北海道(東北)では「ゴミを投げる」という表現があって、これは「ゴミを捨てる」という意味なのだが、「雪投げ」というのも類似の表現である。この看板は「ここは家を建てる予定だから、空いていると思って周りの雪をここに捨ててはいけないよ」ということを言っているのである。

まあ、北海道人としては普通の看板だな。
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「さつきた8・1」直結の地下通路

2023-12-21 18:00:00 | いろいろ写真館
初めて北8条に新しくできた地下通路への入口から通路に入ってみた。「さつきた8・1」という施設に入口ができたのね。



結構立派な入口ができた。


→照明で字が見えない…



建物の地下1階から通路につながっている。



地下2階も通路につながっている。



15番出入口ということらしい。



通路に北9条小学校の皆さんによる作品(絵画)が展示されていた。





これは小学生の作品じゃないかも。



そして15Bの出入口も新しくできたようだ。



昔からある通路につながっておしまい。

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閉店353

2023-12-17 13:21:01 | いろいろ写真館
先月末で閉店になったのは当然知っていたが、改めて写真を撮影してきたカレーの「P」。



私も通算34回行っているので、惜しい店をなくした気がする。閉店直前の頃は大行列になっていたため、最後に行ったのは約1年前で、それきりになってしまった。
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閉店352

2023-11-03 14:08:54 | いろいろ写真館
アスティ45にあった食堂兼居酒屋「かっぽうぎ」がついに閉店。一時期は大通含めて3店舗くらいあったと思うが、どうしてしまったのか。まさか、サラリーマンは昼食で外食できるだけの余裕も無くなってしまったということではあるまいね。



皆、昼食はどうしているのだろう。私の周りでもコンビニで買ってきて済ませるか、家から弁当(自作の場合もあり)を持ってきている人が増えているような気がする。私自身もコンビニのおにぎりで済ませているのだが、これはお金がないというよりは、昼時の飲食店の混雑が嫌、何か読みながらでなくては食べている気がしない、30分くらい昼寝をしたいといった違う理由である。
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202309長野の街並み

2023-10-21 14:27:39 | いろいろ写真館
そして、一番長く滞在した長野市の風景をお届けする。まずは、上田から移動して長野入り。

駅前すぐにある「立ち呑」の店。焼酎・日本酒・ビール1杯(グラス)110円とあるが、お通し400円が気になるんだよな。



長野の駅前には東急デパート。ちょっと地味だな。



何だか目立つ駅前ビル。1階の明治30年うなぎ店が気になるが、営業しているのを見なかった。昼だけ営業なのか?



9月26日朝。地獄谷野猿公苑は近いのか?



長野電鉄はそのせいかモンキー推しで、この列車はスノーモンキー号。



小布施に行って、夕方長野に戻ってきた。長野駅にある「りんごのオブジェ」。



そして東山魁夷「壁画 静映」。



9月27日。善光寺に向かう通り道で食堂発見。営業していないかもしれない。



魚料理の店かな。



「毛糸の店」と書いてある。



伊那市に本社がある寒天の店。札幌にもショップがあるのだ。



ローカル薬局だろうか。



食堂の雰囲気もある蕎麦屋さん。



権藤通りのレトロパーク。



上田市発祥の美味だれ焼鳥を出す店。気になる。



演芸場がある。



これ、普通のマンションだと思うのだけれども、1階の屋根っぽいところがスゴイよね。



まだ個人書店が残る長野。



歴史ある旅籠がレストランになっている模様。



善光寺を見てから参道を折り返す。写真店だったようだが、営業していないかも。



七味屋さんの前の車止め? ちょっとした椅子?



また渋い薬屋さん。



こういう旅館がまだ参道に残っているというのも良いなあ。



こちらは時計店。まだ専門店が多く残っているのだ。



上田市にもあった酒とかつおぶしの店。乾物店+酒屋さんという組み合わせは普通なのか。



というところで終了。

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202309上田の街並み

2023-10-21 10:48:55 | いろいろ写真館
「この景色を眺めながら、私は何杯も酒が飲めるね」と思った、上田の街並みをご紹介。

落ち着いた風情のコーヒールーム。



飛び出し坊やか、飛び出しお嬢ちゃんか。



商店街の看板にも六連銭。



洋菓子店かな? 建物がいいよね。



味のある古書店は閉業してしまっているらしい。



こちらの書店は健在。右隣は肉屋さんらしい。



昭和23年創業のド渋い食堂があったが、店頭には閉店のお知らせが貼ってあった(七十四年有余(ママ)の営業だそうだ)。



フルーツショップは閉業らしい。



昭和38年創業の喫茶店。建物全体を撮影し損ねた…。



和洋酒とかつをぶし(ママ)の店。風情がある。



「上田の木彫 農民美術」とガラスに書いてある工芸展。上田市立美術館で見た、山本鼎の運動は根付いたらしい。



万年筆の店は店名の字体がいいね。右はお肉とコロッケの店。



ここでも真田幸村頼みが。



創業明治30年のうなぎの店。駅前には結構渋い店が多かった。



旅館の看板だが、「まつたけかいせき」「五鉄鍋コース」(鬼平好み)、「ふぐ料理」「かも料理」などもやっているようだ。



中華料理店の看板トップは「みそチャーシュー920円」。ラーメンは570円である。



ここも名物らしい「肉うどん」の店。興味はありつつ、昼の時間で2軒も行けなくなった。



いいね、プロレスバー。



ここは人形専門店。



泥鰌とぼたんなべ、郷土料理の店。



普通の居酒屋メニューもありそう。



地下センターには「味自慢 焼肉 ラーメン 定食 酒」の店がある。



駅の建物に戻ってきて、これは最近できた店かな。



今回の長野の旅で「信州上田地どり真田丸」を覗いた四大名物は食べた。



上田はなかなか素敵な街並みだったが、高齢化と不景気による衰退は否定できないだろう。
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