通院のため、普段の通勤時間より早くスタート。天気が良いのはいいが、暑くなりそうだ。
診察が終わり、第1食目を食べて本屋さんに行った後、可能な範囲でギャラリーを見ていくことにした。先週末は病院に詰めていたので行くことができず、今週の週末も市内のギャラリーに行くのは難しいかもしれないからだ。それにしても「忌引き」をこういうことに使って良いのだろうか? まあ、合間に銀行にも行かねばならず、施主であった私の疲労回復ということもあるから、良いことにしよう(←勝手に決めた)。
本日は大丸→NAKAHARA→ニューオータニ→道新→大通→らいらっく→三越→スカイホール→さいとうの9か所。
■大丸画廊「Parade-更新する現代作家展-」。リアリズム重視の作品がある中で、池尻育志の生々しい(色気がある?)作品は、単純に象徴化された花鳥風月を描いたものではなく、ハッとするものがあった。
久しぶりに北3条西3丁目のビルにある、望月菊磨「光の門」を撮影。就職前の面接の頃、よくこのビルで面談(という名の飲み会)が開催されていたので、その頃からうっすら記憶がある。私はバブル期に社会人になったので、就職の門はゆるゆるだったのである。
■NAKAHARA DENKI「日高のアール・ブリュット」。
千葉綾乃「無題」:絵画は一旦おいといて、写真作品の方に私自身の写真と近しいものを感じる。
■ニューオータニイン「冨田知子典」。
「雷雨」:暗い廊下に展示されているので写真がイマイチだが、この重々しい感じはステキ。
「再生」:この表情が現れない人物と、持っている「箱」がポイントのよう。別に「空箱(ソラバコ)を持つ人」「流れ着いた箱」という作品もあった。
平日なので立ち寄ってみたアートスペース/文化情報ライブラリーは会合が行われるようで、臨時休館だった。
■らいらっく・ぎゃらりぃ「中橋修回顧展」。ギャラリーが閉鎖になることと、ご自身が75歳を迎えることから、自選によって開催された展覧会。過去の展示ではインスタレーション的なものもあるため、展示風景の写真も多く展示されていた。
過去50年の画業(版画、立体もある)を見ると私も珍しく思いが湧き上がり「年代を追って作品を拝見し、大変すばらしいなと思います。ハッとさせられました」と作家に声をかけてみた。中橋さん曰く「ざっと50年、かなり作品も厳選して持ってきました。年号(西暦)の後ろに書いてあるのは自分の年齢で、『ああ、あの時はこんな作品に力を入れていたな』というのが思い出されます」とのこと。作家の心の中の小さなアトリエに訪問させていただいたような気持になる、素敵な展覧会。これは是非!
■スカイホール「伏木田光夫油絵個展」。こちらは「大回顧展」と言っていい規模の展覧会だ。正直なところ、人物の描き方と色彩が私の好みではないところが強いのだが、静物画で「これはなかなか」とうならされる作品があった。興味深い展覧会である。
この後、軽く一杯やってから、昼の狸小路(西方面)へ。
「札幌観音堂跡地」という碑があった。結構ピカピカだけど、最近できたものだろうか。いつからあったものか記憶にない。
閉業してしばらくたつ居酒屋では、服やカバンのガレージセールが行われていた。
■中央区民センター「男女共同参画週間パネル展」。
確かに男性らしさを求められて困ることも多いのである。その「男性らしさ」お前が思ってるだけだから。
2階に昇り、以前撮影したこともある、伊藤正「ローヌに沿う街(第42回一水会展)」。
制作者多数「イラムノアカラカラ(心を込めて一緒に刺繍)」。平成28年「札幌市市民参加型アイヌアートモニュメント制作事業」によるものである。
そういえばこの建物には喫茶店が併設されているのだった。メニューはナポリタン、おはぎ、おにぎらず、ランチ(チキンカツ)等。
西11丁目に来て「ルスツリゾート Be Happy!」の看板を見上げる。
終わり。