9月27日に大通。
9月28日に大丸→大丸催事場→エッセ→創→HOKKAIDO ART GALLERY→さいとう→三越→富士フイルムの8か所。
■大丸画廊「今日もどこかでII 稲恒佳奈日本画展」。やや俯瞰したような位置から大勢の人間を描き込むという絵画。大体観光地や分かりやすい場所を舞台にしているようだが、もっと面白い作品がこれからも描けそう。
■大丸催事場「燃える闘魂 アントニオ猪木展」。私は猪木派ではなく馬場派(正確には新日派ではなく全日派)なのだが、そりゃ見に行くよ。
「札幌中島スポーツ・センターの日本プロレス時代のポスター」:馬場、猪木とドリー・ファンク・ジュニア、ダニー・ホッジと2大チャンピオンが顔を合わせる豪華な組み合わせである。
「蔵前国技館のIWGP優勝戦ポスター」:見ていたら猪木のIWGP構想に興奮したかもしれないが、当時はプロレスから離れていたような気がする。欧州代表で前田明が出ているのも、趣深いなあ。
猪木の選手時代の戦績が張り出されている。昭和56年7月10日の中島スポーツセンター「アントニオ猪木(両者フェンスアウト14分8秒)マスクド・スーパースター」はモヤモヤする試合結果だなあ。当時、場外のフェンスから外に出ると反則負けになるという何とも微妙なルールで、結果が不透明だったことが多かったのである。このころはわざわざ外国から呼んだレスラーを簡単に負けさせず、最終戦で決着をつけるようにもっていったりしていたからなあ。
昭和56年7月12日の富良野スポーツセンター。当時私は富良野市在住だったが、プロレスは見て無かったなあ。メインは「アントニオ猪木、長州力vsマスクド・スーパースター、バッドニュース・アレン」。1本目は両軍リングアウト、2本目は猪木(体固め3分58秒)アレンとこれまたすっきりしない決着である。これは猪木の延髄切り一発からの体固めかなあ。
ちなみにプロレスの結果を書く場合には、ギブアップとかでない限り最後に抑え込んだ技を書くため、大体「体固め」とか「エビ固め」になってしまい、内容が良く分からない。そこを試合時間や選手同士の立ち位置を把握してどういう試合経過だったかを妄想するのが楽しいのである。
ついでに書いておくと、プロレスの勝敗なんてあらかじめ決まっているじゃないかというのはどうでも良いことなのである。そういうことを指摘する人はプロレスのルールが分かっていないのだ。プロレスのルールとは「①説得力のある方が勝ち(したがって負けた方が勝ちということもある)、②相手の技はかわす必然性があるとき以外はすべて受ける」というものなのである。
説得力のある勝ち方にもいろいろあって、例えば「数年間海外修行を積んだ若手が帰国して、新必殺技で勝利(なおかつ、マイクアピールが滑らなかった)」とか、「職人レスラーがネチネチ膝を攻めたので、最後の膝十字固めはあれは決まるだろ」とか、「木戸さんのキドクラッチは年に一回くらいトップ選手に決まっちゃうのはしょうがないだろ」とか、いろいろなパターンがあるのだ。つまり、プロレスラーの対戦相手というのは向かい合ったレスラーだけではなく、観客が含まれるということなのである。
■ギャラリー創「岡本和行 St.K2設立50周年記念作品展 百花綵図」。花を描いた日本画を専門に扱う画廊に迷い込んだような気持になる展覧会(写真です)。
■HOKKAIDO ART GALLERY「豊田満展」。
「早春の木立」:北海道大学理学部校舎を描いた作品。ちなみに私は理学部出身なのだが、この裏側にある3号棟というところに通っており、本館には学割をもらいに行く時くらいしか行ったことがないのである。40歳を超えてから博物館に行った回数の方がよほど多いのである。
「サンマルタン運河」:中央に樹木と橋を集めて、難しい構図をこなしているように見える。全然知らない画家だったが、意外と面白い。
■さいとうギャラリー「「大地康雄の油絵」展 大震災からの形象 “レクイエム” シリーズ第2弾」。「摩周湖」のような風景小品の色彩が良かったと思う。
B室では高橋英生「赤い花」が展示されていた。