散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

20241103ギャラリー巡り in 小樽

2024-11-03 16:39:56 | 美術・アート
昼食を取り、小樽のギャラリー・美術館巡りだ。まずは普段行かないこちらから。

■アンワインドホテル&バー小樽「澤田千香子写真展 あわいとはざま」。おそらく小樽市を中心に風景や街角の様子がとらえられた写真展。相当おしゃれなバーの雰囲気と相まって、なかなか感じの良い写真である。



ついでにクラシックなホテルの玄関を撮影。





市立小樽美術館・文学館の建物へ。市民ギャラリーでは「小樽ユース展」「押し花アート展」が開催されていた。また、1階会場では古書市をやっていたので、本を2冊購入。



■市立小樽美術館「小樽の色、ことばの小樽~中村善策と小樽風景~」。作品に中村善策の言葉が添えられた展覧会。
「東京風景(四谷見附)」:東京タワーが描かれていて、見たことがないかもと思ったら2012年に見ていた。

■市立小樽美術館「一原有徳記念ホール 酒井忠康への手紙」。「東京画廊/恩師・土方定一と一原有徳」と題した一角の展示が、あまり見たことのない作品ばかりで新鮮だった。

■市立小樽美術館「絵画における炭鉄港/3人展 伊藤光悦・輪島進一・羽山雅愉」。
伊藤光悦「過去りし刻」:廃屋に人の影だけが浮かび、かつて大勢の人がそこで暮らしたことを想像させる作品。
伊藤光悦「石棺の街」:夕張の廃墟だけではなく、原子力発電所を石棺として処理したチェルノブイリ原発のことを描いているのであろう作品。街の死というものは重くて冷たいものだ。

輪島進一「海への思い/死守せよ、Sdgs」:今展覧会の輪島作品はメカニックでアンドロイドやサイボーグを思わせるものが多い。
羽山雅愉「黄昏・23」:小樽の風景を描いては空に月を浮かべる作者。これまでの作品に描かれた赤、黄、青の月はいずれも円形だったのに、この作品は青と白で描かれた月が二重円になっているように見える。あえての破調か。



■市立小樽文学館「マンガ家・つげ義春と調布」。「ねじ式」の印象から夢を思わせる妙なマンガを描く人という印象だが、それ以外の作品は意外と地元密着スタイルなのである。よって、描かれた場所(多分、調布なのだろう)と現在の写真が並べて展示されている。

■市立小樽文学館「貸本小説と貸本屋の世界展」。私の年代だと、貸本屋には縁がない。もしかすると子供のころにはやっている所があったのかもしれないが、地方都市だと営業が成り立たないよね。

札幌市民だとこの看板を覚えている人もいるだろう(2010年頃まであったということで、もちろん私も存在は知っている)。



ケースの右上にあるのは栗田信「醗酵人間」というSF調小説。その他、小野稔「武蔵は右左投手」(宮本武蔵張りに左右両手投げ、二刀流のピッチャーが活躍するのだろうか)、真鍋元之「金さん暴れ傘」(遠山の金さんが熱海旅行で殺人事件のトリックを暴く話らしい)など、一周回って読んでみたくなるような本が並んでいる。



小樽文学館得意の貸本屋再現コーナー。



貸本料金は1日(初日)20円~30円だったらしい。





■市立小樽文学館「文学×ドライブ展」。私、車に一切興味がないのだ。



というところで、後はコーヒーを頂いて、ゆっくり読書をして、さてどうしようか。
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20241102ギャラリー巡り

2024-11-02 12:00:07 | 美術・アート
本日は市民→三越→スカイホール→さいとう→らいらっく→大通→富士フイルム→手稲区民センターの8か所。手稲区民センターは茶道体験と日本刀鑑賞ということで、別記事にしておいた。

■札幌市民ギャラリー「第98回道展」。
朝地信介「水鏡」:この人の日本画を超えたチャレンジ、なおかつ作品の美しさには感心させられる。



竹内博「コレクション」:ゴム長靴趣味の作者。あえてそっけないところが面白い。



大泉力也「たとえば、そこにいる私が夢で」:空中に浮かぶ島のようでもあるが、どちらかというと精神の中にポンとでた言葉や発想を画にしたようにも見える。



福田高治「小さな夜に」:タイトルとは違い、壮大な印象を受ける、私好みの作品。



熊谷文秀「SWIMMERS」:真ん中の円が高速回転しており、人間の目ではとらえられないが、デジカメを通してみると回転がゆっくりして見えるというもの。電気の周波数と回転数によるのだろう。



坂本正太郎「還る。」:大きな円形と真ん中に昆虫を配した、なかなかの大作。



三越ギャラリーの「第52回伝統工芸 日本金工展」はさすがに優れた作品が多い。スカイホール「市立札幌平岸高等学校デザインアートコース18期生 卒業制作展」は賑やかな感じ。

■さいとうギャラリーB室 黒田秀方「霙」。



■らいらっく・ぎゃらりい「文豪展」。有名作家の作品をイメージに展開した展覧会かと思ったら、そうも見えない。なかなか味のある風景画だなとは思ったが…。今、調べてみると作者の名前が「文豪」氏なんだね(中国の方だろうか)。

所要があるため、今日はこれにて終わり。
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20241026ギャラリー巡り

2024-10-26 14:00:06 | 美術・アート
本日は午後に所要があるため、芸森→三越→スカイホール→さいとう→らいらっくの5か所で終了。

朝も結構早めのスタート。天気が良くなってよかった。



地下鉄で真駒内駅まで行き、かなりの人数が乗り込むバスで芸術の森へ。芸術の森入口で降りない人たちは、霊園見学に行くのだろうか?

そろそろ紅葉も進んできた景色を眺めながら美術館へ。



■札幌芸術の森美術館「フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線」。素描、版画、ポスターと手紙を展示する展覧会。油彩の作品は無いのね…。紙の出品目録がないなとは思ったが、今、ネットで見てもPDF版も無いのね…。それはさておき、全作品が写真撮影可能であった。

「行水をする女」:ドガとの親近感も感じるが、さりげなく上手い作品。



「バーで踊るショコラ」:自分が経験できなかった、古き良き時代を感じさせる。とはいえ、今よりはるかに多くの問題を抱えていた時代ではあるのだろう。いや「今より多く」なんて偉そうに言えることではないかもしれない。



「首吊り」:宗教迫害事件を描いた小説の宣伝用ポスター。ロートレックの作品は表舞台の華やかさの反面、裏に潜むものを合わせて描いている気がするが、これだけは特に暗さを表に出した作品だった。



「エルドラド、アリスティド・ブリュアン、彼のキャバレにて」:中南米のような、日本の(侍の)ような人物描写。こういうイメージ戦略というのはとても大切なのだろう。



「司祭」:荒木飛呂彦入ってるよね(逆だけど)。



ロートレック氏との撮影コーナー。



開場前から一番に並び、すべての展示を最初に見たのでストレスがなかった。その後は多少人がいたが、10時半頃になるとまた落ち着いていたようである。やはり一般の人にロートレックの知名度はそれほどないのか。



工芸館は前回と同じ展示なので、早めにバスで街中に戻ることにしよう。芸森入口の橋から真駒内川を見る。





■三越「大黄金展」。金箔シマフクロウが展示されていた。



■スカイホール「第21回 [創の会]絵画展」。安定感のある作品が多い。それは良いのだが、入口のど真ん中に立って、通る全ての人の邪魔になりながら会話している周りの見えない老人は誰か注意してやるべきではないのか?

さいとうギャラリーB室では栃内忠男「三箇のリンゴ」が展示されていた。



らいらっく・ぎゃらりいに立ち寄って、ここで時間切れである。地下鉄で大谷地駅へと向かう。
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20241019ギャラリー巡り

2024-10-19 16:31:41 | 美術・アート
本日は近美→三岸→資料館→大丸→エッセミニ→エッセ→赤レンガテラス→三越→スカイホール→さいとう→らいらっくの11か所。

しょうがない、出かけようと思って家を出たら、いったん雨はやんでいた。



■北海道立近代美術館「さいきょうのざいりょう」。美術作品の材料に視点を当て、子供向けにも工夫した展覧会。最近あまり見たことのない作品もあって、これはこれでよかった。
沢田哲郎「無題」:沢田といえば色のグラデーションに特徴のある版画で知られるが、これは羊毛・タフト織なんだそうだ。



岡沼淳一「森を見た日」:ニレの埋もれ木から作った作品。なんだか筍みたいで美味そうだ。



安田侃「生誕」:久しぶりの「作品にふれてみよう」コーナーから。私には懐かしい形をしている。





■北海道立近代美術館「温かいガラスへ 岩田藤七の軌跡」。この時代で止まっている美術館だなという気もするが、岩田の作品をこれだけ(80点)並べてみることもないといえば、それなりに面白かった。
岩田藤七「花貝」:黄色部分の色と肌触り(あくまでも見た感じ)がつぶ貝の身を出した時のようで、一番貝っぽく感じた。



■三岸好太郎美術館「わがこころの街 好太郎と画家たちの札幌」。年に一度、三岸以外の画家の作品も併せて展示される特別展が楽しみなのである。
林竹治郎「豊平館」:林というとなんだか辛気臭いイメージが湧いてくるのだが(「朝の祈り」のせいだろう)、これはすっきり爽やかな風景画である。



三岸好太郎「植物園」:あまり見たことがない気がする。



三岸好太郎「藻岩山」:北海道医師会蔵の作品。これも多分見たことがないのではなかろうか。三岸にしてはしっかり描きこんだ作品にみえる。



三岸は恩師の林竹治郎を慕っており、林も古平の禅源寺「五百羅漢図」の中に三岸を髣髴とさせる顔を描いているというエピソード紹介である。三岸もかなりダイナミックな風貌をしていたからな。



大森滋「北大構内」:明暗を使い分けた私好みの風景。



服部光平「大学第一農場」:当時の北大農場、いかなる風景だっただろうか。



「渋谷正雄による手書きの地図」:札幌駅の北口から三岸好太郎、能勢真美、林竹治郎、有島武郎、小川マリといった名前が見て取れる。



本間莞彩「雪の幌都(陸橋)」:「西5丁目跨線橋」というかつて函館本線をまたぐためにあった陸橋である。私は昔、札幌駅以南に来るときも北大から歩いて来ることがしばしばあったので、なんとも懐かしい風景である(とはいえ、雪道の記憶はあまりないか)。



三岸好太郎「山水」:制作年不詳だが、三岸の描いた水墨画。





途中で一度、大雨と呼んでよいくらいの降り方になる。



そのあとは何とか小雨状態が続いたが、腰痛がひどくなり、ほどほどで終了。
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20241014ギャラリー巡り

2024-10-14 13:00:13 | 美術・アート
昼食をとってから坂道を登って、彫刻美術館へ。

■本郷新記念札幌彫刻美術館「藤原千也展 生まれようとした時の光を見たい」。今日は無料のサンクスデーである。美術館の年間パスを持っている私は他の日に来た方が静かに見ることができるかもしれないのだが、たまに人がいる雰囲気というのも悪くないのである。



「太陽の椅子」:階段の踊り場にある木の彫刻。くりぬいた中から光が漏れる作品。



「生まれようとした時の光」:会場スペースが許す限りではあるが、木の存在感をいかんなく発揮した作品。



「光のことを覚えている」(右手フロッタージュ)、「ドローイング」(奥の壁)、「生まれようとした時の光」(左手の木彫):フロッタージュは円形の部分が白く光っているが、これは木の切り株から摺りだしたものなのかな。



真っ暗な展示室に「before the name」という作品があったのだが、暗さの度合いがいまだかつてお目にかかったことがない暗さであって、何を見ているのかよくわからなかった。ただ、作品名を見ると、それが作者の狙いなのかもしれない。

今日は良い天気で寒くなくて良かった。紅葉もいくらか進んでいるようだ。

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20241012ギャラリー巡り

2024-10-12 14:22:50 | 美術・アート
10月9日は病院の合間にエッセ→さいとう→スカイホール→三越の4か所。
本日はオマージュ→富士フイルム→大通→紀伊国屋→大丸→創の6か所。

歩いている途中でこの一帯の再開発が進んでいる「4丁目会館」の建物を撮影。なんとなく近い将来なくなってしまいそうな気がしたのである。



この焼鳥店だが、トリノオリンピックの時に「金メダル」にひっかけて話題になったような気がする。あれからもう18年か。





■紀伊国屋「都会に生きるカラスたち MAKIKO NAKAMURA写真展 Vol.6」。札幌におけるカラスの死因を調査した研究発表は興味深いものであった。この調査の中で最多原因は「出血性壊死性腸炎(毒素を出す菌によるもの)」で、他には「肺水腫・肺出血」「衝突」などとなっている。



■ギャラリー創「桑迫伽奈 展 “masa hadapan”」。未来という言葉の国による意味合いの違いや、個人による考え方の違いを元に、写真、ドローイング、刺繍を交えて表現した展覧会。確かに「未来」と一口に言っても、空中チューブをエアカーが走る未来を想像する人もいるし(もういない?)、何やら陰鬱なものを想像する人、単に自分の将来のことを思う人と色々いるのだろうな。
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富山のアート(6)

2024-10-09 19:39:00 | 美術・アート
高岡駅に戻ってきた。居酒屋に行く前にもうひと頑張り。

「前田利長公之像」:瑞龍寺へと向かう道で発見。



「親鸞聖人像」:西本願寺の高岡教区教務所らしい。



瑞龍寺の入口のところにあった。



さて、繁華街へ。一杯飲み終えて、やたらにリアルなライオン像を発見。



大角勲「縄魂弥才」:富山市に戻り、ノーベル街道(というのがあるのだ)モニュメントを撮影。



横江嘉純「愛こそ平和の母なれ」:富山市県庁公園だが、結構暗いのだよね。バーが開くまでの時間つぶしに彫刻探しである。



北村西望「花吹雪」:札幌すすきのでも結構目立つ彫刻である。町田市でも見たので、3か所目だ。



ブライアン・パイク「Once Fluid」:富山空港にて富山市ガラス美術館の作品を見る。他にもあるのだが、飛行機の搭乗通路の途中にあるため、何とか一枚だけ撮影した。



実にやっつけ記事だが、これで「富山のアート」は終わり。次回は「富山の街並み」だ。
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富山のアート(5)

2024-10-09 12:01:00 | 美術・アート
高岡古城公園を出て、高岡市立美術館方面へ。

女の子と犬の彫刻。作品名・作者名不詳。ちょっと気力が尽きかけていたのだ。
→田畑功「和み」のようです。コメントで教えていただきました。



高岡工芸高等学校「尚美広場」にも何やら彫刻が。



作者不詳「すだち」:学校の敷地が関係者以外立ち入り禁止だったが、ここは彫刻広場のようになっていたので、少し近づく。



中谷宏運「こころ」:これは作者名が表にあったので読み取れた。



六家敬吉「懊脳柱」:工芸高校の第37代校長先生の作品だそうだ。



葛井保秀「直環」:これは旧職員の方の作品。



岩城 信嘉「大地からの円筒」:全体にブレた写真が多くて申し訳ない。



伏木駅前にて作品名・作者名不詳。



勝興寺「浄聖平和塔」:観音像であろう。



勝興寺を出たところに梶原製作所「大伴家持卿像」。



大伴家持歌碑「しなざかる越(こし)に五(いつ)年(とせ)住み住みて立ち別れまく惜しき夕かも」。



休憩コーナー前にあった二宮金次郎像と狸。



「藤井能三翁像」:伏木気象資料館前にて。伏木の発展に尽くした人だそうだ。



「如意の渡」:伏木駅前に戻ってきて撮影。奥州へ落ち延びる時、追手に「それは義経ではないか」と問われ、弁慶が「えい、迷惑な」と義経を打ち据えるという名シーン。なんとなく根拠もなしに東北地方の話だと思っていたら、富山県だったのだそうだ。


→原型制作・石黒孫七。これもコメント欄で教えていただきました。

ポストの上に大伴家持。



とにかく彫刻・銅像多過ぎである。いったんここで区切ろう。

続く。
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富山のアート(4)

2024-10-08 19:01:15 | 美術・アート
今日は高岡市に移動。午前中から商店街を歩く。

浦山一雄「バックレス」:「椅子に腰かける現代女性」と説明書きがわざわざある。



山田雅夫「大伴家持歌碑」:再開発ビル「御旅屋セリオ」の前に3点設置されている。







米納宗宏「桃太郎と仲間たち」:なぜか富山に桃太郎が。



畠山耕治「The wolf and seven kids」:御旅屋メルヘン広場というところに大量に彫刻がある。



畠山耕治「鳥と少年」:これは具象とは一味違ったテイストだ。



丸山幸一「楽隊の窓」:今度はブレーメンの音楽隊だ。何でもありだな。



伝えの扉制作チーム「伝えの扉」:複数の彫刻に鳥獣戯画まで取り込んだ大作。









高岡古城公園にて。作品名・作者名不詳。



「高岡古城公園芸術の森記念碑」:高岡市、アートに力を入れている。昭和54年にできたもの。



吉田三郎「雲に漂う」:すごいアッパーカット(ウイニング・ザ・レインボーなみ)にも見える。



荻原碌山「女」:これは遠くから見ても作者が分かった。



「二宮金次郎像」:高岡市立博物館にて。高岡製の金次郎像が世を席捲したらしい。私も久々に新しい金次郎像を発見した。



米治一「高峰譲吉胸像」:高岡出身の化学者で、タカジアスターゼ、アドレナリンを発見したらしい。すごいじゃない。



重岡建治「和と励み」:高岡古城公園に戻って撮影。今、古城公園のパンフレットをインターネット上で発見したが、本丸跡の周りに彫刻が大量にあるのを見落としてきたみたい。もう一度行かねばならんな…。



続く。
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富山のアート(3)

2024-10-08 18:29:11 | 美術・アート
松田尚之「六体の人物像」:黒部ダムの横にある慰霊像。「尊きみはしらに捧ぐ」という言葉が刻まれている。



「黒四建設記念碑」:建設現場のトラックやショベルカーのタイヤ跡をコンクリートで型取りしたもの。



「富山のくすりやさん」:富山駅前にある像。







これは彫刻ではなくて噴水か何かだろうな。



ちょっと短いけど、いったんここで区切りを入れる。

続く。
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