■転生の魔/笠井潔 2017.12.11
笠井潔著 『転生の魔』 を読みました。
この種の小説は、好きな人は、メチャメチャ好きになるのでしょうが、ぼくには今一でした。
本書は、「解説にかえて----笠井潔入門、一歩前/杉田俊介」で、次のように紹介されています。
本格探偵小説と政治・社会思想とハードボイルドが混然となった本書『転生の魔』には、笠井潔という特異な作家のユニークな特質がいかんなく詰め込まれており、本書を入口として、私たち読者は「笠井潔という怪物的な存在は何者なのか」という迷宮的な問いへと、あらためて足を踏み入れていくことができるはずだ。
ひとつ疑問に思ったことがあるのですが。
登場人物の誰もが40年前の事を、昨日のことのように鮮明に覚えていることです。
これって物語といえども、何か不自然だと思いませんか。
ぼくなんか「忘れられないような思い出」でも、久しぶりに出会った懐かしい友だちと、その当時のことを話題にしてみる、すると、どことなく景色が違い、戸惑ってしまうことがしばしば。
「そうだったかなあ~」、と首を傾げてしまう。
1960年以降社会を揺るがした大きな事件や吹き荒れた学生運動など、激動の時代「昭和」を懐かしく振り返ることが出来ました。
ぼくは、2012年矢吹駆シリーズの 『吸血鬼と精神分析』 を読んでいるが、その後、「 矢吹駆」を追いかけていないことは、「吸血鬼」も今回と同様の感想を持ったのかも知れない。矢吹駆にも熱狂的なファンがいると聞く。
緋色の糸を縒ると赤い紐ができる。無数の緋色の糸のような反逆する民衆の意図と行動を縒りあげて一本の赤い紐のような力に変えよう。数年前の埜木なら、緋縒という芸名にそんな意味を込めたかも知れない。
この解釈は見当違い。
暴風が荒れ狂ったような六〇年代からの政治の季節は、もう終わっていたから。
時代は小春日和になったという意味で緋縒小春なんだろうか。
『 転生の魔/笠井潔/講談社 』
笠井潔著 『転生の魔』 を読みました。
この種の小説は、好きな人は、メチャメチャ好きになるのでしょうが、ぼくには今一でした。
本書は、「解説にかえて----笠井潔入門、一歩前/杉田俊介」で、次のように紹介されています。
本格探偵小説と政治・社会思想とハードボイルドが混然となった本書『転生の魔』には、笠井潔という特異な作家のユニークな特質がいかんなく詰め込まれており、本書を入口として、私たち読者は「笠井潔という怪物的な存在は何者なのか」という迷宮的な問いへと、あらためて足を踏み入れていくことができるはずだ。
ひとつ疑問に思ったことがあるのですが。
登場人物の誰もが40年前の事を、昨日のことのように鮮明に覚えていることです。
これって物語といえども、何か不自然だと思いませんか。
ぼくなんか「忘れられないような思い出」でも、久しぶりに出会った懐かしい友だちと、その当時のことを話題にしてみる、すると、どことなく景色が違い、戸惑ってしまうことがしばしば。
「そうだったかなあ~」、と首を傾げてしまう。
1960年以降社会を揺るがした大きな事件や吹き荒れた学生運動など、激動の時代「昭和」を懐かしく振り返ることが出来ました。
ぼくは、2012年矢吹駆シリーズの 『吸血鬼と精神分析』 を読んでいるが、その後、「 矢吹駆」を追いかけていないことは、「吸血鬼」も今回と同様の感想を持ったのかも知れない。矢吹駆にも熱狂的なファンがいると聞く。
緋色の糸を縒ると赤い紐ができる。無数の緋色の糸のような反逆する民衆の意図と行動を縒りあげて一本の赤い紐のような力に変えよう。数年前の埜木なら、緋縒という芸名にそんな意味を込めたかも知れない。
この解釈は見当違い。
暴風が荒れ狂ったような六〇年代からの政治の季節は、もう終わっていたから。
時代は小春日和になったという意味で緋縒小春なんだろうか。
『 転生の魔/笠井潔/講談社 』
グーグルやスマホでヒットし、小一時間で読めます。
その1からラストまで無料です。
少し難解ですが歴史ミステリーとして面白いです。
北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。
読めば歴史探偵の気分を味わえます。
グーグルで探して見ます。
貴重な情報をありがとうございました。