■上半期の販売数量 コロナで「家のみ」広がる 朝日新聞 2020.7.11
ビール大手4社が10日に発表した今年上半期(1~6月)のビール系飲料の販売実績では、価格が低い「第3のビール」が好調だった。
コロナ禍の影響で、消費者の節約志向や「巣ごもり需要」が高まったためだ。
複数の大手関係者によると、ビールは主力の飲食店向けが大きく落ち込んだ結果、第3のビールが販売数量で初めてビールを上回ったとみられる。
ビール、発泡酒、第3のビールを合わせたビール系飲料の販売数量は、業界全体で前年同期より1割ほど減った。
キリンビールは4%減、サントリービールは11%減、サッポロビールは7%減。
売上金額で公表しているアサヒビールは17%減だった。
苦戦の要因は、ビールの落ち込みだ。
コロナ禍で外出自粛が広がり、政府も緊急事態宣言を一時出したことで、飲食店の多くが休業を強いられ、売り上げが急減した。
キリンのビールは24%減、アサヒでも主力の「スーパードライ」が26%減った。
一方、ビールより安い第3のビールは、消費者の「家飲み」が広がり、売り上げを伸ばした。
ただ、このまま第3のビールの優位が続くかは見通せない。
5月以降、飲食店の営業再開を受けてビールの売り上げは回復しつつあり、10月には酒税改正で、ビールと第3の価格差が縮まる。
大手関係者は「ビールは必ず戻ってくるので、このまま新ジャンル(第3ビール)ばかりが売れるということはない」と話す。
一方、キリンビールの布施孝之社長は9日の会見で「今後も店頭での価格差はある。新ジャンルでプランドを確立していきたい」と話し、引き続き力を入れる方針を示した。 (若井琢水)
大手各社は第3のビールに力を入れている
価格はコンビニでの実勢
■アサヒビールの「アサヒ ザ・リッチ」
350mlで実勢価格は税込み147円程度
3月に発売。
約3カ月半で357万ケースを売り上げた
■キリンビールの「本麒麟」
350mlで実勢価格は税込み149円程度
販売数量は16カ月連続で前年超えで、上半期は前年同期比4割増940万ケース
■サントリービールの「金麦」
350mlで実勢価格は税込み140円程度
2007年発売のロングセラー。
今年から四季ごとに味わいを変えて売り出している
■サッポロビールの「ゴールドスター」
350mlで実勢価格は税込み146円程度
2月に発売。
好評を受けて年間販売計画を100万ケース増やして460万ケースに
第3のビール
麦芽のほかに大豆などを原料に使って、ビールの昧に似せたアルコール飲料。
ビールや発泡酒より税率が低く、値段も350ミリリットル缶でビールより80円ほど安い。
ただ、ビール系飲料の酒税は今年10月から段階的に見直され、26年10月に統一される予定だ。
ビールの税率が今より下がる一方、発泡酒や第3のビールの税率は上がる。
ここで、少し話が変わります。
■ビールに掛かる酒税
ビールに掛ける税金の国とメーカーの攻防は、下記を参照してみて下さい。
価格.com マガジン
ビールに掛かる酒税の推移
現在 2020年10月 2023年10月 2026年10月
ビール 77円 70円 64円 54円
発泡酒 47円 47円 47円 54円
新ジャンル 28円 34円 47円 54円
ビールの税金は安くなるが、新ジャンルに含まれる第3のビールは高くなる。
必死の企業努力と競争で、美味しくて安いビールを提供してきたメーカーの努力がすべてパーになってしまうこの施策は、国民の幸せにとってどうなんだろう。
ぼくだけの疑問かも知れないが、酒税を含む価格に、また、消費税を課すのは 「税金の二重取りでおかしくないか!」。
このことは、ガソリンに対して言える。
ガソリン価格の半分は税金。
「ガソリン税に対して、消費税が掛けられているのは、二重課税になるのでは?」との声もある。
ビール大手4社が10日に発表した今年上半期(1~6月)のビール系飲料の販売実績では、価格が低い「第3のビール」が好調だった。
コロナ禍の影響で、消費者の節約志向や「巣ごもり需要」が高まったためだ。
複数の大手関係者によると、ビールは主力の飲食店向けが大きく落ち込んだ結果、第3のビールが販売数量で初めてビールを上回ったとみられる。
ビール、発泡酒、第3のビールを合わせたビール系飲料の販売数量は、業界全体で前年同期より1割ほど減った。
キリンビールは4%減、サントリービールは11%減、サッポロビールは7%減。
売上金額で公表しているアサヒビールは17%減だった。
苦戦の要因は、ビールの落ち込みだ。
コロナ禍で外出自粛が広がり、政府も緊急事態宣言を一時出したことで、飲食店の多くが休業を強いられ、売り上げが急減した。
キリンのビールは24%減、アサヒでも主力の「スーパードライ」が26%減った。
一方、ビールより安い第3のビールは、消費者の「家飲み」が広がり、売り上げを伸ばした。
ただ、このまま第3のビールの優位が続くかは見通せない。
5月以降、飲食店の営業再開を受けてビールの売り上げは回復しつつあり、10月には酒税改正で、ビールと第3の価格差が縮まる。
大手関係者は「ビールは必ず戻ってくるので、このまま新ジャンル(第3ビール)ばかりが売れるということはない」と話す。
一方、キリンビールの布施孝之社長は9日の会見で「今後も店頭での価格差はある。新ジャンルでプランドを確立していきたい」と話し、引き続き力を入れる方針を示した。 (若井琢水)
大手各社は第3のビールに力を入れている
価格はコンビニでの実勢
■アサヒビールの「アサヒ ザ・リッチ」
350mlで実勢価格は税込み147円程度
3月に発売。
約3カ月半で357万ケースを売り上げた
■キリンビールの「本麒麟」
350mlで実勢価格は税込み149円程度
販売数量は16カ月連続で前年超えで、上半期は前年同期比4割増940万ケース
■サントリービールの「金麦」
350mlで実勢価格は税込み140円程度
2007年発売のロングセラー。
今年から四季ごとに味わいを変えて売り出している
■サッポロビールの「ゴールドスター」
350mlで実勢価格は税込み146円程度
2月に発売。
好評を受けて年間販売計画を100万ケース増やして460万ケースに
第3のビール
麦芽のほかに大豆などを原料に使って、ビールの昧に似せたアルコール飲料。
ビールや発泡酒より税率が低く、値段も350ミリリットル缶でビールより80円ほど安い。
ただ、ビール系飲料の酒税は今年10月から段階的に見直され、26年10月に統一される予定だ。
ビールの税率が今より下がる一方、発泡酒や第3のビールの税率は上がる。
ここで、少し話が変わります。
■ビールに掛かる酒税
ビールに掛ける税金の国とメーカーの攻防は、下記を参照してみて下さい。
価格.com マガジン
ビールに掛かる酒税の推移
現在 2020年10月 2023年10月 2026年10月
ビール 77円 70円 64円 54円
発泡酒 47円 47円 47円 54円
新ジャンル 28円 34円 47円 54円
ビールの税金は安くなるが、新ジャンルに含まれる第3のビールは高くなる。
必死の企業努力と競争で、美味しくて安いビールを提供してきたメーカーの努力がすべてパーになってしまうこの施策は、国民の幸せにとってどうなんだろう。
ぼくだけの疑問かも知れないが、酒税を含む価格に、また、消費税を課すのは 「税金の二重取りでおかしくないか!」。
このことは、ガソリンに対して言える。
ガソリン価格の半分は税金。
「ガソリン税に対して、消費税が掛けられているのは、二重課税になるのでは?」との声もある。
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