Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

山口県立大津高等学校,水産高校を訪問しました。

2010-04-24 | 水圏環境教育センター
 来年度より山口県立大津緑洋高等学校となる,山口県立水産高等学校と山口県立大津高等学校を訪問しました。緑洋高校は日置農高と水産高校,そして大津高校が合併して開校されるという。農業と水産と普通高校が合併し緑洋という名前を冠することに時代にマッチした名称であると同行したOBは喜んでいた。

 実習船は山口,福岡,長崎の3件の合同実習船となった。反対もあったが,新しい仕組みを考えて時代に即応した水産教育をやりたいと関係者は話していた。またOBは,「遠洋漁業へのこだわりだけでは担えない。沿岸漁業をしっかりと定着させ,地域の人々へ裾野を広げることが,これからの水産にはますます必要である。」と語っていた。
 
 また,水産高校教諭からは「小学生と地元の漁師そして水産高校とのコラボレーションをやっている。これからは,地域の皆さんと一緒に水産を核とした取り組みをしていきたい。」と前向きな取組の成果を披露していただいた。まさに,コミュニティーベースの教育であり,私たちが目指しているところである。そのような活動が活発になるようにサポート出来る体制を整えていきたい。
 
 宇部空港がある宇部市から水産高校のある長門市まで印象は,風光明媚な山々と平坦な国道である。山々は,おにぎりの形をした小さな山がポツン,ポツンと立ち並び木々が生い茂っている。山々が途切れ道が平坦なのはカルスト台地のためであろうか。北上高地の沿岸から内陸に抜けでる険しい道程という感じではない。水産資源,水資源の豊富さはこの山が源なのだ。「ふるさとの山はありがたきかな」ふと啄木の唄がどこからか聞こえてきた。