Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

「毎日DO!コラボ」にて里海教育の講演を実施

2011-03-07 | 里海探偵団
里海教育とは何か?それは,だれでも身近な海と感じ海を思う気持ちを持つこと,海は大切な存在であり,私たちになくてはならないものであり,私たちが積極的に関わることで,海が豊かになる,そして海からの恵みをありがたくいただく。これが私の考えている里海感である。

問題なのは,身近な海が遠のいていることだ。私の身近な海は東京湾だ。いつも気にかけて生活している。シャンプーは使わない。若潮石鹸である。リンスの代わりに食酢を使っている。また洗濯も当然,若潮石鹸である。ただし,恵みをいただくために大事にしようという気はあっても,東京湾の海の幸はなかなか手に入らない。

東京湾でなければ,地物を購入する。先週は,静岡のマアジを2匹購入して,自分で下ろして酢漬けにしていただいた。今週は,三陸産の毛ガニだ。地物をいただきながら,自然の恵みに感謝する。そして,自分の日頃の海へのいたわりへのごぼうびとしている。次世代のため,海の恵みが永遠に維持されることを願わずにはおられない。


以下に毎日新聞の記事を引用する。

毎日Do!コラボ:里海との共存テーマに開催 /東京

 企業の環境やCSR担当者が環境問題について話し合う「毎日Do!コラボ」が3日、千代田区一ツ橋の毎日新聞社で開かれた。テーマは「里海との共存」。海洋での環境教育、海の生物多様性、海洋生物による二酸化炭素吸収(ブルーカーボン)などをめぐって話し合った。陸での保全活動とは異なり企業のCSR活動の分野として未開拓な「里海保全活動」に参加者も関心を高めていた。

 東京海洋大海洋政策文化学科准教授の佐々木剛さんは、里海とは身近で人とともにあり、恵みを与えてくれる海だと定義。そのうえで「戦前は『水産』という授業があったように、日本人は海を食料の供給源として捉えていた。しかし現在は身近に海が感じられない時代で、子どもたちが身近な海で体験を積んで海を考えることが大切だ」と話した。

 認定NPO法人「海塾」代表理事の榎本茂さんは「日本は沿岸水域が広い国で、ブルーカーボンによる二酸化炭素吸収を高めるためにもきれいな海が必要だ」と話し、東京湾岸の都の下水処理場が大雨のあとに未処理の下水を流している実態を指摘した。また、豊洲の運河の生物多様性護岸での清掃やカルガモの巣作りなど海塾の活動について説明した。

 会場からは千葉県木更津市で漁師をしながら環境教育をしている金萬(きんまん)智男さんが昔の漁師が使っていた打瀬(うたせ)船を復活させて藻場のエビやカレイが取れる豊かな海をよみがえらせたいと希望を語った。【須藤晃】(毎日新聞平成23年3月4日付け朝刊)