Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

平成三陸大津波2011/03/21徒然なるままに

2011-03-21 | 地震情報
###への返信
T先生
ご心配おかけしております。
地震が起きてから当日軽自動車で21時間かけて現地に入りました。黙々とやけ野原になった市街地の瓦礫の山をかき分けて道をつくっていましたが,個人の力では限界があります。1週間たって,応援部隊が来てようやく道ができました。
 今回の地震で感じたことは,初期動作が遅く,現場と政府とのあいだのギャップを感じました。
 また,避難所への対応に格差があり,うまくいっている所とそうでない所があります。現場の実情をダイレクトにいち早く政府機関に挙げるシステムがないのです。
 以前,ご教示いただいたシーグラントカレッジエクステンションのように大学と直結した事務所が郡ごとにあり,地域を上手く掌握して政府と地方を結びつける,あるいは地方の諸団体を結びつける役割を果たす機関が必要であると改めて実感しています。
 さらに言えば,今回のような自然災害に関する社会教育は全くと言っていいほど行われていませんでした。もちろん自然災害だけではありません。環境保全活動などもそうです。今回の節電の呼びかけも,現時点での問題が主軸となっており,遠い将来のための対策ではないのです。マスメディアも残念ながら,ほとんどが現時点での諸問題が中心になってしまいがちです。啓発活動や普及活動といった,緊急を要しない分野はおろそかになりがちなのです。こうした分野をしっかりと強化することが大切ではないでしょうか?その役割をはたすのが大学の一つの役割だと思います。しかし,残念ながら現在の大学にも問題があり,こうした啓発・普及といった分野にはお金がつかず,腰をすえて行うことができないでいます。大学は調査に三陸に来るでしょうが,おそらく支援のために入っている大学は少ないでしょう。
 何とか,こうしたシステムをこの機会に作りあげたいものです。(大学は何のためにあるのでしょうか!?と思うこの頃です)
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2011.3.21
 このたびの地震と津波、正にふるさと直撃です。
 如何でしたでしょうか?
 宮古の惨状、大槌の姿を見るにつれ、ご家族がどのようにしておられたのかが気に掛かります。
 お子様たち、先生をされていた奥さまのことが気に掛かります。
 ご無事であることをお祈りするばかりです。
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