カーボン噛みの再発防止ですが、、、
今回のこの50ccスクーターの場合は、、、
走行距離が15000kmオーバーですので、、、
カムカバーを開けて、、、
バルブクリアランスの点検&調整をしました。
バルブクリアランスの良し悪しでもカーボン噛みのトラブル発生に関係があるので。。。
点検の結果としては、、、
in 0.16mm
ex 0.22mm
でした。
サービスマニュアルでは、、、
in 0.16mm+-0.02mm
ex 0.17mm+-0.02mm
なので、、、inは規定値通りで、、、exは若干ですがクリアランスが大きくなっていました。
新車時には規定値の範囲に入っていたはずですので、、、15000kmの走行でロッカーアームなどの摩耗で広くなったと思われます。。。
では、、、バルブクリアランスをサービスマニュアル通りに、、、調整を、、、
通常ではするのですが、、、
老メカのアタマの中の、、、片隅に、、、この機種の、、、サポート情報が、、、記憶に残っていて、、、
当店はH社、Y社、S社の正規販売店ですので、、、日々メーカーからの情報が送られてきたり、、、解らなければ問合せをしたり、、、の体制があります。
そんなサポート情報のひとつに、、、
この機種の場合は、、、バルブクリアランスを、、、
in 0.20mm
ex 0.24mm
に変更する。。。
という情報があり、、、これに沿って調整をしました。
この変更は、、、メーカーの設定が間違っていたからではありません。
当初のサービスマニュアル値でもまったく問題が無いユーザー様もたくさんいます。
でもそんなにエンジンが止まってしまうのでは、、、という事でのクリアランス変更なのです。
メーカーの想像を超えた部分のところで発生しているのかもしれません。。。
この理由は、、、次に記事にするとして、、、
再発防止の為に、、、もうひとつ、、、
ガソリンにもエンジン清浄剤を注入しました。
実際に分解して、、、効果を目で見たわけではありませんが、、、この様な薬品に頼るのもアリだと思います。
もちろんエアークリーナーの点検も一番最初にやりましたよ。。。
エアークリーナーが汚れていたのでは、、、カーボンがどうの???なんて言えませんので。。。
このバイクのクリーナーはキレイでしたので、点検で終わりましたが。
とりあえず、、、お客様と向き合っている現場のメカニックとしての作業はこの辺で終わりになりました。
本来は、、、
ここまで分解するお仕事でしたが、、、ケミカルの手助けで修理が出来ました。。。