強敵キャリパーの分解が出来ましたので、、、
ここからは洗浄、組み付けをいたします。。。
ここまでして、、、オーバーホールをするのも、、、
新品の部品が販売終了になってしまっていますので、、、
リペアをするのですが、、、
使うのは本体、、、ボディだけになります。。。
中身の部品は全部新品を使って、、、
組み付けいたします。。。
このキャリパーも、、、
生まれてから、、、そのまま、、、今まで使われていたんだと思いますが、、、
今回のリペアで、、、また、、、本来の性能のブレーキに近づいたと思います。。。
外観もペイントをキレイにすれば良かったですかね。。。
っていうか、、、新品が欲しかったですね。。。
↓ この部品は、、、キャリパーのピストンシールとダストシールなのですが、、、
上左使用済ピストンシール 上右使用済ダストシール
下左新品ピストンシール 下右新品ダストシール
です。。。
この使用済と新品を重ねて比べると、、、
ピストンシール(左)はそれ程違いはありませんでしたが、、、
ダストシール(右)は大きさが違っていました。。。ひと回り近くも。。。
これは、、、長年の使用で伸びてしまったんだと思われます。。。
ブレーキのゴム部品って、、、油脂や薬品に弱い部品で、、、
たとえば、、、灯油などに浸してしまうと、、、すぐに伸びて、使えなくなったりいたします。。。
アブラ汚れを落とす為に、、、石油系の液体(灯油やガソリンなど)で洗ったりするのは厳禁です。。。
フロントフォークのオイル漏れを放置すると、、、フォークオイルでキャリパーがやられちゃう事も。。。
ですので、、、キャリパーやマスターシリンダーの組み付けの時に使うグリスは、、、ブレーキ専用のゴムを犯さないラバーグリスを使うんです。。。
ブレーキレバーの組み付けに使うグリスも、、、シリコングリスが指定されていますよね。。。
間違ってベアリングやシャシー用のグリスを使ってブレーキのゴム部品に付着すると、、、ゴムが伸びて使えなくなってしまうこともありますので、、、ブレーキ廻りにはゴムを犯さないグリスが必須になります。。。
前回のこのバイクの記事のキャリパーの分解にてこずっていたのは、、、
ダストシールが伸びてしまって、、、キャリパー本体に嵌る溝の中で体積が大きくなってしまったからで、、、なのでピストンが締めつけられて、分解がなかなか出来ませんでした。。。
溝には汚れやサビもありましたので、、、さらに。。。
ピストンの動きが悪いって事は、、、ブレーキの効き具合、引きずり、ブレーキ鳴き、、、等、、、症状として起こります。。。
そしてしばらくしたら、磨いた部分が錆びていました。ブレーキパッドの固着が水分から保護していた様です。(笑)
また熱強度の為かアルミを使用していないので、腐食に弱い様です。
今思えば、ホイール用の強度の高い塗料で塗装すれば良かったなぁと思いました。
ブレーキの部品って超過酷な環境で、そして一番重要なお仕事をしています。
定期的な機能点検はもちろん重要ですが、今後に備えての予防整備も必要と考えます。
ブレーキの部品ですからね、最良の方法で手を入れてあげたいですね。