ここのところ、、、オフロードバイクばかり整備が続いていましたが、、、
やりかけのこのキャブレターを、、、
組み付けます。
注文していた部品は、、、
細かい物まで、、、けっこうな部品点数で、、、
使用過程で劣化が見られる部品や、、、意図的に交換された部品を交換して、初期の状態に戻して、エンジンの調子をみます。
でも最大の原因は1,3,4番キャブのダイヤフラムが負圧が効かなかった事だと思いますが、、、
新旧のダイヤフラムスプリングを比較してみます。
上、新品、、、下、使用していた旧品です。
長さに違いが、、、
スプリング、、、ヘタルんですよ。
5mmも短くなっていました。
このスプリングがヘタッてしまうと、、、小さな吸入負圧でスライドピストンが上昇する、、、って事になります。
スロットルの開度とは比例しない、、、エンジン回転の上昇や空燃費に違いが出てきそうですね。
4気筒ですので、個々にヘタリ具合も違うでしょうから、、、この辺は新品を組み込まないと、迷宮に陥る事も、、、
ボディはキレイに洗浄して、新品のジェット類、フロートバルブ、、、などなどを組みます。
ガスケットはもちろん新品です。
古いスライドピストンから、、、再使用の為にニードルを固定するプレート(スプリング付きの白い部品です)を外していたら、、、
今までのニードルに薄いワッシャーが1枚装着されていました。
このワッシャーの意味は、、、ニードルがワッシャーの厚み分、上に上がるので、その分濃い混合気になる、、、んです。
5段階のクリップ付きでしたら、、、1段分?の調整、、、
クリップで調整が出来ないタイプのニードルですので、、、薄いワッシャーを入れて、かさ上げして、、、調整をしようとしていたんですね。
エンジン不調の最大の原因と思われる、、、ダイヤフラム(スライドピストン)は4個とも新品にいたします。
組み付けの時に、、、慣れないと、、、今回の様に、、、挟んでしまって、、、負圧が効かなくなってしまう、、、事があります。
組み付けのコツは、、、
この写真がコツです。
慎重に組み付けて、、、
そして確認です。
確認は、、、くしゅ~ です。
(くしゅ~の確認方は8月24日の記事を見てください) http://blog.goo.ne.jp/ichikokuath/e/e88a19928c7cf0aa131a391113ea91bc
キャブレターのオーバーホール 完成しました。
今回交換した部品です。
セッティングが変更されていた部分はすべてマニュアル値の部品に交換しました。
↓ 変更されていた部分です。
メインジェット、、、10番ダウン
パイロットジェット、、、5番アップ
パイロットスクリュー、、、1回転戻し
ニードル、、、ワッシャー1枚追加
これをマニュアル通りのメインジェット、パイロットジェットに交換し、、、パイロットスクリューの戻しも1回転3/4に、、、 ジェットニードル&ニードルジェットも新品に、、、ワッシャーは取り除いて、、、
とにかくメーカー出荷時の仕様に戻して、、、調子を見ないと、、、今回のエンジン不調を元に戻す事が出来ないですね。
ここからが今回の修理の スタート になります。
今回お預かりしているこのマシン、、、
エンジン出力に関する変更点は、、、
JMCA認定タイプのマフラーと、、、
エアークリーナーの吸入口を拡大、、、
あとは、、、エアーインジェクションをカット、、、
この3点が主な改造で、、、
老メカが思うに、、、
マフラーを交換しても、、、たぶんノーマルのキャブセッティングで、、、大丈夫。。。
エアークリーナーの、、、
ここの面積を大きくした所で、、、
エアークリーナーはエアークリーナーボックスに入っていて、、、ボックスの吸気口は改造していないので、、、そんなには影響が無い、、、セッティングの変更はいらない???
のかな、、、と、思うのですが。。。
エアーインジェクションもメクラ蓋がされていたので、配管を元通りに戻して。。。
とりあえずノーマルの状態に戻す事で スタートライン にやっと付けるので、ノーマルに。。。
本日、水曜日は定休日になります。
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