マイナスからプラスへ

先週つまらん失敗をしましたが、週末に方針転換した実験を急きょやって、なんか良さそうな結果が出ました。そんなわけで、少しほっとした気分であります。先週やらかした失敗のひとつは、電極の向きに対するフィルターの位置を間違えるという初歩的な失敗でした。タンパク質やDNAはビオレママもおっしゃる通りおおむね弱酸性であります。弱いマイナス電荷を持ってるわけですね。マイナスはマイナスと反発しあいプラスと引きあいますから、タンパク質やDNAは電界の中をマイナスからプラスの方向へ動きます。んだから、プラス側にフィルターを置くとそっちにひっつくわけ・・・・書いててむなしくなってきた。もうこんなドジ踏まないよー。(笑)

テキサス大で働いていたときにこの失敗を同僚のカーステンがやらかしたのを見て指さして笑ってやったのですが、おいらもついにやってしまった。自分は研究者生活の中で絶対しないと思ってた・・・・甘かったです。今、カーステンは出身校のフランクフルト大で自分の研究室を持って頑張っています。論文検索サイトで昔の同僚の名前でサーチすれば、昔の仲間が今も研究者として生きているかどうか、だいたい分かります。生き残っているのはカーステンと僕だけみたい。ジョナサンもアリンもキキも検索でヒットしません。キキなんか、絶対天才だと思ったのに・・・素晴らしい論文を書いて博士号を取って、カリフォルニア州のビッグラボに移ったのに・・・。それだけ研究者の世界で生き残るのは大変だということです。

本日のお酒：キリン　一番搾り黒生