遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

一寸先は闇

2011-02-18 22:29:07 | たわごと
解散一本やり大島氏、かわす仙谷氏…TVで舌戦(読売新聞) - goo ニュース
だいたいこういう時は、すぐにエントリーを書かないで何日か待ちます。だって、情勢がころっと変わる可能性がありますからね。うっかりいろんなことを思いつきで書いたりしたら後で恥ずかしい目に遭います。(笑)
それでも、今回はすぐ書いてもいいでしょう。すごく差し迫った政局には、まだなっていないと思います。16人の衆議院議員の会派離脱といっても、次の選挙後にはいなくなっているだろう人たちの行動ですから、『人数』以上の存在意味がありません。ツイッターで声を拾っても「こういう時に、駒にされちゃう下っ端は哀れ。」というレベルです。これが実情じゃないでしょうか。小沢さんも罪な人だ。

ここで引用する記事をどうしようか迷いましたが、上の記事中の『自民党が衆院選で政権を奪還しても、今度は自民党が参院で少数与党になる番だと説き、「解散しようがしまいが、ねじれ(国会)で与党がのたうち回る構造は変わらない」と訴えた。』というとこを重要だと思って選びました。衆院の解散総選挙が解決策になるかのごとく考えるのは浅はかです。参議院の勢力図は変わりませぬよ。
日本国憲法の定めたややこしい二院制は、「与党も野党もギリギリの局面では話し合って解決しなさい」っていう制度だと思います。それが今まで顕在化しなかったのは、昭和の時代に万年与党と万年野党が何十年も居座り続けたことによります。政権交代可能な2党によって、日本国憲法に定められた二院制を運営したなら、局面の50%で「ねじれ」る方が普通に起こります。それが文系の連中にはわからんのだろうね・・・。衆院で与党側が3分の2の勢力を持たずにねじれた状況で参院が拒否したなら、いかなる法律も通らなくなります。その一方で、この状況の原因を作った憲法を改正しようと思えば、両院で3分の2の賛成が必要なあげく国民投票が必要。どないせぇつーんねん!
憲法の行間に与野党で大連立を組んで解決せよと書いてあるとしか考えられない。そうでなければ、さらに細かく別れて小党分裂後に連立っすか?

このままグダグダで進行すると市場は先を予想して早めに動きますから、日本売り相場への突入は意外と早いでしょうな。今年はさらに資源・食料相場が上がっていくっつーのに・・・円安はやばいやろ。グライダーは早めにオーダーしておいた方がいいのかもね。

政権にはこのままズルズル粘るという手も残ってます。参議院で法案が通らなくても、民主党のせいではないといえばそうなんです。仮に春に予算関連法案が通らなくても国のお金は夏までは持つらしいですけど、それ以降は公務員の給料も出なくなる・・・え゛? そ、そんなぁ~!!

民主党がダメだからといっても、自民党にすごく支持が集まってるわけではありません。『政権交代してよかった』という意見もアンケートでは70%を越えるそうです。もちろん民主党がダメだダメだという批判があってもいいですが、それなら谷垣自民党政権がどんだけいいのか教えてほしいです。我々に選択肢はそれほどないのですよ。昔も今も日本人は限られた人的資源で問題を解決し物事を進めて、国際社会で生き残っていかねばならないのです。知恵を絞ってほしいなぁ。

本日のお酒:宮崎芋焼酎 黒霧島
コメント
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