遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

セーフティネットは必要だよねぇ

2013-03-24 21:39:48 | PARAGLIDER
上の写真は昨日パラグライダースクールの校長先生につけ換えてもらったアクロ用のトグル。手首のホールド感がよく、指をかけるバーがあって、今日のような春荒れのコンディションで飛行中ずっとコントロールし続けないといけない状況(それでも写真は撮るのだが w)でも、操作が楽です。楽というのはいいことでして、長い時間飛ぶと違いが出てきます。
フライトコンディションは、春の大暴れ祭りでして、今まで経験したことない全翼潰れをテイクオフ南斜面下方の上空で食らいましたですよ。まず、グバシャぁといういつもより大きめの音をたててつぶれた翼は・・・後ろ側に・・・というか、自分が前に投げ出され(揺れを抑えるためにちょっとブレークを引き気味で飛んでたのが悪かったのだな)、そこから僕が高度を爽やかに落としていくと(この時まじめに山沈すると思った)・・・さっきまで翼だったポルシェマリン製の布の固まりが前方に落ちてきて、バーンという素敵な音響とともに翼形回復♪ 曲久郎君、もうちょっと高いとこでこれをやらないと皆見てくれないんだよ。気づいたのRさんだけだったよ。次からはお願い...

さて、Ozone社のEN-Cクラス最新鋭機DELTA2の試乗感想は明日! 校長に怒られるかもですが、EN-D機なみに飛ぶADDICT

「高学歴ワープア」から高校教師というキャリアパスはどうか? (Newsweek)
ニューズウィークの冷泉さんのコラムです。冒頭、『ここ10数年の文部科学省の「急速な博士号授与数拡大」と「それに伴う研究職の不足」により、博士号を取得しながらも定職につけない人の増加が、日本では問題になっているようです。』という文・・・きびしいなぁ。彼の提案は専門の分野で高校教師の道へ進めるようにしたらどうかというものです。そういうことが出来る米国の高校教育の例を挙げて提案されてます。同様の提案は現沖縄先端大教授の柳田先生(御大)も以前彼のブログでされていました。僕は良い提案だと思います。教師の組合がどーゆーかわかりませんがね・・・。教育学部を出ただけの人に科学が教えられるとは僕にはとても思えません。例えば、正規の日本人英語教師は英語が出来ないので、最近は外国人でネイティブイングリッシュをしゃべる人を雇ってるでしょ? なら、それと同じことです。日本の正規の理科教師はまともな科学の経験がないので、リアルサイエンスを語れる人が科学技術立国には必要なわけです。
あたり前ですが、本場米国でも研究職を目指す人が、皆思うように研究職に就けるわけではありません。人が流動的な社会なので、ダメだった人は、全然関係ない職業に平気で移っていきますが、まあ、人間って万能じゃないですから、自分がやっている分野のベンチャーを始めとする会社に行ったりする方が多いようです。僕のO大時代の同期は米国留学してグリーンカードをとり・・・大学の研究職からベンチャー企業へと流れていきました。そんなもんです。それか、テクニシャンという専門職に行く人もいます。テクニシャンって、研究室で培地や試薬を作るだけのパートのお手伝いさんみたいな人も居ますが、プロの研究者達が尊敬するような『専門職』の人もいるのです。実験用の動物を扱うとか、特殊な実験装置や測定機器を使うプロとか・・・。

10年後「なくなる仕事」は…(R25) - goo ニュース
さて、もうちくと辛口のお話。TPPがどうであれ、グローバル化は避けられないし、日本はそれ無しに生きていけません。食料もエネルギーも自給なんて出来ないのです。そもそも国を守れない。記事中、資産デザイン研究所代表取締役社長の内藤 忍さんによると近年なくなった仕事の背景には、大きなふたつの流れがあり、ひとつは『技術進歩』、ふたつめは『グローバル化』だそうです。「今後、日本人の仕事として残り続けるのは、機械や外国人に代替されないもの。そのような意味では、機械にできないクリエイティブな仕事や、日本人の持つ細やかさ、おもてなしを必要とする仕事が該当する。」と述べられてますが、それは耳にタコでして分かりきったことであります。それが日本人の誰にでも出来るなら、簡単なんですが・・・・簡単なら外国人でもやれますよね。特に『日本人の持つ細やかさ、おもてなし』が、まやかしでして、そのおもてなしを英語でやりなさい、中国語でやりなさいといわれてちゃんと出来る日本人がどれだけいますか? 日本人同士のおもてなしごっこでは生き残れなくなってきたから問題なんでしょう? 分かってんの??
先日、一人で富士山の周りをウロウロした時に観光地のアジア人のおおさにびっくししましたですよ。土産物売り場のおばちゃん達は、東南アジア系なら英語、中国人なら中国語をカタコトで一生懸命セールスしてました。日本人の僕なんか買う気がなさそうなのが見え見えで、まーたく相手にされませんでした。こういうとこから日本国内のグローバル化が進むのかも。

本日のお酒:KIRIN 一番搾り STOUT + 立山 本醸造
コメント
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