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遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

特別な日

2013-09-12 22:07:50 | たわごと
米のシリア攻撃に警告=ロシア大統領寄稿―NY紙(時事通信) - goo ニュース
As Obama Pauses Action, Putin Takes Center Stage (THE NEW YORK TIMES)
A Plea for Caution From Russia (THE NEW YORK TIMES)
シリア問題に関して、ロシア・プーチン大統領のステートメントがニューヨークタイムスに寄稿されました。今日は他のネタで書こうと思ってたんですが、これは重要すぎるニュースでございます。ちゃんとプーチンのステートメントが掲載された元記事にリンクつけてありますから読んでくだされ。難しい英語使ってませんよ。ものすごく考えられた文章です。こういうふうに言論で国際政治が動かされるのなら大歓迎です。
シリアに対する攻撃は多くの国々の意志と異なるばかりか、Pope(ローマ教皇)のご意志にも反すると指摘したとこなんか、父親がイスラム教徒で「フセイン」というミドルネームを持つオバマ大統領の痛がゆいとこを絶妙に突いています。中東から北アフリカのバランスを崩してしまいかねないとの指摘も重要です。これをロシア大統領がいうところがとっても大切。「じゃあ、お前も変なことすんなよ」と言われますからねぇ。あくまでも擁護しているのはシリア政府ではなく『国際法』だと、彼は言います。現在の国際法の下では、武力行使は自衛目的か国連安保理の決定によってのみ認められる。そして、" The law is still the law, and we must follow it whether we like it or not. "と。
プーチンがすっかりオバマを食っちまったというニューヨークタイムスの論説も面白かったです。

アメリカ中枢同時テロから12年(産経新聞) - goo ニュース
プーチンのステートメントが、ニューヨークタイムスに掲載されたタイミングが9月11日だったのは偶然ではありません。もっとも効果的で重要な日だからこそ、この日にぶつけてきたのです。しかも、ニューヨークタイムスに。米国人が眼前で起こったテロに驚き、恐れ、怒った日だからです。しかも、大量破壊兵器なんかないイラクへ戦争を仕掛け、サダム・フセインを捕らえ・・・・結局何も得たものがなかったことに愕然としたきっかけの日です。
WTCビルに飛行機が突っ込んだあの日の映像は、今も目に焼き付いて覚えています。命を落とされたたくさんの方々のご冥福を祈ります。日本人も犠牲になりました。そして、犠牲者の中にはイスラム教徒もいました。テロは人類全体の敵なのです。ジハード(聖戦)などと言わせてはいけないのです。

さて、国際安全保障上のイシューで心配事がひとつ立ち上がりました↓
原子炉を再稼働か=衛星画像で蒸気排出確認―北朝鮮(時事通信) - goo ニュース
再稼働なら深刻な事態=米特別代表(時事通信) - goo ニュース
再稼働なら大事故も=北朝鮮原子炉「状態劣悪」―ロシア(時事通信) - goo ニュース
米ジョンズ・ホプキンス大コリア研究所は11日、人工衛星で撮影した画像により、北朝鮮・寧辺にある5000キロワットの黒鉛減速炉の敷地内の建物から白い蒸気が上がっていることを確認したと発表しました・・・なんでこの日に再稼働するんや!! まさか、プーチンのステートメント発表をあらかじめ知ってたの??
米国のデービース北朝鮮担当特別代表は北朝鮮が寧辺の黒鉛減速炉が再稼働させたとの情報について、「米国の権威ある研究所のものだ。再稼働が本当なら深刻な事態になり得る」と懸念を示した・・・どうすんだろ? イスラエルなら爆撃するかもですが、できませんよねぇ・・・。
ロシア外交筋は「大惨事と言わないまでも、朝鮮半島にとって恐ろしい結果をもたらす」と懸念を表明・・・なんかあったら日本は大騒ぎでございますよ。放射脳のみなさんに平壌へ殴り込みしてもらいたいなぁ。そこまでやったら、応援してもいいかも。(笑)

本日のお酒:KIRIN 一番搾り STOUT + 常きげん ひやおろし 純米生詰
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