遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

これこそクールジャパン

2013-09-13 23:51:07 | BIONEWS
また日本がやりましたっ! 7年連続、イグノーベル賞学者を出しましたよ。受賞条件は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」です。それでいて、ウソがなく大まじめにオモシロ研究をやってる学者が多い国って、日本なんですな。これこそクールジャパンだっ!!

イグ・ノーベル賞に日本人、マウスにオペラで…(読売新聞) - goo ニュース
Wacky Ig Nobel prizes show the funny side of science (HINDUSTAN TIMES)
今回は医学賞と化学賞の二つです。日本すごすぎる!w 
まず医学賞。心臓移植手術をしたマウスは免疫を抑制しないと拒絶反応が起き、平均7日で死んでしまうが、帝京大の新見准教授らが移植後7日間にわたりオペラ「椿姫」を聴かせると、平均で26日間生きた。モーツァルトなら20日間、アイルランドの人気女性歌手エンヤの歌だと11日間だった。長生きしたマウスの体内では、免疫を抑制する細胞が増えていた。ブラボー!! おいら、移植手術を受けたらオペラを聴きまくるぜっ!!!
そして、化学賞。ハウス食品の今井研究主幹らは、レトルトカレーの開発中、タマネギの催涙成分としてすでに知られている酵素とは別に、もう1種類の新たな酵素を発見、2002年に英科学誌ネイチャーで発表しました(ちゃんとした研究なのですよ)。その後、新たな酵素の働きを止めることで、切っても涙が出ないタマネギを作ることに成功。素晴らしいぞっ。発見に貢献した石川県立大学長の熊谷英彦先生(京都大学名誉教授)も共同受賞者です。2003年の金沢大学教授・廣瀬幸雄先生の受賞以来の石川県関係者の受賞です。すごいっ!!(笑) 

受賞者の旅費、滞在費は自己負担で、式のスピーチでは聴衆から笑いをとることが要求される。制限時間が近づくとぬいぐるみを抱えた少女が受賞者の裾を引っ張り壇上から下ろそうとするが、この少女を買収することによってスピーチを続けることが許される。授賞式の間、観客によって舞台に向かって紙飛行機が投げ続けられるが、2005年を除く例年、2005年のノーベル物理学賞受賞者であるロイ・グラウバー・ハーバード大学物理学教授がその掃除のためのモップ係を務めている。(Wipipediaより引用)

素晴らしい授賞式ですね。記事のリンクをクリックしてみてください。授賞式でのワンショットが載っています。

大まじめに、こういう日本の科学者達を日本人は誇っていいと思いますですよ。文部科学省はこれのために何かしようとする必要はないです。皆で科学をおもしろがる。そういう国に日本はなってほしい。そう願ってます。日本が世界を楽しませる。日本が世界を面白がらせる。日本が世界をニコニコさせる。素敵じゃないですか。

本日のお酒:KIRIN 一番搾り STOUT + 立山 特別本醸造
コメント
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