遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

これからのことはもっと大切

2016-12-08 23:19:27 | たわごと
米国ではパールハーバーの日でした。
The New York Times The Attack on Pearl Harbor, 75 Years Later (THE NEW YORK TIMES)
BBCが伝えた真珠湾攻撃 75年前のラジオ放送 (BBC)

安倍首相訪問「待ち望む」=真珠湾攻撃75年で声明―オバマ米大統領
トランプ氏が声明、日米同盟触れず 真珠湾攻撃75周年
真珠湾攻撃75年で追悼式典 「かつての敵、友人に」
オバマ大統領は当然、安倍首相の訪問に触れて「安倍晋三首相と一緒に訪問するのを待ち望んでいる」と述べましたが、トランプ氏は「不名誉な記憶として残る75年前に、真珠湾で犠牲となった米国人の英雄に思いをはせる」と述べ、「米国の敵は75年間で変わったが、平和の追求には、勝利に代わるものはない」と。彼は日本と安倍氏の訪問については言及しなかった。言及しないことが最大の配慮だろう。何かいわなければならないとしたら、たぶん我々の気分のいいことはいえないだろうし・・・・。
むしろ重要だと思うのは、日系人として初めて米太平洋軍司令官となったハリー・ハリス海軍大将が、犠牲者への哀悼の意を捧げ「真珠湾のレガシーを教訓として、強力な米軍が来たるべき幾世代も世界を見据え、独裁政治や不正義に対する戦いを続ける」と述べ、日米同盟について「今日、米国は日本を含む同盟国と自由を守るため協力している。共通の価値や利益で結ばれ、かつての敵が最も親密な友人になった」と語ったことだと思います。アメリカの太平洋軍司令官が日系人で真珠湾での式典でスピーチを行なう。これが米国の多様性と国としての大きさを象徴しています。

過去のことも大切ですが、やはりこれからのことはもっと大切。
焦点:領土交渉への期待値下げる日本、ロシアとの首脳会談控え (REUTERS)
僕はマスコミ対策でかなり抑制された情報しか流されていないと思ってて、来週の日露会談では下がりきった期待を上回るような進展があるような気がするんですが、甘いですかねぇ。トランプ政権が対露制裁をやめたらロシアにとって日本との領土交渉なんか吹っ飛ぶような可能性があるかもしれませんが、そんなのだいぶ先の話しで、どう転ぶか分からないトランプ氏をあてにして、これからもしばらく安定政権を保てる安倍政権と取引しないなんてことはないでしょう。
僕はむしろプーチンに対してはシリア情勢の方が影響大だと思ってます。アレッポ攻略に時間がかかって展望が見えないと判断したら、ロシア国内的にも欧米に対して見せつける意味でも日本と何かやってみせるかもし・・・れない? かなぁ・・・。ロシアも日本も大国なので、日露関係は日本とロシアだけの関係ではないのです。
そもそも東京までロシア財界の連中まで連れて行って、彼らは手ぶらでモスクワに帰れない。逆に日本にとっては元々主権を失ってる島の領有権が返ってこなかったとしても痛くも痒くもない。これが冷徹な現実です。あかんかっても「プーチンが悪い」で済みます。国民の期待値は低い。
昭和の時代は米国に脅されて対露交渉がずいぶん足ひっぱられたんですが、オバマ政権は日露による平和条約への進展を邪魔しないでしょう、たぶん。そんなんしたら、オバマさんが安倍首相と行なう真珠湾での慰霊式典に冷や水をぶっかけることになる。オバマ大統領にとっては大統領として最後の歴史に名を刻むイベントだ。いらんことはしないと思う。
いや、ホンマに安倍政権は外交が上手だ。

本日のお酒:TECATE BEER + 立山 特別本醸造
コメント
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