高い城の男

第二次世界大戦でナチス・ドイツと大日本帝国が勝利した世界・・・１９６２年に発表されたフィリップ・K・ディックによるSF小説が、２０１５年にAmazonビデオにより実写テレビドラマ化されました。
すっごく見たかった作品なんだけど、ここ日本ではなかなか配信してくれなくて、ようやくそれが解禁となったのが昨年１２月。

原題は『The Man in the High Castle』で、日本語タイトルは『高い城の男』。

日本人の私が見ると、大日本帝国における日本人の描写がさすがに辛いかなぁ〜って思ってたのですが、どうしてどうして。
アメリカで製作されているドラマであるにもかかわらず、現代の日本の政治家達よりもよほど信念に熱いキャラクターたちがしっかりと描かれているんです。（もちろん悪人も登場しますけどね。ヤクザとかおバカな将軍とか。）
ナチスドイツの将校達も、ちゃんと「人間らしい人間」として描かれていることにもビックリ。
レジスタンス達もそれぞれに個性や信念があって、一概に善人とはいえないのも面白い。
帝国側にもレジスタンス側にも良い面悪い面があって、白黒はっきり分かれた描き方ではないのが興味深いのです。

とにかく先の読めないストーリーもさることながら、登場人物たちの設定がとても魅力的なんです。
ちなみにメインキャラの一人を演じる『ケイリー＝ヒロユキ・タガワ』さん、この方の役がまた素敵なのですよ。
この役者さん（東京生まれで現在はアメリカ人）かなり前から好きなんですが、以前コメディドラマにゲスト出演した際に「普通のお父さん役がやりたいんだ！」なんてセリフもあったくらい、悪役とか曲者役が多かったのです。
そんな彼の今回の役が重要かつ心優しい人なので、私まで嬉しくなりました。
（しかもキャストクレジットでも、有名俳優に対する扱い付き♪）

色んなドラマをはしごして見まくってる私ですが、今一番ハマってる作品は間違いなく本作。
現在は第２シーズンを視聴中ですが、これを見終えちゃうと・・・第３シーズンは今年の１月３日に「制作決定」が発表されたばかりの段階なので、日本語化されて配信開始となるのは早くとも来年以降かな？

それにしても、最近はネット配信のオリジナル作品が増えてますよね。
Netflixのオリジナル作品にもめちゃくちゃ興味津々なんだけど、ケーブル放送にもお金払ってAmazonプライムにも加入して、更にもう一局となると支払い料金以上に「いつそれを見る時間が？」となるので、今しばらくは考えないことにしています。
（でも、いつかは加入したい。＾＾；；；）

それにしても、こうも面白いドラマが増えすぎちゃうと、映画を見る時間がますますもって削られてしまいます。
色んなゲーム作品も楽しんでみたいし・・・あ！もちろん愛犬こんブとの時間もね♪
でも、なにより仕事しなきゃ！（汗）