アニマルカム通信

ヒト(まつやま)とイヌ(ぐり子)の日常

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人って怖い

2020-03-05 10:38:38 | 日常
今朝見た映画は『クローズド・バル』
2017年のスペイン映画で、監督はアレックス・デ・ラ・イグレシア。

この監督の作品といえば、私も今まで
『どつかれてアンダルシア(仮)』『マカロニ・ウェスタン800発の銃弾』
『オックスフォード連続殺人』『みんなのしあわせ』『気狂いピエロの決闘』
『刺さった男』『スガラムルディの魔女』と見てきましたが、
どれもめちゃくちゃ面白い♪
ただし、どれもキツめなブラックジョーク満載だから
間違っても万人向けとは申しません。

多くの人が行き交う、どこにでもありそうな都会の日中。
街角のバーには年齢も見た目もバラバラな8人の客がいたのですが、
うち1人が店の外に出た途端、
どこからか発射された1発の銃弾に頭を撃ち抜かれます。
街からは一斉に人影が消え、店の中の人々もパニック状態。
そんな中、1人の客が撃たれた外の人を助けに行こうと飛び出すのですが、
やはり頭を撃ち抜かれます。
一体何がおきているのか?店から出ちゃダメってこと???


本作は正体不明の伝染病に感染した1人の男が店の中に紛れ込んだがために、
そこにいた人たちがパニックに巻き込まれ、
やがては個々の人間性が試されることになる、
そんな密室サスペンス劇です。

う〜ん、これってまさに今、日本で起きてる騒ぎに
大いに通じる話じゃないですか。(^^;)

しかしそこはブラックジョークの巨匠、アレックス・デ・ラ・イグレシア監督。
怖さ以上に皮肉たっぷりの笑い満載で、全編ハイテンションなまま
オープニングからエンドロールまで一気に楽しませてくれます。

しかしまぁ〜、ゾンビを扱う作品とかでも然りだけど、
こういった事態に真に恐ろしいのは病気や死ではなく、
誰もが我が身かわいさに他人を押しのけてでも
自分だけは助かろうとする人間の性。
生き物の本能としてそうなるのは仕方のないことなのかもしれませんが、
どれだけ文明が進んでも、所詮そんなもんかな〜って寂しくなります。

今もドラッグストアのマスク売り場を見る限りは、
映画やドラマのこういった演出を
「フィクションだから」とは笑えないですよね。


ホラー映画なんてくだらないもの、私は見ないよ!
なんて言う方も多くいらっしゃるかと思いますが、
想像を絶する状況に自分の身が置かれた時、
どういった行動をとるでしょうか?
買い占められるだけ食料品を入手して、
1人で安全だと思える場所に立てこもる?
生き残るためだったら、
知人をも騙して我が身を守る行為に出る?

そんな人間にだけはなりたくない、
そう思う気持ちが少しでもあるのならば、
私は1本でも多くのくだらないホラー映画を見ることを
あえてお勧めいたします。
どんなにくだらないと言われるホラー映画にも、
お約束キャラとして皆から嫌われる迷惑な奴が登場します。
善意の塊にはなれないとしても、
そんな醜い人間にだけはなりたくないじゃないですか。

ただし、ホラー映画のえぐいシーンの視聴をお勧めするわけじゃないですから、
苦手な方はその時ばかりは目をそらすなりして工夫してくださいね♪

ちなみに私は?と言いますと、先端恐怖症なものですから
注射器を刺すシーンが大の苦手です。
ホラー映画じゃなくて普通のドラマでも、注射をうつシーンになると毎度目をそらしてます。
医療ドラマなんて、私にとったら血まみれなスプラッター映画以上に辛いシーンだらけ。
だって、血まみれ映画のえぐいシーンはメーキャップによるものだけど、
注射のシーンってほとんどがリアルに刺してるじゃないですか。
そんなシーンをマジマジ見るだなんて・・・私には耐えられないです。(^^;;;;)