Hello、皆さん、2021年10月14日は、(株)ワンダーアイズ主催の水道橋FACT講演の日でした。
講演者は2人、ベンジャミン・フルフォード氏とリチャードコシミズ。
で、僕はこの日、客としてこの FACT 講演を訪れたんです。
もちろん、目的は陰謀論の元祖・リチャードコシミズの言論監視であります。
現在、薬機法68条、55条の行政勧告が進められている、当のリチャードコシミズがネット講演で、うん、またイベルメクチン布教の語りをやらかさないかどうかを見張るためのね。
ネットの一部の陰謀論系では covid-19 への特効薬と取りざたされている駆虫薬イベルメクチン、
これ、実は危険なクスリなのですから……。
10月12日、厚労省はイベルメクチンのさらなる副作用が発見されたと、改正の指示を出しました。
リチャードコシミズはイベルメクチンを癌にも効く救世薬として、
自身が医師でもないくせにこれをネットで喧伝し、
さらには多くの信奉者にこの未承認薬の個人輸入をやらせ、
また、この薬の効能を信じる情弱な服用希望者たちに、医師の診断も仲介させずにこれを無料で送付する ――― といったとんでもない系統組織をつくり、これを指導奨励さえしたのです。
これは許せない、いいや、許してはいけない、と僕は思いました。
医療関係の方なら誰でもご承知でしょうが、薬というのは一種の凶器です。
正規の医師の診断があってはじめて、病人の病の治癒に貢献できるシロモノなんです。
素人診断でこれを勝手に個人輸入して、これをコロナの特効薬と信じる情弱人( じょうじゃくびと )に無料送付するなんていうのは、狂気をこえたテロに近い発想だとしかいいようがない。
根拠のない「 工作員 」だの「 保険金殺人 」だの「 朝〇悪 」だのの誹謗なら、まだ許してもいい。
しかし、これだけは許せない ――― 自分のネームバリューを利用して毒を撒いているようなものなんですから、これは。
あのさ、これって下手したら人死にがでる世界なんだよ、リチャードさ~ん。
ですから僕は急遽時間を都合して、10月14日、リチャードコシミズの出演する水道橋FACTへと赴いたわけです。
当然、正規の手続きでチケットを買い求めての観覧です。
まずはその証拠の2画像を掲示しましょう ――― ご覧ください。
18:32 JR水道橋駅から、会場である会議室内海に僕は到着しました。
2018年の11月14日に僕がFACTにきたとき( 注:僕がこちらのお客になったのは、このときと今回の10.14以外にはありません )には、RK独立党関係の人間やらベンジャミン氏のファンやらが会場前に10数名たむろってだべったり煙草を喫ったりしていたものですが、この日は会場前には、お客の姿は見られませんでした。
あれー? と思います。
緊急事態宣言は解除になったはずなのに、だあれもいない……。
みんな、どうしたんだろう……?
18:45 公示されていた開場の時刻。日もとっくに落ちています。
このときは僕、全然別の場所にいました。
近くのラーメン屋で、豚骨煮干しの濃厚ラーメンを食っていた。
18:53 ラーメン食い終えて、会場入り。
会議室内海の奥の階段をあがり、2Fの受付の姉ちゃんが予約済の確認を取ってくれ、さあ、いよいよ会場のドアをあけて、リチャードさんとのひさびさの対面となるわけよ……。
★ 注意:ここからが凄いの。お見逃しなきよう(笑)
18:54
ドアをあけたら、真正面の一番奥のデスクに、いました、リチャードさん。
待ち構えていたかのように、もの凄い目で僕を睨んでいます。
ああ、管理者から名簿見せられて僕がくるの知っていたんだな、ととっさに思う。
ほんとは管理者はそんなことしちゃいけないんだけど……しようがねえなあ……。
2018年の11月14日にこちらにきたときには、リチャードさんはやはり同じ席に座っていて、その周りをRK独立党関係者に囲まれていたものでした。みんな、それぞれお喋りなんかしていてね、でも、この日はそうじゃありませんでした ――― リチャードコシミズの周りには誰もいなかった。3人座りの前のテーブルもからっぽです。RK独立党の関係者は誰もきていなかった……。
僕はゆっくりリチャードさんに近づきます。
話したかったわけじゃなくて、リチャードさんのいるところの対角の、登壇前の席を取りたかったんですね。
ただ、そのためには大回りしてリチャードさんの真ん前を通らざるをえなかったわけ。
うわ、このひと、モロ激怒してんじゃん…。どうしようかなあ……?
そんな風にリチャードエリアの1.5mほど接近したとき、リチャードさんが急に立ち上がってこう叫んだんです。
RK なんだ、お前ーっ! ここに……何しにきたーっ!?
M いやいや、講演見にきただけですよ……。お久しぶりですね…。元気にしてました?
RK 元気なわけないだろうがーっ……!( 嗚呼、懐かしのリチャードシャウト。 怒鳴りながら立ちあがって、テーブルをまわり、僕にむかって歩いてくる )
なにしにきた? テロか? やってみろー! さあ…、やれよ~!
( 僕、殴られるものと思って準備していたのですが、間合いの詰めの感覚がどうも拳骨の距離とちがう。リチャードさん、ぐんぐんと間合いをつめて超接近、拳骨の代わりにその大きな腹を僕にぐいぐい押しつけてきた )
18:55
M いやいや、見にきただけだって……。なにいってんのよ……。( 押しつけてくるリチャード腹をかわして、角を左折。するとリチャード、僕の背にまた腹を押しつけて、さらにぐいぐいぐいと押してくる )
RK この保険金殺人が……! 保険金……( 聴き取り不能 。僕、会場後ろの通路をリチャード腹に押されるまま歩き、最右テーブル部分で左折する )
なんだー、お前……どこいくつもりだ~!?( 僕の背を腹で押しながら追跡カーブ。左折する)
M いや、だから講演見るんだってば……。( 腹の熱が嫌だという顔で首だけ振り返って。演壇正面から最右席の前から2列目の席に腰を下ろす )
RK なんだー? どうするつもりだーっ! 妨害か~っ……!
M いやいや、静かに見るだけですよ……。
18:56 すると登壇左のドアをあけて、中年男がひとり駆けこんできた。誰かと思えば(株)ワンダーアイズ社長の大塚氏です。
大塚氏、迷いもせずに僕の座したテーブルにずかずかとやってくる。顔、引きつっている。
O で、出ていけ……!( 座位の僕から見上げてむかって左にリチャード、右に怒り狂った大塚氏という恐るべき布陣が完成する。僕、
思わずうへえ、と心中で呻く w )
RK …………( ひたすら睨んでいる。息、荒い )…………
M 出ていけって……俺、金払ってますよ……。客じゃん。なにいってんの。
O 主催者権限で…いいます……。帰ってよ。( テーブルに置いた僕の左手首をいきなり掴み、ひっぱって立たせようとする )
M ちょっと。離してくださいよ。( O氏、慌てて僕の手を放す )
RK 警察…呼ぼうか……?
O ああ( トうなずいて )ああ、警察ね……
M ああ、警察、いいですねえ……。
実をいうと、この展開はあらかじめ考えていたんです。警察ならリチャードさんと何回もいっているし、今回そうなれば、この会社が薬事法違反の件で保険所から注目されはじめているという事実も報告できる。そうなるのが最もベターだ、と思ってもいたわけ。でも、このとき、興奮して見えてなかった周りの光景が、なんかのタイミングですいと見えたのよ。リチャードと大塚さんの向こうがわの席の、僕以外のFACTのお客さんたち。どういうわけか女性ばかりでした。全部で十二、三名。みんな、予想もしていなかったこのアクシデントに怯えて、固くなって、じーっと下を見てました。
もしリチャードと大塚社長と僕とが警察行っちゃったら、この子たちどうなるんだろう? と思った。
講演会なんかできないじゃん……。
みんな、それぞれの時間を切りつめて、楽しみにして、こんな講演にしてもはるばる見にきてくれたのに……って。
僕、もう一回彼女等のほう見て、それからすぐに決めました。
18:57
M 帰るわ。( ゆっくり立ちあがりながら )金、返して。
O ( うなずいて、やや嬉しげにダンダンダンと走り去る )
僕、それからおもむろに立ちあがって壇上に上ったんですよ。スポットライトが煌々と当たっている壇上に。リチャードさんがもといた定位置を大回りするよりそっちのコースのほうが入口( 出口も兼ねる )に近かったから。
したら、まだ僕についてくるんですよ、リチャードさん。でっかい腹をまたしてもぐいぐいと僕の背に押しあてながら。
さすがにイラッときたんで、なんかいってやろうとそこでふり向いたわけ。
M 俺はさ、今日あんたがイベルメクチンの話をするかどうかを監視にきたんだよ……。
そしたら、彼ふいに僕から1mくらい後ろに飛びすさって、中腰になってもの凄い顔つくってさあ………
RK おらー、殴るのかー! 殴ってみろー、おらー………!!
( 憑かれた顔。自己陶酔の遠い瞳。中腰の、ガードを下ろしたボクサーみたいなポーズで。壇上へのスポットライトをきらきらと思いっきし浴びながら )
それは、すべての時間が停止したような一瞬でした ―――。
大塚社長が受付の女の子から入場料分の4000円を受けとって、それを僕の左手に握りこませて、その日常動作のおかげで時計はまた動きはじめたんだけど、なにやらもの凄いものを見てしまったという感覚、胸底に残りましたねえ…。
そして19:00、ドアから出て、僕はこの魔窟から退出したのです。
それは、ベンジャミン・フルフォード&リチャードコシミズFACT講演開始15分前の出来事でありました……。
しかし、いま、こうしてつらつらと思い返してみると、大塚社長が激したのはまあ分かるんですよ。
彼が激したのは、たぶん僕が講演前日の13日に彼に直接送ったこのメールのせいです。
めっちゃきついメールです、それは僕にも分かってる。
この件に関して伝えようと、僕は4度も彼の会社に電話をかけてもみた。
でも、彼、1回たりとも出なかった。
これ、会社としてどうかと誰でも思うよねえ?
しかし、残念ながらこれらはすべて事実です……。
リチャードコシミズの「 イベルメクチン無償提供シンジゲート 」の情報を、大塚社長はなんの事実確認も調整もほどこさないで、(株)ワンダーアイズのメディアに乗せて配信された。
この姿勢は、自省も根拠確認も限りなくゼロに近いといえるのではないのかな?
かつて大将を訴えたCさんに対するリチャード罵言をそのまま自社メディアに乗せて配信した、あのときのように。
これは企業人として致命的な失策であったと僕は思います。
ひょっとしたらこれは、挽回のしようのない絶望的な失策であるかもしれない。
その証拠を以下に掲示します ―――
どうしてそこまでリチャードコシミズの言論を信じこめちゃうんだろう?
あなたは社長さんなんでしょう?
リチャードコシミズの僕( しもべ )じゃないんでしょう?
14日の僕対応にしてもおんなじなんだよね。
いかに主義主張がちがっていようと、僕はFACTの客でした。
経営者サイドからするなら「 あの、申し訳ありませんが、〇〇さま、ちょっとわたくしと別室のほうにきていただけないでしょうか?」と僕を呼んで、お帰りいただくように頭を下げて頼むのが、そもそもの商売の筋ではないですか。
講演会を楽しみにしてやってきた ★ お客さんの見ている会場で、リチャードコシミズとともにこんな愁嘆場を社長自身が演じる ――― なんて、まさに言語道断横断歩道です!
いかに僕が憎くて邪魔であったにしても、あれは現実的には最悪の選択であったと僕は思っています。
開演15分前にわけの分からない、あんなショッキングなドタバタ劇を見せられて、ほかのお客さんたちがどう感じられたと思います?
客にあんなモノを見せるのはプロじゃないよ。
あのあとで彼女たちが、ああ、今日の講演はためになった、いってよかった、と思って安らかに寝ついてくれたとあなた、思うことができますか?
あのうちの何人かは、賭けてもいいけど2度と来ないよ…。
イベルメクチンのことにしたってねえ、あなた、大将言説以外のイベルメクチン情報を本気で調べてみたことがありますか?
あなたが配信した動画を見て、個人輸入したイベルを自己診断して服用して誰かが死ぬ ――― といった可能性を塵ほども考えたことがないのかな?
なるほど、僕はあなたのことを通報した。けれども、はっきりいって僕はワンダーさんの立ち位置に関しては、最初からほとんど興味なんてもっていなかったんですよ。
いまでも僕はあなたの会社(株)ワンダーアイズに興味なんてまるでもっていない。
けれども、あなたはリチャードコシミズを信じ、その思想に酔い、企業人・社会人としての良識を捨て、結果的に covid-19 に関する最悪のデマゴーグを振り撒くこととあいなった。
あなたはその責を負うべきです。
どうか最後まであなたの師リチャードコシミズにつきあい、寄り添い、運命を共にしてあげてください……。
いま、ひたひたと静かに、陰謀論者たちのジェノサイドがはじまっています。
covid-19 の襲来が、彼等をよりわけてくれた。
リチャードコシミズがはじめ、Q で爆発し、ノーマスクデモと反ワク運動で新たなる多くの陰謀パフォーマーを生み出した陰謀論が、無残にも分解四散し、意味のない連合体として僕等の視界から消えいこうとしてる……。
故・寺山修司はかつてこんな歌をうたいました。
ときには母のない子のように だまって海を見つめていたい
僕はこの歌をこんな風に置きかえたい。
ときには母のない子のように ひとりで反ワク抱きしめていたい
ときには母のない子のように みんなのマスクを笑ってやりたい
だけど心はすぐわかる
母のない子になったなら 陰謀論しか愛せない
今日の僕の記事は以上です ――― お休みなさい。
★ ちなみにこの件にベンジャミン・フルフォード氏は一切関係ありません。僕のいる間彼は会場にもいなかった。念のため申し添えておきます。