心のハンドル操作方法 幸せに生きるための教習所

旧精神科医療は思想警察なのか?

シェイクスピアの名言「この世は舞台、人はみな役者」ではないとRAPTブログに出会いどう生きるべきか知ることができた

2023年01月17日 | 精神科医療とRAPT理論

精神科病院には「児童思春期病棟」というものがあります。

どういう人が対象かというと、「子育て失敗」してどうやって育てて良いか分からず、小学校、中学校で挫折した子供たちです。

一昔前は、発達障害という言葉がなかったため、そういった引きこもりの子供たちを、精神科病院ではなく、自宅で親が面倒を見ていました。

しかし、18歳ころになると子供の体格は大人と変わらなくなり、

「周囲の同級生と比べ、自分は社会に出て行けず、不幸だ、全部親のせいだ」

と引きこもりながら、家庭内で親に当たり散らす問題行動が始まります。

そのころから、親は子供を精神科病院に入院させるようになります。

子どもは何も病名を告げられず、無期限の治療生活が開始されます。

「親に捨てられ、社会に捨てられた人」はどうなるか?というと

①暴力団や犯罪組織に拾ってもらい、「ヤクザや反社会的勢力で生き、捕まればシャバと刑務所生活を行き来する」

②精神科病院に入院して、薬漬けにされ、一生不治の病の治療を病院で続ける」

ことになります。

「ねぇ、看護師さん、人生って舞台で、俺らは役者だよね?」
「みんな仮面を被って、お互いが傷つかないように役を演じているんだよね?」
「ペルソナって知っている?本当の自分って何なんだろう?」
「俺、本当の自分を出せないんだ、誰も受け入れてくれないから」

こんな相談を夜勤で病棟が寝静まった時間に、児童思春期病棟のナースステーションに相談してくる入院中の少年がいました。

A君という17歳の少年です。

年に数回、1か月程度の入院をしてくるのですが、金髪でチャラいホストのような見た目が良い男の子でした。

17歳の高校2年生で、進学した高校の環境に馴染めず、勉強もついていけず不登校になり、地元の悪い連中とつるむようになり、家に帰ってこない日が続いた。

「高校を辞めて、バイトする、彼女と同棲する」と親に相談し、口論となる。

暴力、物を壊すなど。A君が暴れ、手が付けられなくなり、警察沙汰となる。

両親は近所の目を気にして穏便に収めたい、そして
「何とか高校だけでも卒業して欲しい、できれば大学に行って、ちゃんとした仕事をしてほしい」
という親心が、A君には伝わらない。

両親は(主に母親が)子育て支援、教育支援窓口に相談に行くと、「発達障害の恐れがある」と児童思春期外来を紹介され、親だけが外来に相談通院し始めたのがきっかけとなります。

「A君は発達障害がベースの疾患にあり、その上に行為障害や躁うつ病から来る不眠症の疑いがある」

「親の育て方が悪いのではなく、先天的な脳の異常が原因です。入院して様子を見ましょう」

と診断され、高校1年生の夏休みから3か月の医療保護入院となりました。

A君は訳もわからず、精神科病院に入院させられ、暇つぶしに学校の宿題などをしながら過ごしていました。

退院の条件は「毎日学校に通えるようになること」「親と喧嘩しないこと」「門限は守る、悪い友達と遊ばないこと」

つまり「親に従順になること」だったのです。

入院すると興奮予防のための、抗精神病薬が少量処方されはじめます。

それでも「イライラがとまんないっす」と言い始め、抗不安薬が処方され、日中やることがないため3食昼寝付きの生活で夜間不眠となり
睡眠導入剤も内服するようになりました。

次第に落ち込み、無力感が強くなってきたため、抗精神病薬から抗うつ剤のSSRIが処方されます。

入院期間中、何をしていたかというと、看護師と喋る、作業療法に参加したりしなかったり以外は、薬を飲んで寝て過ごすだけなのです。

そんな経験をし、退院をしたA君は高校2年生となり、高校には籍を置いているだけの状態でした。

学力もついていけない、運動部に所属するわけでもないA君は、たまに保健室登校しながら、親の言いつけを守り、遊びで歩くのは夏休みなどの長期休暇や週末だけにになり、大きな問題なく過ごせていました。

しかし、A君が両親に「やっぱり、高校を辞めて、彼女と同棲するために働きたい」と伝えると、親から猛反発を喰らい、口論が激化、警察沙汰となってしまいます。

警察の捜査車両で、かかりつけ医のいる精神科病院の時間外外来に搬送され、そのまま医療保護入院となります。

そこでA君は「自分て何だろう?本当の自分って。親に言いたい事言うと、入院させられる。
看護師さん、人生は他人の顔色を伺いながら、仮面を被って死ぬまで演じ切るだけなのかな?
自分を出しちゃダメなのかな?」

と相談してきたのです。


RAPTブログに出会うまで、信仰もなく、人間について、人生について何も答えを持っていなかった当時の私は、

「自己主張を聴いてもらえないのは辛いよね」(事実でなく感情に同感)

「自分にも反抗期はあって親との関係は辛かった。でも親になれば親の気持ちもわかるから今は分からなくていい」

「自分としては、年を重ね、出会いや経験を積んでいくと、そういう悩みや問題は解決していくよ」(一般化せず、個人的見解を伝える)

とその場しのぎをしました。

これは精神看護でよくある対応(その場しのぎ)技術です。

問題と向き合うと、精神状態が崩れ、不安、不穏が増強するため

あえて解決方法がない問題に向き合わせないようにはぐらかすのです。

A君は、それを察知したのか、「看護師さんも大変だよね。話聞いてくれてありがとう。もう寝るわ」

と自室に帰っていきました。

その当時の私は「人生に答えがある」と思っていなかったですし、当時はそれなりに順風満帆な人生であったため

「思春期特有のアイデンティティを確立する難しさだろうな」とぐらいしか考えていませんでした。

A君が今、何をしているかわかりません。

RAPTblogに出会えないと、まともに子育てができないと思います。

親自身が、教師がどうやって個性才能を開花させていけばいいのか分からないからです。

 


社会の変化が大きすぎて、大人や親がついていけない、常識がコロコロかわるからです。

親世代に価値があった「学歴や資格、スポーツなど運動成績など」の古い価値観が通用しなくなってきています。

そして、そんな親に養育されながら、実は子供たちはズレを感じ「誰にも理解されない、孤独感」を抱えて生活しています。

ですから、短絡的に金持ちの家や上級国民の家に生まれると人生楽にやっていけると考え

「#親ガチャ」などという言葉で逃げるのです。

精神科医療が、「教育」と「医療」を組み合わせ、「療育」などと言い始めましたが、これは単なる「問題の先送り」です。

ゴールが不明瞭であるため、スタートをさせないだけなのです。

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#人生の目的 #成長 #成長なくして成功なし #神様はいる #親ガチャ 


RAPT有料記事602(2021年11月1日)変化せず成長しない人は、希望のない空しい生を生きるしかない。しかし、常に変化し成長する人は、喜びと希望に満たされ、真の成功と繁栄の道を行くことができる。https://rapt-neo.com/?p=55821

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