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「生理中のプール授業成績のため、我慢して入る」子供を損得勘定で育ててはいけない

2018年09月08日 | 子育て論

世の中に「先生、先生」と呼ばれる職業は沢山あります。

人間は「先生、先生」と周囲からチヤホヤされることで、悦に入り、知らず知らずのうちに「高慢」になっていきます。

高慢とは「俺は偉いんだぞ、何でも知っているぞ」という「プライド」という感情のことです。

そして、「高慢」はやがて「傲慢」になります。

傲慢とは「驕り高ぶり」と言われるように、相手を見下す「不遜」になっていくのです。

こうやって、私たちは「先生、先生」と言われることで、次第に心の中、思考回路がプライドの塊となっていき、

そのプライドが肥大化していくとともに、「もっと権力が欲しい」「誰にも馬鹿にされないように、もっと富が欲しい」という

欲望の虜になっていくのです。

私たちの心は放っておけば「7つの罪」がどんどん増えていって、心が悪魔のようになっていきます。

それは人付き合い、テレビやメディアから「罪の考え」を脳の中に入れられるからということもありますが、そもそも人間の本質は「性悪説」であるからです。

ですから、有名人やスポーツ選手、芸能人、政治家などは「好きな言葉、謙虚」などと格好つけていいますが、謙虚の意味を知らずに使っています。

スポーツ選手たちが謙虚という言葉を使いますが、それはあくまで「天狗になると、落ち目になったときに馬鹿にされ損するから」

という「損得勘定、打算的考え」によって「謙虚に見えるようにふるまっている」だけなのです。

謙虚である人とは「7つの大罪」がなくなるように日々努力している人のことです。

表面的に取り繕って、低姿勢に、作り笑顔で丁寧な対応をしている人のことではありません。

今回取り上げるテーマも、学校の教師は人間性もへったくれもないのに、教員免許さえ取得して採用試験に合格さえすれば「先生、先生」と呼ばれる職業です。

そして、子供たちはそういう教師からの評価によって進路が決まってしまうという現実があります。

「内申点」という「教師の好き嫌い評価制度」によって進路が決まってしまうのですから、たまったもんじゃありませんね。

しかも進学校に入学したい人であればあるほど、入試で点差がつきにくいため、普段から「内申点」を積み上げていくことが重要になるのですから、「ゴマすり」を子供の頃からやることになります。

「ごますり」とは一言でいえば、「嘘つき」のことです。

なぜ「嘘をつく」のかというと「損得勘定しているから」で、こんなことができるのは人間ならではの芸当です。

しかし私たちは、子供たちに知らず知らずのうちに「嘘をつくこと」を教えます。

それを「損か得か」を使いこなせることが「大人だ」とすり替えてしまうのです。

では、沖縄の中学校で問題になった「生理中のプールの授業」についての記事を見ていきましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・(生理中のプール授業 医学、人権上問題は? 副読本に「大丈夫」の表記で半強制的に 「休む」選択肢必要 8/24(金) 10:10配信 琉球新報)

生理中のプール授業 医学、人権上問題は? 副読本に「大丈夫」の表記で半強制的に 「休む」選択肢必要


生理中のプールは強制?
 「生理中でも水泳の授業を強制することが全国的にあるようです。沖縄はどうなっているんでしょうか」。6月下旬、記者のSNSにこんなメッセージが届いた。SNS上では、女子中高校生が月経(生理)中に体育の授業でプールに入ることを強制されたという事例が数多く報告されていた。医学的に大丈夫? 人権上問題では?など疑問や不安の声が上がっていた。沖縄の現状はどうなのか。月経中のプールは問題ないのか―。多くの投稿の中から沖縄在住とみられる投稿主に接触し、取材を開始した。

成績のため、我慢して入る
 「娘は我慢してプールに入ったけど、変だと思うんです」。中学1年生の娘がいる40代の女性は話す。娘の学校では最初の水泳の授業の前に1時間、オリエンテーションがあった。そこで教師は「生理中でもプールに入れるので、休む理由にはならない」と告げ、「プールの中は水圧があるので経血は漏れない」「プールサイドで血が漏れたときにはホースで水を掛ける」などと説明した。また、プールに入った日数を評価の対象とすることにも触れたという。

 娘はその日ちょうど生理1日目。「休んじゃいけないんだ」と我慢してプールに入った。次の水泳は経血量が多い日に当たっており、どうしても入りたくないと母親に相談。母親が学校に掛け合い、休ませた。

 体育や音楽など実技教科は高校の推薦入試で評定が1・5倍になる。「成績を持ち出されると、入らないという選択は難しい」と女性は指摘する。

 本島内の別の学校に通う中学1年生は「月経中の水泳授業を実施しております」という学校からの文書を受け取った。「あり得ない。みんなの前で血が漏れたら公開処刑」と感じた。この生徒は生理痛が重いため、母親が事情を書いた手紙を学校に提出し休んだ。学校からの文書には「本人の意思を尊重する」とあったが、友人は生理痛があってもプールに入っていた。

 生徒の母親は県中学校体育研究会が出している保健の副読本で「生理中のプールは大丈夫」という記述があることに触れ、「生理中のプールは医学的、衛生的に問題はないのか。また『強制ではない』と言っても教科書に『大丈夫』と書いてあると、子どもたちには休むという選択肢がないのでは」と疑問視する。

 生理中のプールに関して保護者らの指摘は大きく二つだ。(1)生理中にプールに入ることは医学的に問題はないのか(2)プールに入ることが半強制となっているが、問題ではないか。

・・・・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)

「体育や音楽など実技教科は高校の推薦入試で評定が1・5倍になる。「成績を持ち出されると、入らないという選択は難しい」と女性は指摘する。」

「成績のため、我慢して入る
 「娘は我慢してプールに入ったけど、変だと思うんです」。中学1年生の娘がいる40代の女性は話す。娘の学校では最初の水泳の授業の前に1時間、オリエンテーションがあった。そこで教師は「生理中でもプールに入れるので、休む理由にはならない」と告げ、「プールの中は水圧があるので経血は漏れない」「プールサイドで血が漏れたときにはホースで水を掛ける」などと説明した。また、プールに入った日数を評価の対象とすることにも触れたという。」

推薦入試を狙う生徒には、絶望的な学校の指導方針ですね。

生理の経血は入浴中でも水底に沈んでいます。

ですから、水圧云々でなく、出血はします。

さらに人間の血液成分は微生物にとって栄養素となるため細菌の発生につながると思います。

それだけでも、「生理中の女性を湯舟に入浴させたり、水泳させることは不衛生」だと言えるでしょう。

ですから、本来なら

「生理中の女性は水泳禁止」

にしなくてはなりません。

しかし、「進学、内申点をちらつかせないと生徒に指導できない」というのが一番問題だと思います。

「ゴマすりしてまで」「嘘をついてまで」していかなくてはならない高校なら行く必要はありません。

私たちは「嘘をつくこと」によって、心がどんどん腐っていき、暗くなっていきます。

「噓も方便」「必要悪」などという迷信がありますが、全てうそです。

嘘によって得た地位や力、財力は、ウソがばれたときに全て水泡に帰すのです。

嘘はどこから出てくるのか?

それは「プライド」から来るのです。

「バカにされたくない、惨めな思いをしたくない、笑われたくない」

そういった気持ちはわかります。

しかし、実力もないのに、威張っていたり、「できないことをできない」と言えず、誤魔化して生きることほど辛いことはありませんよね?

誰でも最初はできません。

子供たちはこのような「嘘だらけの世界」で生きているのです。

ですから、子供に「損得勘定」を教えてはいけません。

それをできるように必死に努力するのです。

損得勘定だけで生きていて、成功できるなら、「ギャンブルをやっている人達が成功できるはず」ですね。

彼らは「楽して儲けたい!」と思ってパチスロやギャンブルなどをやっているのですから。

実際は違います。

成功できる人は、自分の好きなこと、興味関心を突き詰めていき、世の中に必要とされるレベルまでコツコツと高めるために努力出来た人だけなのです。

RAPT有料記事298(2018年7月30日)この世に楽して成功できる方法は一つも存在しない。真の実力を身につけた者だけが成功できる。

この当たり前のことを親である私たちは忘れてしまっています。

人生に近道はありません。

「損得勘定」とは「近道、裏口から入ること」と同じです。

一時的に近道や裏口で入っても、本物の実力がないため、維持することすらでないため、さらに自分を大きく見せる嘘をつき続ける人生になてしまうのではないでしょうか?

「できないことは恥ずかしいことではない」

「できないことをできているフリをする、嘘をついたり、隠す、隠ぺいすることが恥ずかしいこと」

これだけを親は子供に教えるだけでいいのです。

子供たちはできないこともあるが、できること、得意なこと、好きなこと、没頭できることもあるはずです。

それをいくつも伸ばしてあげることが正しい子育てであり教育です。

「成績のために、嘘をつく」のは愚の骨頂であると教えてあげましょう。

そして、先生と呼ばれる職業の人たちは、自分を大きくみせることばかり考えるのでなく、自分を低くし、支える仕事であることを自覚すれば幸せな職業になると思います。

 

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