皆さんにとって、「働く」とは何ですか?
コロナ禍を経た医療業界が混迷をきわめています。
>>>>>>>>【いつまでも給料が上がらない看護業界】
医療の現場を支える看護師から、収入アップを望む声があがっています。命と向き合う過酷な業務の割に、なかなか給与が上がらないためです。看護師不足を解消するためにも、改善が求められています。(筒井竜平)
東海地方の病院に勤める看護師の女性(58)は週に一度、眠れない夜を過ごす。17時間を超える夜勤に入るためだ。
夜勤は午後4時15分~翌日午前9時30分。その間に1時間の休憩が2回ある。休憩室にはソファがあるが、横にはならない。「寝てしまうのが怖いんです」
深夜は看護師2人だけで患者24人をみる。そのため、自分が休憩中でも、複数のナースコールが鳴れば病室に走らないといけない
・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)
看護師をやっていて、一番しんどかったのは、人間関係ではなく、夜勤でした。
自身の経験ですが、3交代の病棟だったので、日勤をやって仮眠取って深夜に入るとか、準夜をやって仮眠をとり、そのまま日勤・遅出なんていう勤務もあり、病院に拘束されている感覚が抜けなかった記憶があります。
一番きついのが、日勤と夜勤が変則的に続くことでした。
そして、日勤はスタッフが沢山いますが、夜勤は少人数で病棟ルーチンを回さなければいけません。
「夜勤時間帯は患者が寝ているため、何も業務が無い」わけではありません。
0時に点滴交換があったり、夜間の時間外入院があったり、急変対応や、転倒があったときの対応、6時の採血、検体採取があります。
そして、朝食の配膳下膳、誤嚥対応などを2人でします。
「夜勤で何かあっても、責任とれません」
というスタンスなら良いのですけど、そうはいきません。
夜勤のスタッフをもっと手厚くすれば済む話ですが、10年経っても変わっていませんし、これから10年経とうが変わらないでしょう。
>>>>>>>>>【看護業界が10年1日の理由】
なぜかというと、看護師配置基準、看護体制の計算方法があるからです。
看護体制「7:1基準とか10:1基準」などと聞きますが、これは24時間で計算できます。
・・・・・・・・(『看護配置基準とは?種類と特徴について解説 https://mikaru.jp/column/detail/172/』)
基準と人員についての考え方
厚生労働省「医療法に基づく人員配置標準について」によると、「人員配置標準を満たさない場合であっても、患者の傷病の程度、医療従事者の連携等により、望ましい一定の医療水準を確保することが十分可能な場合もあるため、最低基準でなく、『標準』とされている。」との記載があります。人員配置基準は必ず守るべきというわけではなく、一定の医療水準を満たせる場合は下回ってもよいという考え方です。
また、看護師数については、患者の人数に対し24時間単位で必要となる人数を考えます。
例として10対1看護・50床の病床を考えると、50床÷看護配置基準の患者数10名=5名で、必要とされる看護師の数が算出できます。ただし、看護師は1日に5名いればいいというわけではありません。患者は24時間いるのに対し、看護師は勤務時間の間しかいないので、常に看護師5人以上の人員を満たすためには何人必要かを考えます。
常勤の看護師が1日8時間勤務とすると、24時間÷8時間=3人となるため、看護師1名枠を埋めるためには1日に3人必要です。看護師1名枠を埋める人数3人×看護配置基準5名=15人となるため、1日最低15人以上の看護師が必要という結果になります。
実際には看護師の急な早退や欠席に備え、最低人数より余裕を持った人員を確保して運用している病棟が多いようです。
・・・・・・・・・(転載ここまで)
つまり10対1で50床の病棟の場合、各時間帯に必要な看護師数を計算すると
日勤 <患者50人:看護師5人>
準夜勤<患者50人:看護師5人>
深夜 <患者50人:看護師5人>
24時間の看護師合計勤務者数は15名です。
このままの体制で勤務表が組まれたら問題ありませんよね。
しかし実際はというと
日勤 <患者50人:看護師11人>
準夜勤<患者50人:看護師2人>
深夜 <患者50人:看護師2人>
24時間の看護師合計勤務者数は15名です。
時間帯の看護師偏在がすごいことになっていますね。
まさに「ワンオペ看護しろ」と言われんばかりです。
>>>>>>【お金と健康どちらが大事?】
看護師に限らず、夜勤業務をする人は体調管理が難しいと言われます。
実際、私も夜勤明けは
「テンションがハイになり、夜勤明けで買い物に行くと爆買いしてしまう」
「激しい落ち込み、鬱になる」
など精神的におかしくなります。
「脈拍が上がり、動悸があって息苦しい」
「次の夜勤まで倦怠感が取れない」
など心身の体調が不調になり苦しかったです。
夜勤など変則勤務をしている間は、夜勤明けに暴飲暴食したりするので、体重も増えました。(個人差はあると思いますが、、)
今思えば、買い物や飲み食いしないとストレス発散できなかった記憶があります。
夜勤の相方と話しているのは楽しかったのですが、夜勤について異業種からは
「1日の半分以上を生活のために、仕事に費やすのは、人生損している」
というネットでの意見もあります。
「看護という仕事のために、全人生をかけて働きたい」という人にとっては、日勤も夜勤も関係ないでしょうが、「生活していく為のお金稼ぎ」と割り切っている人にとっては、「心身に不調を来してまで、夜勤はするものなのか?」と思えてしまいます。
「お金と健康どちらが大事?」
皆さんはどう思いますか?
>>>>>>>>【警察官時代も夜勤は苦痛だった】
私は、看護師になる前に、20代前半は警察官をしていたため、当直がありましたが、毎回、当直は苦痛でした。
唯一、留置場の転用勤務で当直する時だけは、仮眠もフルでとれて、1人勤務の時間帯は読書したり、英語の勉強をしたり自由でした。
当直が楽しみでした。
いわゆる、平穏無事で居るだけでよい「寝夜勤」でストレスフリーだったからだと思います。
刑事捜査と留置場の「捜留分離」のおかげで、看守はゆっくりシャワーも浴びて、仮眠がとれたのです。
>>>>>>>>>【お金のためなら死ねる?】
お金のためにあくせく働くのが美徳なのでしょうか?
私は、お金を稼ぐためだけに働いて、働くことでストレスを感じ、ストレス発散にお金を使ってしまい、何も残らない生活に、虚しさを覚え始めました。
とはいえ、働かなければ日本で生活することはできませんから、社会人は人生の墓場だ、八方ふさがりだとまで感じ始めたのです。
労働に対して、聖書のルカの福音書12章に「愚かな金持ちの例え」があります。
ある金持ちの畑がたいへんな豊作になりました。
そこで金持ちは、『どうしようか、わたしの作物をしまっておく所がないのだが』と悩み、『こうしよう。わたしの倉を取りこわし、もっと大きいのを建てて、そこに穀物や食糧を全部しまい込もう。』と思いついたのでした。
彼はこの思いつきに非常に満足をしまして、いい気になってこう言いました。
『たましいよ、おまえには長年分の食糧がたくさんたくわえてある。
さあ安心せよ、食え、飲め、楽しめ』と。ところがその晩神様が現れましてこう言ったのでした。
『愚かな者よ、あなたの魂は今夜のうちにも取り去られるであろう。そしたら、あなたが用意した物は、だれのものになるのか』
・・・・・・・・(転載ここまで)
>>>>>>>【自分は関係ない訳ではない、明日死ぬかもしれない】
「どれだけお金を稼いでも、私たち人間は明日死ぬかもしれない」と人間は考えません。
さらに死んだ後の、人生や世界について、生きている間、肉体の間に準備しなくてはいけません。
「遊んで暮らすだけのお金が溜まったから、明日からのんびり遊んで暮らそう」という考えでは、本当の幸せは得られません。
どれだけ金を手に入れて、遊んで暮らしても、幸せが長続きしないからです。
人間は「飽きる」のです。
>>>>>>>>>>【損得勘定では幸せになれない】
それでは人間の幸せとは一体何なのでしょうか?
私も「社会的地位が高い」「仕事が安定している」「給料が良い」という理由だけで、職業選択してきました。
だから人生の前半は失敗続きでした。
損得勘定だけで生きていても得し続けることができないからです。
そして決定打となったのは「お金のためだけに働くこと、贅沢するためにお金を稼ぎ続けるために、労働力として自分の時間を差し出すことに嫌気がさしてきた」ことが一番でした。
だから、本当に好きな事をみつけ、仕事にできた人は幸せだと思います。
何より「人々を幸せにする仕事をできた人」は幸せだと思います。
そのような仕事につくために、個性才能を伸ばしていかなくてはいけません。
常に探し求めなければ見つかりません。
今回は、看護師の夜勤の話題について触れましたが、最終的には
「好きな事」「人々を幸せにする仕事」
このキーワードで仕事を選べると良いのではないかと思います。
そんな私も、30代後半にラプトブログに出会い、とても気持ちが楽になりました。
『RAPTブログ読者の証言〈VOL.10〉ネット上の様々な医療情報に頭が混乱する中、RAPTブログに出会って救われた40代男性。https://rapt-neo.com/?p=43899』
人間はどのような道を選べば良いのか?について親や医者、カウンセラー、学校の進路指導の先生は教えてくれません。
皆さんが「人生の目的」について、正しく認識し、幸せになるための道をラプトブログでみつけ、最高の人生を送ることができますよう願っています。
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