(https://www.youtube.com/watch?v=kWVwZrJhOGU&t=647s)
「手に職」とは一体何なのでしょうか?
医療従事者は、政府が認めている業務独占の業界です。
しかもその業務は、9割が税金から支払われるシステムですから、
「みなし公務員」ですね。(公務員は手に職なのでしょうか?)
確かに、職人の世界では、残業代の未払いが発生していたり、そもそも、前残業、通常残業を申請してもつきません。(土間コンクリート工事の様子)
それは「仕事への準備の時間」と見なされるため、仕事ではないのが、「職人の世界」の決まり事なのです。
職人とは、個人事業主のような側面がありますが、この考えを「看護師」に適用して良いのでしょうか?
(かつての入院する場合、看護師家政婦紹介所を経て、病院に看護師を派遣していた時代がありました。看護師を派遣しないと、家族が病院に寝泊まりして看病しなくてはいけなかったのです。今では入院しても完全看護制度があるため、入院が決まったら、紹介所を経ていちいち派遣しなくて良くなり、看護師は個人事業主から、病院職員、公務員化してきたのです。)
「それでも、倒産したり、仕事が無くなる訳でもないし、給料はもらえるからいいじゃん」
と考える人は、もう少し人生について考えた方が良いかもしれません。
なぜなら、現に、国公立病院で給与未払いが発生しているからです。
(記事内容:国立の医療施設で起きた 長期間・多額の給与未払い
ハンセン病を患った人たちが入所する国立の療養所「沖縄愛楽園」で、2006年以降、看護師15人に対する給与の一部が未払いだったことが判明した。金額は合わせて1400万円あまりにのぼる。)
「本当は頑張っても、安定しないし報われないんだ!」
その時間、労力を違う方向に使った方が、有意義に生きられると思います。
「安定を求めても得られない。この世の中に、安定など存在しない」のが真理ですか。
(続いて、2024年に入っても残業代が未払いの病院についてのニュース記事を転載します。)
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『市立病院が残業代10億円未払い 労基署が勧告も2億円しか支払わず 2024/8/3(土) 』
https://news.yahoo.co.jp/articles/f11a657048cfa01be22293f078c0dc140a6144f6
医師や看護師ら約1100人に時間外勤務手当を適正に支給していなかったとして、宮城県大崎市の大崎市民病院が古川労働基準監督署から是正勧告を受けたことがわかった。未払いは、約10.5億円。病院は約2.3億円は支給したが、経営の状況から8億円超は支払わない考えだ。
労働基準法に基づく是正勧告を受けたのは昨年2月。時間外勤務手当を算出する際には、基礎賃金に、必要な手当を足して計算するが、病院は以前から、国家公務員の給与制度に準じて、一部の手当を足さずに計算していたため、未払いが生じた。古川労基署は是正勧告を出し、2020年3月にさかのぼって不足額を追加で支給することを求めた。また、時間外労働時間の過少申告も発覚した。
赤字が続く見込みであることから、病院は勧告通りの対応は困難だと判断。勧告に従うのは一部期間に限り、実際に支給されたのは、約10.5億円のうち約2.3億円にとどまった。病院は「労基署に相談しながらできる範囲で対応した。10億円は額が大きすぎる。全て支払うことはできない」と説明した。
・・・・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)
2024年から、4年前の2020年の3月まで遡って、未払いの残業代が10億円近くある業界。
(医療は国家の重要なインフラではないのでしょうか?事故や労災など不測の事態に対応する職種に、「赤字とか営利の考え」を導入しても良いのでしょうか??本当に必要な業種なら政府が速やかに赤字補填すべきでしょう。速やかに補填しないということは、、、、そういうことなのです。)
「医療業界や看護師が安定した職種」と言われていたのは、いつの時代の話なのでしょうか?
これだけ、前残業や勉強会、研究発表、自己研鑽と残業代踏み倒しがあったり、
看護学校のような養成校、大学でのパワハラ、アカハラが横行するような業界であることを考えると、職業選択で、「安定しているから」という理由は、
まっとうな理由とは思えませんね。
新入生4人だけ…江差高等看護学院の新学期 「パワハラ問題」以外にも「存続の危機」の課題 2024年4月29日
「この道を究めたい」「この仕事がしたい」という思いがなければ続けることも難しく、「労苦して取得する価値のある資格」なのか疑問です。
このように書いている私も、「手に職」とは何か?も考えず、資格就職できるからという短絡的な理由で医療業界に入りました。
しかし、大学4年間かけて取得するほどのものなのか?疑問に思うこともあります。
私の場合、こうして看護専門学校で教員をやっているため、ある程度「専門職とは何か?」という視点と向かい合いながら、「人間の健康と幸福の関係」について、生徒たちと一緒に考えるチャンスを貰えるため、仕事や専門性について意味を感じることはできます。
しかし、たまに実習先で会う、卒業生たちを見ていると、僅かながらの月給のために、「辛い辛い」「辞めたい」と言いながら、重い責任ばかりを負い、日々のルーチン業務に心身をすり減らしているのを見ると、
「やりがいよりも苦痛の方が大きいのかな?」と「人間の幸せとは何か?」
と考えさせられます。
改めて、「手に職」って何なんでしょうか?
大学なら卒業に4年、600万円の授業料
専門学校なら、3年で200万円の授業料
という資格取得コストがあります。
(クレープが好きなら、クレープ屋さんを究めれば良いと思います。)
客がどよめく6倍クレープ!常連客が殺到するワンオペ女性クレープ職人が営む駅前クレープ店に密着
上記動画の店主は、好きを極めた人です。
何も学校に行かなくても、働きたいお店でバイトから始めて、全てのオペレーションを覚え、開業すれば手に職ですよね。
今一度、看護師や理学療法士、作業療法士などコメディカルを目指す人は、考えてみても良いかもしれません。
最後に、人間は仕事という社会参加なしには生きていけないと私は思います。
それについては、ラプトブログで分かりやすく、教えてくださっており、この記事を読み、私自身、「悔いのない人生を生きたい!」と強く感動しました。
皆さんも、どんな仕事をすれば人生が幸福になるのか?についてラプトブログを読んで考えてみて欲しいと思います。
『RAPT有料記事301(2018年8月11日)仕事の中にこそ恵みがあり、幸せがあり、喜びがあり、生き甲斐があると悟りなさい。https://rapt-neo.com/?p=48405』
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