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キャリングザボールの弊害 バスケットボール

2024年10月26日 | ニュース・コラム

「オーバードリブル」のルールを学ぼう

バスケットボールにおいて12歳以下の競技を日本では「ミニバス」

「ミニバスケットボール」などと呼びます。

12歳以下をアンダー12、U12(ユージュウニ)などと呼びます。

私は、小学校3年以下、9歳以下のカテゴリーの子供たちのコーチをしていました。

小学校1,2年生を教えるので、まずはボールの扱い方から始めます。

コーンを使ってのドリブルも始まるため、難易度が上がります。

そこでいつも感じたことがありました。

ドリブルの技術の差が大きいことです。

「ドリブルが下手な子と上手い子の差は何なのだろう?」

と思い、ドリブルが下手な子の動きを見ていて気付くことがありました。

それは、①姿勢(パワースタンス)②クロールドリブルできない ③強くついていない ④キャリーボールを恐れている

でした。

以上の4つは重要ですが、特に指導して改善したのは、

「④キャリーボールを恐れるな」

ということです。

キャリーボール、正式名称では「キャリングザボール」「オーバードリブル」と呼ばれます。

①ボールを持って、2歩以上歩いてはいけない、

②ドリブル時、ボールを下から持ってはいけない

(ボールを下から持った時点で、キャッチしたことになるため、次のドリブルはダブルドリブルになるという考え)というものです。

バスケットボールの最高峰と言われるNBA(ナショナルバスケットボールアソシエーション)でも、試合中、普通にキャリングザボールをします。

しかし、スピードが速いし、2歩以上キャリーしないため、ボールの下から手が入っていてもバイオレーションを吹かれないのです。

またゼロステップというルールが導入され、ハンドボールのステップも認められるようになりました。

HANDBALLの超基本:ステップ練習法

バスケットボールで、ドリブル時にキャリングザボールして良いわけではありませんが、初心者には上達の順序があります。

ドリブルを強くつくことも大切ですが

まず、キャリングを覚えさせ、ボールが手のひらにくっついている時間をできる限り長くして、ドリブル移動できるようにします。

次に、ポケットドリブルを練習し、ダブルドリブルにならないよう修正します。

そして、ボールを引く習慣を身につけたり、クロスオーバーのフローティングドリブルを練習することで、ドリブルが出来ない子も上手になります。

ポケット | バスケ初心者はすぐに身につけたいハンドリング・ドリブルスキル

フローティング(2ステップ)&アタック

 

実際、私は中学からバスケを始めました。

その時、ミニバス出身の先輩のドリブルを見て学び、

キャリングザボール→ポケットドリブル→ハングドリブル

という順番で練習してドリブルができるようになりました。

当時はポケットという概念がなく、うまい選手はみんな自然にやっている感じでした。

細かいスキル、技術は人伝で教えてもらう口伝でしか上達できませんでした。

せっかくバスケットボールを習っているなら、身体の前でしかボールをつけない「毬つきドリブル」だけにはならなければ良いと思います。

 

ドリブルは上手くなる方法が決まっています。

近道はなく、沢山練習した人が上手くなるため、ドリブルをみると、真面目に家で練習しているかどうかよくわかります。

今回は、いつもの記事と趣旨が違いますが、小学校低学年で、ドリブルの技術に差がでるのか?という部分についての考察をしてみました。

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