タイヤが季節商品と言われだしたのはいつ頃からでしょう?
少なくても私がタイヤ屋を始めた平成初期は
タイヤ=趣味嗜好品と認識される若いお客様ばかりでした。
それから30年が過ぎて
タイヤ=趣味嗜好品は少なくなり
タイヤ=消耗品という認識が強まり
それに伴ってタイヤ=季節商品化してきたようです。
タイヤが売れる繁忙期は
11・12月の冬季と3・4月の春季 年間の三分の一の期間です。
残り三分の二は非繁忙期として商売にならなくなってきています。
もう少し詳しく分析すると
繁忙期には総販売本数の70%を販売し
非繁忙期には30%の販売です。
非繁忙期は8ヵ月間ありますから
1ヵ月になおすと3.75%の販売量という数値になります。
もしタイヤが毎月平均して売れるなら100%÷12=8.33%
平均値の45%つまり半分以下という「ヒマ化率」(造語)になります。
忙しい時は猛烈に忙しく ヒマな時は全くヒマというのがタイヤ小売りの現実なのです。
そして本年はどうだったか?
コロナ禍はタイヤ専門店イマージンに影響を与えたか?
まず第一に もともとヒマな期間なので致命的な影響は受けずに済んだと言えます。
確かに緊急事態宣言が発出された4月は
繁忙期に外出が減って3割ダウンでしたが
解除された6月には給付金バブルのような状況になり
本来ヒマな6月に繁忙が現出し 4月と6月が入れ替わった状況となりました。
影響は受けたが V字回復して例年と大きな差は出なかったと数字は示しています。
しかし影響はこれからかも知れません。
それは昨年タイヤ価格の値上げと消費増増税があり 8月と9月は異常値が出ているのです。
値上げ前特需効果が大きく 今年はそれがハゲ落ちますので前年比でかなりの影響が出る予想です。
コロナ禍の影響を大きく受けた業界と比べ
タイヤ小売り業界は恵まれていると言えるでしょう。
タイヤ=消耗品化の恩恵です。 しかし業界内の競争は激化の一途です。
前門の虎、後門の狼に挟まれた状況はますます厳しくなりつつあります。
さあて如何しますか?
昨日 タイヤ交換中のベンツ 4本で10万以上のタイヤを購入していただきました。
やれること! ただタイヤを販売して取り付けするだけです。
そのためにスモールタイヤ商売を定義
「会話して販売して取り付けする」一連の流れ全体がタイヤ専門店イマージンです。
よって その部分だけの持ち込みタイヤ交換は取り扱いしません。
「会話」するだけなら無駄話。
「販売」するだけならネットが便利。
「取り換え」するだけなら タイヤ持ち込み交換専門店がちゃんとあります。
「会話」「販売」「取り換え」がセットだから成り立つのがタイヤ専門店イマージン!
買っていただいたタイヤのみを取り換えする専門店モデルとしています。
身勝手なようですが 「取り付け交換」武器化して自店販売品の限る戦略です。
これは私を含めてスタッフが高齢化しているので
より高い付加価値にやり甲斐・働き甲斐を求めていく方向性です。
スタッフの取り換え作業員化を避け
優しさと経験と知識の基ずく接客と
安心確実な作業を一体化したビジネスモデルしか
小さなタイヤ専門店は生き残れないと判断しています。
そんな考え方が浸透しているのか
ヒマな期間であってもどんなタイヤが良いのか
相談は軽自動車から高級車まで幅広く チラシやネット集客は行わなくても
何処からかお客様がお見えになり 高額なタイヤもたくさん販売しています。
店の規模やスタッフの実態に沿ったやり方に波長が合うお客様は
ネットで買われるお客様以上にたくさんいらっしゃるようで
そうしたお客様に支えられているタイヤ専門店イマージンです。
コロナ過であっても
お陰様で何とか生き延びています、ありがたいことです。