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「生誕100年 木下忠司の映画音楽」
「ふたりのイーダ」1976年 ふたりのイーダプロ 監督:木下忠司
松谷みよ子の戦争児童文学の映画化で、脚本協力に山田洋次、タイトル原画はいわさきちひろ。広島に帰省した幼い兄妹が、動いて喋る椅子(声:宇野重吉)に出会う。椅子は、少女イーダが原爆で亡くなったことを知らずに帰りを待っていた…。多数の特撮とともに、音楽も幻想の世界を表現。
普段あまり見ない類かもしれないが、これはずっと見たかった作品。
学生時分、私にしては珍しく出席率が高かった戦後の日本映画を紹介する講義があって、そこで知った。
「愛情物語」なんかと一緒に紹介されていたから勝手にもっと古い作品だと思っていたら、1976年作。講義のあったほんの2,3年前だったのね。
我々世代より少し下の方々なら学校で上映会があってトラウマになったなんて方も多い事でしょう。
原爆の事を子供たちにも理解させようといったファンタジー作品で、確かに原爆を最初に知るには良い作品かもしれないが、特撮やジョブナイル的要素の方がうんと好印象。ジブリの実写版のようだな。
椅子の登場シーンではレンズガラスの歪みを使ってファンタジー世界へ導き入れる。
イーダ(ゆう子)役の子役のぶさいくさが絶妙な可愛さを伴っていて、椅子と空中飛行するシーンなんて、まるで天使。
「さよなら あんころもち またきなこ・・・」
海底に沈む椅子のシーン、死者の慟哭あたりがトラウマ要素でしょうか。
アンティークな椅子のデザインも秀逸。
お兄ちゃんに広島原爆の写真を見せられ絶句して後ずさる椅子!
平行して描かれる母親(倍賞千恵子)の恋愛話。被爆告白とその不安。
山口崇が年下の恋人役でストレートな演技を見せる。
生き別れなのか死別なのか、兄妹の実父の事がすごく気になるんですけど。
祖父母の森繁久弥と高峰秀子がまぁ、若いこと。
今回の鑑賞時はオバマ大統領の広島訪問が話題になってました。
四方に気遣ったスピーチなんかより、原爆記念館滞在時間がわずか10分程度ということに残念がる意見がありましたが、まったくごもっとも。
いや、いや、かく言う私、日本人でありながら広島原爆記念館に行ってないんだよね。長崎のは修学旅行で行きましたが。
生きてるうちに一度は行っておかなくちゃと思います。でも、こういうのは若い頃に見てこそという気もしますね。バカ息子を誘って行ってみるかな。
今回の特集は映画音楽でした。
しまった!幻想の世界の表現というけれど、そこらへんあまり意識して見てなかったので最早印象がほとんどない。(ゆう子のデタラメ歌は耳にこびりつきますけど。)映画音楽は邪魔になっていない証ではあるが・・・
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京橋フィルムセンター
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「ふたりのイーダ」1976年 ふたりのイーダプロ 監督:木下忠司
松谷みよ子の戦争児童文学の映画化で、脚本協力に山田洋次、タイトル原画はいわさきちひろ。広島に帰省した幼い兄妹が、動いて喋る椅子(声:宇野重吉)に出会う。椅子は、少女イーダが原爆で亡くなったことを知らずに帰りを待っていた…。多数の特撮とともに、音楽も幻想の世界を表現。
普段あまり見ない類かもしれないが、これはずっと見たかった作品。
学生時分、私にしては珍しく出席率が高かった戦後の日本映画を紹介する講義があって、そこで知った。
「愛情物語」なんかと一緒に紹介されていたから勝手にもっと古い作品だと思っていたら、1976年作。講義のあったほんの2,3年前だったのね。
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我々世代より少し下の方々なら学校で上映会があってトラウマになったなんて方も多い事でしょう。
原爆の事を子供たちにも理解させようといったファンタジー作品で、確かに原爆を最初に知るには良い作品かもしれないが、特撮やジョブナイル的要素の方がうんと好印象。ジブリの実写版のようだな。
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椅子の登場シーンではレンズガラスの歪みを使ってファンタジー世界へ導き入れる。
イーダ(ゆう子)役の子役のぶさいくさが絶妙な可愛さを伴っていて、椅子と空中飛行するシーンなんて、まるで天使。
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「さよなら あんころもち またきなこ・・・」
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海底に沈む椅子のシーン、死者の慟哭あたりがトラウマ要素でしょうか。
アンティークな椅子のデザインも秀逸。
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お兄ちゃんに広島原爆の写真を見せられ絶句して後ずさる椅子!
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平行して描かれる母親(倍賞千恵子)の恋愛話。被爆告白とその不安。
山口崇が年下の恋人役でストレートな演技を見せる。
生き別れなのか死別なのか、兄妹の実父の事がすごく気になるんですけど。
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祖父母の森繁久弥と高峰秀子がまぁ、若いこと。
今回の鑑賞時はオバマ大統領の広島訪問が話題になってました。
四方に気遣ったスピーチなんかより、原爆記念館滞在時間がわずか10分程度ということに残念がる意見がありましたが、まったくごもっとも。
いや、いや、かく言う私、日本人でありながら広島原爆記念館に行ってないんだよね。長崎のは修学旅行で行きましたが。
生きてるうちに一度は行っておかなくちゃと思います。でも、こういうのは若い頃に見てこそという気もしますね。バカ息子を誘って行ってみるかな。
今回の特集は映画音楽でした。
しまった!幻想の世界の表現というけれど、そこらへんあまり意識して見てなかったので最早印象がほとんどない。(ゆう子のデタラメ歌は耳にこびりつきますけど。)映画音楽は邪魔になっていない証ではあるが・・・
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京橋フィルムセンター
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