![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/e4/8ab71547d984009643a854a5dee1dc36.jpg)
この映画は昔テレビ(当然テレ東、当時は東京12チャンネル)で観た。前後して田村泰次郎の原作も読んだ。ずいぶん昔だ・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock2.gif)
「肉体の門」1964年 日活 監督:鈴木清順
ラピュタ阿佐ヶ谷 野川由美子特集
60年代を感じる裸の人物画のオープニングタイトルが終わって、野川由美子のパーツのでかい横顔アップ。モンペ姿で浅黒い派手顔の少女。
いづれ焼け跡で娼婦ボルネオ・マヤとなるわけだが、娼婦に仲間入りした途端ハスッパになる。この映画自体ボルネオ・マヤが娼婦に落ちていく過程がテーマではないので冒頭のモンペ姿はあまり意味は無いかもしれない。しかし意味は無くともこのオープニング・シーンの存在自体に価値があるよう。そこから続く焼け跡のセット、カメラのパン等、戦後の混乱とMP、パンパンの姿を色彩と映像効果を使って表現。
やはり鈴木清順って好きだな。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
娼婦たちの衣装(原色)に合せたバックの照明。美しいシーンだ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
RED:小政のせん(河西都子)、YELLOW:ふうてんお六(石井富子)、PURPLE:ジープのお美乃(松尾嘉代)、そしてGREEN:ボルネオ・マヤ
ただし、それは新太郎(宍戸錠)への各人の思いを語るところのみで多用はしない。他にもオーバーラップの多用、ターンテーブルを使って「リンゴの歌」を歌う女たち。新太郎とマヤの抱擁シーンでもターンテーブル。
そんな技巧に見とれるなかでのリンチ・シーン!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
リンチは3回、白い娼婦と元教師の妻の菊間町子(冨永美沙子)、最後にボルネオ・マヤ。
まずは町子のシーン。黄色い嘴の少女たちは身体を売って活きていても女としては未成熟。町子の色香に新太郎も「チキショウ、いい身体してやがる!」![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
肉体の門を開いてまともな女になった途端に仲間から弾かれ生きていけなくなる。
未成熟だった少女マヤも新太郎と情を通じた後のリンチシーンでは色香さえも・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/d0/97d14b5bea7dca167be86f280bd4573c.jpg)
新太郎はぐちゃぐちゃ理屈を言って符丁を使う女たちを嫌い、ちょっと怒り口調が多すぎるけど・・・町子との褥で語る言葉に戦後日本と文明批判も。この時の宍戸錠の声のトーンとかイントネーションとかがセクシー。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heratss_blue.gif)
勿論、肉体美も素晴らしく芝居っ気たっぷりに立つ後姿が良い。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
宍戸錠の代表作と言っても良いだろう。
劇場で映画をみるようになって何故か野川由美子の作品に触れる事が多い。
あまり好みではないのだけれど、見る度に不思議な魅力を感じてくる。
これはデビュー作だそうで、少女、パン助、愛を知った女を演じ分けて見事。
戦後のベストセラーでリンチ・シーンもある刺激的な題材のためかこの作品も何度も映像化されている。
その中で見ておきたいのは1977年にっかつ、西村昭五郎作品。
ボルネオ・マヤに加山麗子、ふうてんお六に渡辺とく子、小政のせんに山口美也子、ジープのお美乃に志麻いづみ、そしてそして菊間町子が宮下順子。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartss_pink.gif)
これは観ておかなくっちゃね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_en.gif)
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「肉体の門」1964年 日活 監督:鈴木清順
ラピュタ阿佐ヶ谷 野川由美子特集
60年代を感じる裸の人物画のオープニングタイトルが終わって、野川由美子のパーツのでかい横顔アップ。モンペ姿で浅黒い派手顔の少女。
いづれ焼け跡で娼婦ボルネオ・マヤとなるわけだが、娼婦に仲間入りした途端ハスッパになる。この映画自体ボルネオ・マヤが娼婦に落ちていく過程がテーマではないので冒頭のモンペ姿はあまり意味は無いかもしれない。しかし意味は無くともこのオープニング・シーンの存在自体に価値があるよう。そこから続く焼け跡のセット、カメラのパン等、戦後の混乱とMP、パンパンの姿を色彩と映像効果を使って表現。
やはり鈴木清順って好きだな。
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娼婦たちの衣装(原色)に合せたバックの照明。美しいシーンだ。
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RED:小政のせん(河西都子)、YELLOW:ふうてんお六(石井富子)、PURPLE:ジープのお美乃(松尾嘉代)、そしてGREEN:ボルネオ・マヤ
ただし、それは新太郎(宍戸錠)への各人の思いを語るところのみで多用はしない。他にもオーバーラップの多用、ターンテーブルを使って「リンゴの歌」を歌う女たち。新太郎とマヤの抱擁シーンでもターンテーブル。
そんな技巧に見とれるなかでのリンチ・シーン!
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リンチは3回、白い娼婦と元教師の妻の菊間町子(冨永美沙子)、最後にボルネオ・マヤ。
まずは町子のシーン。黄色い嘴の少女たちは身体を売って活きていても女としては未成熟。町子の色香に新太郎も「チキショウ、いい身体してやがる!」
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肉体の門を開いてまともな女になった途端に仲間から弾かれ生きていけなくなる。
未成熟だった少女マヤも新太郎と情を通じた後のリンチシーンでは色香さえも・・・
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新太郎はぐちゃぐちゃ理屈を言って符丁を使う女たちを嫌い、ちょっと怒り口調が多すぎるけど・・・町子との褥で語る言葉に戦後日本と文明批判も。この時の宍戸錠の声のトーンとかイントネーションとかがセクシー。
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勿論、肉体美も素晴らしく芝居っ気たっぷりに立つ後姿が良い。
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宍戸錠の代表作と言っても良いだろう。
劇場で映画をみるようになって何故か野川由美子の作品に触れる事が多い。
あまり好みではないのだけれど、見る度に不思議な魅力を感じてくる。
これはデビュー作だそうで、少女、パン助、愛を知った女を演じ分けて見事。
戦後のベストセラーでリンチ・シーンもある刺激的な題材のためかこの作品も何度も映像化されている。
その中で見ておきたいのは1977年にっかつ、西村昭五郎作品。
ボルネオ・マヤに加山麗子、ふうてんお六に渡辺とく子、小政のせんに山口美也子、ジープのお美乃に志麻いづみ、そしてそして菊間町子が宮下順子。
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これは観ておかなくっちゃね。
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加山麗子はダメでしたか・・・
どうしたって宮順の菊間町子が気になりますがどうでしょうか?