あいかわらず読書に気が入らない。こういう時は短めで、普段敬遠しがちの女流に敢えて挑戦してみるのもいいなと思い・・・
しかし、既に2冊読んでいる小川洋子を選んでしまうのが軟弱なんだよな。
小川洋子は「博士の愛した数式」が良かったけど「ホテルアイリス」が今ひとつだったように記憶していますが・・・
外国で映画化された本作。シチュエーション、プロットからはかなり期待したものですが、やはりちょっと波長が合わない感があるんですね。面白いんだけどね、小川洋子。
同じシチュエーションで男性作家が書いたらどうだろう。
どうしても関心を持ってしまうプロットを生み出す事に掛けて長けている方だから実際に読むと逆に波長ギャップを感じてしまうのかしら。
映画の方に期待しましょうか。
時代は作者が主役の娘と同じ世代の頃なのか、和文タイプで仕事していたりします。
エロさに期待する中では和文タイプの活字を散らかしてしまい、ただ立ち尽くす標本技術師の足元で活字を明け方まで拾いつづける一晩が一番エロ。
薬指よりも足に目が行く内容でもあり・・・
もう一編「六角形の小部屋」の方が素直に読めた。
どちらも癒しに対する憧憬のはかなさを感じます。安易にブラックな展開に行きそうで行かない。主人公が無防備ですからブラックに行ったら喪黒福造になっちゃいますか。ドーン
一頃、薄井ゆうじを読んでいた時期があって、その頃を思い出した。
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