JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「悪の神々」

2008-06-25 | 映画(DVD)
またしても何の知識もなしに足を運んでみた「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭2008」・・・事前にwikipediaとアテネフランセ文化センターのHPだけは目を通していましたけど・・・

「悪の神々」1969年 ドイツ 監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
原題 Götter der Pest

刑務所から出所したフランツは、恋人ヨハンナの元へ戻るがうまくいかず、マルガレーテと関係をもつ。彼は昔の仲間ギュンターと再び悪事を企てるが、マルガレーテとヨハンナは彼らの計画を警察に密告する。

まず、多くの映画陣に影響を与えたっていう先入観が自分の場合、吉と出たかな。
前半、少し意識が朦朧としてストーリーも追いにくい状況の中、何とか楽しめた。

冒頭から、例えばフランツが出所後立ち寄るスタンドでの魅力的なクローズアップとか、ヨハンナ(ハンナ・シグラ)が酒場で歌うとか。モノクロの映像と照明の使い方と、魅力的なカットが続く。都会の閉塞的な風景からフランツとギュンターがマルガレーテと車で明るい郊外に出る所。デンジャラスな音楽の使い方とか。好きなジム・ジャームッシュ「ストレンジャー・・・」の臭いを感じたり・・・

郊外で山羊などを飼ってまともな生活に戻っている旧友を悪事に誘い断られる。ここでの3人の殴り合いアクション・シーン。どこまでが本気で何処までがふざけているのか珍妙なアクション。香港映画の動きよりも面白い。

フランツとギュンター、1回づつ女をビンタで殴るシーンあり。速射砲のようなビンタ(音はあまりしない)で泣き崩れる女。ドイツ式ビンタ?あんなふうに殴ってみたいなんて・・・・後が怖いやめておこう。

密告されて警察に射殺されちゃうんだけど、これがまだスーパーマーケットで店員を羽交締めしただけなのにいきなり発砲?この映画そういう事は問題でない何かがありそうと思わせる不思議な映画。

ラストの埋葬シーンでのヨハンナの科白。

ファスビンダーの魅力はまだまだ堪能できなかったけれど何か引きつけるものはありそう。

もう一度じっくり観たいと思うけど上映回数が少ないので無理。忘れた頃にまた観たい映画として記憶しておこう。

アテネフランセ文化センター
Rainer Werner Fassbinder Retrospektive 2008

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