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「あみこ」2017年 監督・脚本:山中瑤子
「どうせ死ぬんだから頑張っても意味がない」という考えを持つ女子高生あみこが、同じようなニヒリストだがサッカー部の人気者のアオミくんに恋をする。一生忘れられない魂の時間を共有した2人は、運命共同体になるはずだったが……。
「ナミビアの砂漠」監督の山中瑶子が19歳から20歳にかけて、独学で撮り上げた長編初監督作。第39回ぴあフィルムフェスティバルPFFアワードで観客賞を受賞。
「ナミビアの砂漠」が好きだったのでリバイバル上映のあみこも観た。
山中瑶子ナニモノ!
共通点はあるけどあみことカナの違いが面白い。立て続けに観ると進化も顕著ではあるが。
センスと才能ってのはある処にはあるもんだ。
周囲に馴染めず、疎外感と大衆を嫌悪しながら青春を送る人たちはかなりの数いると思うけど、その中に心象を文で表現する天才、音楽で表現する天才、映像で表現する天才が混じってるのは有り難い事だな。
ラディオへッドで魂の交流を知りサンボマスターで昏倒するあみこだけど対比としてもう少し適当なバンド無かったかななんて考えてたらアオミくんの留めの一言にP*U*R*E食らわす。
後半、映画の印象が変わっていくのも処女作から。
少しダレてきそうな所で一人絶叫男に興味津々になったり、恋人たちとダンスして皮肉の一言。
常にセーラー服のあみこだけど個人的にはアイコンとしてセーラー服以上にあみこの髪型。上と左右から綺麗に整列する黒から覗く春原愛良の目が時々すごく良いのだ。
ポレポレ東中野
2024年10月
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