JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

39年ぶり「大巨獣ガッパ」

2006-10-04 | 映画(DVD)
39年ぶりに見た「大巨獣ガッパ」1967年日活 監督:野口晴康

10月1日 ラピュタ阿佐ヶ谷

子供の頃観た時の感想(日記)はこちら。カタコトの土人の男の子が書いたみたいですけど・・・


日活の撮ったC級怪獣映画との認識でしたが、C級でもB級でもかまいません。
いいじゃありませんか。カッパ、烏天狗調も怪獣造形として決して悪くありません。父親、母親、子供、それぞれ微妙に違う造形。

いきなり美樹克彦の歌もいい味出しているし、怪獣映画の重要ポイント、和製土人の皆様の踊りも楽しい。

テーマは2つ。①例えケダモノでも親子の情に変りは無い。②男の夢、男には野心がある。

先日観た「獣人雪男」も父子の情を描いていたし、テーマとしてはありがちなんだけど。

出版社プレイメイト社の社長が金儲け主義丸出しでガッパの子供に芸を仕込もうとしている。そんなプレイメイトオヤジにも孫と見紛う可愛い娘が居る。(客観的には可愛くない。当時の子役にありがちなこまっしゃくれた娘っ子)母の居ない娘は「踊りのお師匠さんに新しいママになって欲しい」なんて言って、オヤジを焦らせる。

土人の男の子の「ガッパ、オコル。ガッパ、シマニカエス、ガッパオコラナイ」の訴えが正解かもしれない。として子供を返そうとなった時も1人抵抗を続けるプレイメイト社長。
「パパなんか大嫌い!」
それでも羽田空港に子ガッパを返して、ガッパ親子涙のご対面(ガッパの目から涙ポロポロです)感動の場面に立会っていると娘がやってきて
「あんなに喜んでるわ。ママに会いたかったのよ。私もママが居ないから気持ちが良くわかるわ」の言葉に静かに頷く社長。
ここで娘が小さな両手でギュッと父親の手を握るのだ。これには私の涙腺も、もうイケません。

親子の情も良いが、このガッパ夫妻が実にオシドリぶりを見せてくれる。母親はタコを咥えたまま熱海に上陸と、少しお行儀が悪いのだが、常にご亭主から一歩下がった貞女のように見える。子ガッパが母親と抱き合っているのを見守る父ガッパも気ぐるみなのに何か表情を連想する事が出来る。



新聞記者の黒崎(川地民男)と生物学者、殿岡(小高雄二)は立場が違い、意見が対立するがお互いプライドを持って仕事をしている事に理解を示す。カメラマン小柳(山本陽子)は腕利きだが、今回の件で母性に目覚めたのか仕事をやめて家庭に納まる道を選ぶ。3人の関係も劇中面白く見ることができます。

もちろん突っ込み所も盛り沢山なのですが・・・まぁ、いいじゃないですか。

小学2年生当時の私の日記もタコを咥えた所とラスト・シーンの記述があるので印象的場面だったのでしょう。幼いなりに親子の情愛に何か感ずる物があった・・・という事にしておきましょう。

今度観る機会があったら、家族で観たいですね。


是非怪獣名鑑でガッパ親子3人セットのフィギアが欲しい所です。

この年、東宝ではゴジラにも息子(ミニラ)が登場しています。

10月1日ラピュタ阿佐ヶ谷「素晴らしき特撮世界」から

人気blogランキングへ ゆとりがあればDVD買ってもいいかな。

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