物語の原石を集めたような中国怪奇物語集。4千年の歴史。宝庫なんでしょうな。
変に脚色しないでそのまんま訳しているので面白さと物足りなさが同居する感じも、各話掌編なので短い通勤時間に少しづつ読むのに適していた。
ただ一気に読みきってしまう気にはなれず、250ページ足らずにも拘らず読了に1ヶ月以上mo要した。(他の読み物に浮気もした)
幽霊編、神仙編、妖怪編の三部構成で仕分けられている。
中国の女幽霊は総じて淫乱なのか隙があればすぐ交わってしまう。
野晒しの八っあんもこういう幽霊の骨を釣りたかったろうね。
厳しくて憎らしい先生を亡霊似の学生を使って脅かしてやろうとする話「張鬼子」
実は亡霊のような風貌の学生は本物の幽霊だったという落ちが付くのだけど、色っぽい話にポツンと混じったこういう物も好み。
神仙編は落語「鉄拐」みたいな話のオンパレードとなるんだけど「山上の酒盛り」が出色。仙人マトリョーシカ。
どなたか落ちを付けて脚色して新しい中国ものの一席に仕上げませんかな。
かなりの工夫と脚色が必要となりますけど、お気に入りなもんで・・・
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