映画にしても小説にしても、不条理ものには目がありません。
なかでもコミュニケーションが閉ざされてしまう世界に放り込まれるという設定は特にお気に入り。
これは随分昔に読んだハンガリー作家の不条理SF。
言語学者ブダイはヘルシンキで開催される学会に向かう機上、疲れからまどろんでしまう。朦朧としたまま空港に到着、バスでホテルに着くと、そこはまったく見知らぬ街。人々のしゃべる言葉は意味不明。エペペ、またはエデェエデェ、ベェベェと雑音のようにしか聴こえない。そして街のどこへ行っても人ごみにあふれ、どこに行っても長蛇の列、列、列。
言葉の通じる国へコンタクトを取ろうとしても悉くエペペの前に阻まれる。言語学者の知識を持ってしてもこの不思議な国の言語はまったく解明の手口もつかない。
脱出を試みるブダイだが・・・
迷宮に入り込んで、主人公とともに悪夢のようなもどかしさに引き付けられ一変に好きになってしまった作品。しかも、これ、長編なんですから。
人の混み合う街の情景がとても印象的で音と映像のイメージが広がります。ここはいったい何処なのか?地球なのか?時は何時なのか?
やがて、滞在資金も尽き、日雇い労働者などに身を落とししのぐブダイ。そこに意味不明な市街戦に巻き込まれ・・・
しかし、面白くて一気に読み進んでしまうというというリーダビリティにはやや欠け、読了までには途中ダレて多少時間がかかったように記憶しています。そのような完成度のためかこんなに面白い不条理設定なのに文庫化されることもないのが残念。
入手はそれほど困難ではないようです。
不条理物が好きな口には堪らない、ハンガリー小説。
なかでもコミュニケーションが閉ざされてしまう世界に放り込まれるという設定は特にお気に入り。
これは随分昔に読んだハンガリー作家の不条理SF。
言語学者ブダイはヘルシンキで開催される学会に向かう機上、疲れからまどろんでしまう。朦朧としたまま空港に到着、バスでホテルに着くと、そこはまったく見知らぬ街。人々のしゃべる言葉は意味不明。エペペ、またはエデェエデェ、ベェベェと雑音のようにしか聴こえない。そして街のどこへ行っても人ごみにあふれ、どこに行っても長蛇の列、列、列。
言葉の通じる国へコンタクトを取ろうとしても悉くエペペの前に阻まれる。言語学者の知識を持ってしてもこの不思議な国の言語はまったく解明の手口もつかない。
脱出を試みるブダイだが・・・
迷宮に入り込んで、主人公とともに悪夢のようなもどかしさに引き付けられ一変に好きになってしまった作品。しかも、これ、長編なんですから。
人の混み合う街の情景がとても印象的で音と映像のイメージが広がります。ここはいったい何処なのか?地球なのか?時は何時なのか?
やがて、滞在資金も尽き、日雇い労働者などに身を落とししのぐブダイ。そこに意味不明な市街戦に巻き込まれ・・・
しかし、面白くて一気に読み進んでしまうというというリーダビリティにはやや欠け、読了までには途中ダレて多少時間がかかったように記憶しています。そのような完成度のためかこんなに面白い不条理設定なのに文庫化されることもないのが残念。
入手はそれほど困難ではないようです。
不条理物が好きな口には堪らない、ハンガリー小説。
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