JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「女ハムレット」

2017-02-26 | 映画(DVD)
「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2017」
Asta Nielsen サイレント映画のミューズ アスタ・ニールセン

「女ハムレット」1921年 独 監督:ズヴェント・ガーデ、ハインツ・シャール
ピアノ演奏:柳下美恵

「もしも”ハムレット”が女だったら?!」奇想天外な着想にアスタ・ニールセンが全身全霊で応えた奇蹟の傑作。「王子」として育てられた女ハムレットは美しいオフィーリアに恋されながら学友のホレイショーへの想いを募らせて行くが・・・。
男装のアスタの放つ中世的な魅力は観る者全てを虜にし、本作は彼女の代表作となった。

今年に入って早くも2度目の柳下美恵ライブ。
とは言っても2時間弱、途中からエレピ生演奏はまったく意識せず溶け込んだ。伴奏に徹する柳下さんの職人芸。
クライマックスシーンで小さな銅鑼パーッカションを使用され、「あ、生演奏されてんだ」って気づく。
またいつかグランドピアノ演奏の無声映画を見たい。劇場都合でなかなか難しいけれど、UPLINKのイベントってアコースティックなん?

映画の方はサイレント特有のアスタ・ニールセンの顔芸がインパクト大。美人だけに凄みがある。



ハムレットが女であったという設定だけれど、何しろ時代が中世なんで、宝塚みたいに女優が男装して男を演じてるのか、女性が男に化けている劇中の人物を女優が演じてるのか解んなくなる面白さ。タイツ姿のアスタ・ニーリセン脚線美を堪能でけます。
女であることを知られてはいけないハムレットがやたら胸を隠す事に意識集中させてて笑える。

ハムレットを女とすることで微妙に関係性が違ってくる面白さ。オフェリアとホレイショーとの三角関係、レズが混じってくるから・・・

ラスト、決闘シーンの様式美から女であることが知れ、葬送までの流れ。サイレント的美しさが印象的。



アスタ・ニールセン、なかなか機会が少ないでしょうけど、他も見たいです。















渋谷 ユーロスペース


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