JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「母娘監禁 牝」

2010-10-02 | 映画(DVD)
「母娘監禁 牝」1987年 にっかつ 監督:斉藤水丸

女子高生のチヅルは親友の自殺をきっかけに家を飛び出し、テレクラで知り合った男・実となんとなく同棲を始める。街で拾った女に売春させてはその金でダラダラと暮らす実は、チヅルにも売春を強要し、ついに彼女は母親に助けを求めるが…。

80年代後半のロマンポルノ名作と言う噂は耳にしても、まったく知らないので見てみた。
主演の前川麻子という女優さんなんか名前すら知らない。
調べたら放送作家の前川宏司の娘でありコンタキンテの奥さんだったことがある人で現在は小説や詩など文筆活動で活躍しているんだとか。ちーっとも知らなかったよ。

そのお方の若かりし頃のポルノ出演だから、知る人にとっては価値ありなのか?
とてもピュアな可愛らしさがあって良いと感じるのは例によってショートヘアだからかな。

映画は人生の経験少ない女子高校生がテレクラで悪い男(加藤善博・2007年没)につかまり自堕落な暮らしを続け抜け出させないでいる。友人までも女衒のような仕事をする恋人の餌食にしてしまい、自らも娼婦と堕ちる。無責任でモラトリアムな娘に、やや苛付きながら見ていた。ポルノとしてもエロ度には今ひとつ欠ける。

チヅルが母親に助けを求めたために、娘を助けるために男たちの要求に甘んじる母。
母親までもが男たちに陵辱されることになる。
この母親、吉川遊土の登場により、ポルノとしても物語としても俄然面白くなる。
吉川遊土の迫真の演技に拍手。
無言で輪姦されながらも3人目からの熟女としての崩壊。ポルノでこの過程を演じきる女優さんて意外と少ないのでは・・・

母親の姿を見たくないチヅルは大きな冷蔵庫に隠れてしまう。

男たちに開放された帰り道の母娘のシーンも見事。
のどが渇いたと自販機のジュースをぐびぐび。
母親のたくましさ、強かさと娘の未熟な甘ちゃんぶりの対比によって、それまでのダルいストーリーにさえも輝きを認識するまでに至る。

それから前半の友達がビルから投身するシーンは良かった。上がる風船と落ちる娘。子供たち・・・

シネロマン池袋

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2 コメント

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大好きな映画です (桃太郎)
2010-12-26 00:12:17
公開当時何となく見て熟女好きの自分は吉川遊土さんのファンになってしまいました。輪姦シーンのティッシュで拭かれるのは最高です。もろだしのAVより興奮します。DVDで見ると前張りなしのように見えます。彼女は役にのめりこみ監督の演出を逸脱したりしてNGを出していたようです。今何をしているのか、会ってみたいです。
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Unknown (imapon)
2010-12-27 02:26:00
桃太郎さんコメント感謝。
この吉川遊土さんの輪姦シーンは絶品でしたね。私も他の作品が観たいと思いました。ちょっと情報が少なく残念です。今はもうかなりのお婆ちゃんなんでしょうが・・・

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