JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「温泉みみず芸者」

2007-07-28 | 映画(DVD)
数ある名作ラインアップの「映画×温泉 湯けむり日本映画紀行」の中で何が哀しゅうて?「温泉みみず芸者」なのでしょう。

シネマヴェーラの鈴木則文特集でのエロ映画「徳川セックス禁止令」の1本しか見れなかった無念さがそうさせたのでしょうか。
単にすけべなだけですね。はい、そうです。

鈴木則文、掛札昌裕のコンビは要チェックかと・・・

蛸壺とか数の子とか出てきますが何故かタイトルは「温泉みみず芸者。」
温泉たこつぼ芸者よりみみず芸者の方が商業的に成功すると踏んだのでしょう。
池玲子、杉本美樹のテロップに(新人)が嬉しい。

蛸獲り名人をご先祖に持つ多湖初栄(松井康子)と二人の娘、圭子(池玲子)、幸子(杉本美樹)の母娘は美人として評判がよかった。ところが初栄は生来の淫乱性。抵当に入っている先祖の墓を買い戻すために、百万円を目標に貯めている金まで若いつばめに持ち逃げされる始末。長女の圭子は東京のトルコ風呂でおスペの天才、土肥温泉では名器を活かして売れっ子芸者。稼いでも稼いでもおかあちゃんが男に貢ぎだまされキリが無い。

温泉にやってきた文京省ご一行様。
義務教育課長が団鬼六先生。他にも田中小実昌、大泉滉とバカバカしく乱痴気。

いや、着流し板さん役の小池朝雄の気持ち悪さが最高。宮迫のメイクの原点を見た。

「海行かば」とゼロ戦プラモデルと巨根縮小機に涙する小池朝雄(馬島)

後半、無限精流、竿師段平(名和宏)とその弟子たちとのセックス対決もバカバカしくって良い。
特に海岸での圭子と段平の争い。ご先祖様の霊で生蛸参加、海底対決は怪獣特撮映画級だ。
白濁の海に浮かぶ段平!

ラストの科白も振るっている。
「女はみんな神様なのよ」とかあちゃんが言うと
「私、おかあさんの子に生まれて良かった」でハッピーエンド。
あれだけ稼いだ金を次から次へと男にだまされ吸い取られても、この親子愛!

70年代ピンク万歳!!



1971年 東映

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