JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「今夜は踊ろう」

2010-01-06 | 映画(DVD)
「歌謡曲黄金時代 1960's」

「今夜は踊ろう」1967年 大映 監督:弓削太郎

六本木を舞台に、バーのマスターが女を弄ぶ財界の大物と対決。荒木一郎のヒット曲の映画化で、本人もバンド狂いの学生役で登場。歌とギターはもちろん、演技面でも魅了する。

いつもその独特な存在感で魅了してくれる荒木一郎に期待が高まる。その荒木一郎の歌謡映画。
今まで見た彼の作品の中ではその独特の存在感という意味では平凡な感じ。もちろん悪いわけではなく、ぬーっとした学生が似合っている。
ここでは対照的な二枚目スター、田宮二郎との対比が面白い。
ニヒルでキザな二枚目田宮二郎が、どうだと言わんばかりブイブイ言わせていても、何だか叔父さん臭くてカッコ良くない。
とくにチンピラ相手のアクションシーンなんてとほほ・・・と感じる。これは時代のせいもあるかな。

友人のマダムを騙した会社社長の妾の娘(梓英子)の用心棒役を任された利男(荒木一郎)はお約束通り娘と恋に落ちる。突然。
結局2人はアニキ隆二(田宮二郎)の粋な計らいもあり結ばれます。このあたりの情愛の描き方に物足りなさはあるもののそこは歌謡映画。
「今夜は踊ろう」「紅の渚」「ギリシャの唄」・・・荒木一郎ナンバーを楽しみましょう。

獅子てんや瀬戸わんやがすし屋のツイン親父役で出てきました。
やはり、うるさいばかりでちっとも面白くない所が面白い。

今ひとつと感じてしまうのは女優陣にあるのかな。強いてあげれば田宮二郎のお相手役、笛子マダムの夏圭子。髪振り乱して恐ろしい女房気取りの台詞が良かったです。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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