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製作40周年デジタル・リマスター版
「エル・トポ」1970年 メキシコ 監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
銃の名手エル・トポ=モグラは、最強のガンマンになるため、息子を置き去りにして砂漠へと旅立つ。エル・トポは、砂漠に暮らす4人の銃のマスターたちを卑劣な手で倒すが、最強であることの無意味さを思い知り・・・。
「ミッドナイト・ムービー」でも取り上げられたこのメキシコ発の伝説的カルトムービーをビデオで見たのはもう10数年前か。製作者の意図する事の理解は兎も角、圧倒的な映像の魅力に惹きつけられ、お気に入りのシーンを繰り返し見たことを覚えている。ひょっとしたら通しでの鑑賞はしていないかもしれない。
そのカルトムービーが劇場で鑑賞できる事を知らせるチラシを発見した際には、思わず小さく歓声を挙げてしまったよ。
「フェリーニが撮ったウエスタン、黒沢が撮った宗教映画」とは言いえて妙。
久しぶりに見ると以外なほどにストーリーが単純明快で驚いたんだけど。
5つのパート「冒頭無題、創世記、予言者たち、詩編、黙示録」に別れるが大きく分けると2つ。
砂漠での4人のガンマンとの対決とフリークスの洞窟で蘇ってからの詩編以降。
何故か全裸の子供(ぼかし付き)を連れたエル・トポが山賊が襲撃した後の村にたどり着く。いきなり串刺しだよ。
リアリティに欠ける血のりを差し引いても残虐美が冴え渡る。
山賊の首領・大佐の朝の着替え。
置き去りされた息子と修道院の男たち。
砂漠でエロ度を発揮するマラ。
最初の銃のマスター、盲目の行者。弟子は腕の無い男と脚の無い男のコンビ。
マザコンの巨漢ガンマンの作るひご細工。
大量のウサギの死体(本物だそうです)と丸い水溜りに倒れる完全なるマスター。
(このシーンがとても強く印象に残っていた)
女ガンマンとマラの決闘とレズビアン・・・
映像だけでなく音の方も印象的。ミツバチの羽音。男と女の声を入れ替える演出。2番目マスターの母は鳥獣の声となる。
後半の詩編以降に入るとますますパワーアップ。
小人の女とエル・トポとの大道芸。
太った娼婦たち。三角に目玉の宗教。ロシアンルーレット・・・
息子との再会。同じく黒装束のガンマンになっている。
ついにトンネルが開通してフリークスたちが町へ降り立つが・・・
絶叫しながら山を下るエル・トポは不死身となるが・・・
宗教的なるものと残虐なるものを融合させた一大ファンタジーを堪能しました。
そしてこの映画思わず笑いたくなるシーンがニ三あるのだけれど劇場ではグッと堪えて大人しく鑑賞。
ところで、最も鍵を握る偉大なる登場人物って、あの虫採り網で銃弾を跳ね返す爺さんだったんだなぁ。
デジタルリマスター版DLP上映でシネスコでなかったのは残念だけど、DVD発売予定は無いのだろうか・・・
ところでこれってノーカットだよね。自分としては一つ鮮明に記憶しているシーンが無かったのだけれど、これは全体の流れからして思い違いだろう。他の作品と混同しているようだ。だとすると「ホーリー・マウンテン」なのか?「ホーリー・マウンテン」は観たという認識は無いのだけれど「エル・トポ」に感銘して立て続けに借りるという事はやりそうである。俄然、確かめたくなるではないか。
メキシコ映画はブニュエルも含めてもっともっと見たい。かなり宝庫なんではないのか。
ヒューマン・トラスト・シネマ渋谷
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「エル・トポ」1970年 メキシコ 監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
銃の名手エル・トポ=モグラは、最強のガンマンになるため、息子を置き去りにして砂漠へと旅立つ。エル・トポは、砂漠に暮らす4人の銃のマスターたちを卑劣な手で倒すが、最強であることの無意味さを思い知り・・・。
「ミッドナイト・ムービー」でも取り上げられたこのメキシコ発の伝説的カルトムービーをビデオで見たのはもう10数年前か。製作者の意図する事の理解は兎も角、圧倒的な映像の魅力に惹きつけられ、お気に入りのシーンを繰り返し見たことを覚えている。ひょっとしたら通しでの鑑賞はしていないかもしれない。
そのカルトムービーが劇場で鑑賞できる事を知らせるチラシを発見した際には、思わず小さく歓声を挙げてしまったよ。
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「フェリーニが撮ったウエスタン、黒沢が撮った宗教映画」とは言いえて妙。
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久しぶりに見ると以外なほどにストーリーが単純明快で驚いたんだけど。
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5つのパート「冒頭無題、創世記、予言者たち、詩編、黙示録」に別れるが大きく分けると2つ。
砂漠での4人のガンマンとの対決とフリークスの洞窟で蘇ってからの詩編以降。
何故か全裸の子供(ぼかし付き)を連れたエル・トポが山賊が襲撃した後の村にたどり着く。いきなり串刺しだよ。
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山賊の首領・大佐の朝の着替え。
置き去りされた息子と修道院の男たち。
砂漠でエロ度を発揮するマラ。
最初の銃のマスター、盲目の行者。弟子は腕の無い男と脚の無い男のコンビ。
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マザコンの巨漢ガンマンの作るひご細工。
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女ガンマンとマラの決闘とレズビアン・・・
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映像だけでなく音の方も印象的。ミツバチの羽音。男と女の声を入れ替える演出。2番目マスターの母は鳥獣の声となる。
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後半の詩編以降に入るとますますパワーアップ。
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小人の女とエル・トポとの大道芸。
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太った娼婦たち。三角に目玉の宗教。ロシアンルーレット・・・
息子との再会。同じく黒装束のガンマンになっている。
ついにトンネルが開通してフリークスたちが町へ降り立つが・・・
絶叫しながら山を下るエル・トポは不死身となるが・・・
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宗教的なるものと残虐なるものを融合させた一大ファンタジーを堪能しました。
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デジタルリマスター版DLP上映でシネスコでなかったのは残念だけど、DVD発売予定は無いのだろうか・・・
ところでこれってノーカットだよね。自分としては一つ鮮明に記憶しているシーンが無かったのだけれど、これは全体の流れからして思い違いだろう。他の作品と混同しているようだ。だとすると「ホーリー・マウンテン」なのか?「ホーリー・マウンテン」は観たという認識は無いのだけれど「エル・トポ」に感銘して立て続けに借りるという事はやりそうである。俄然、確かめたくなるではないか。
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メキシコ映画はブニュエルも含めてもっともっと見たい。かなり宝庫なんではないのか。
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ヒューマン・トラスト・シネマ渋谷
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