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「狙撃」1968年 東宝 監督:堀川弘通
一匹狼、大学の射撃部の名手だった殺し屋・スナイパー松下徹(加山雄三)。だが敵方の凄腕の殺し屋(森雅之)に仲間を殺され、恋人(浅丘ルリ子)も人質に取られ、ついに1対1の勝負の火蓋が切られる事に・・・
大藪春彦の小説にしてもそうだけど、ハードボイルドと切っても切り離せないのが銃への拘り、車への拘り。どちらもあまり関心の無い者にとってはよく解らないので読み飛ばしてしまう。違った側面のみで楽しむ事になる。もっと楽しみたいのならとことん銃の事も勉強してマニアになる事。
さて、銃や車がテンでダメなハードボイルド・ファンがこの映画を見ると・・・・
結構、退屈してしまったのです。
加山雄三が明るい青年でなく、クールな殺し屋を演じきっていて意外な側面が見れるのだけれど、七三に決めた髪形など、どうにも金持ちお坊ちゃんスナイパー、しかも、68年ともなると多少オジン臭が臭い初めてしまって・・・
こういう役は「カッコ付けすぎ」と思わせてしまうともうダメです。
相手役の浅丘ルリ子は美しいです。逆にこちらはこの68年頃が一番良かったのかもしれません。日活の若い頃は目ばかり大きく綺麗なだけだったし、その後の華麗さはちょいとお化け入っている。(現在完全にお化け
)
ファッションや髪形を変えながら、さまざまな表情を見せてくれ、どれもドアップに耐えうる美貌。あまり好きな女優さんではなかったけど初めて「ああ、やっぱり綺麗なんだ」と思えました。
ベッドで唇を這わせるシーンなんかはゾクッとします。
「皆、帰ったわ、やっと2人きりになれた」とホテルの一室に入って何をするかと思いきや、どうらん塗ってニューギニア・ダンス。何と加山雄三まで、土人メイクでゴミ箱の底をパーカッションにして恍惚している。???
岸田森は最早登場するだけで大満足。
加山雄三の射撃部仲間で怪しい銃砲店のマスター。
ライバルの初老の殺し屋、森雅之がなんとも渋くて良いですぞ。
ラストの瀕死の状態で浜辺を浅丘ルリ子の死体の方へ這う加山雄三。スキャットの音楽が流れるなんざ、小学生の頃、ピストルごっこが長じてお楽しみ会の西部劇を演じた時のラスト・シーンそのまんまで驚き。
(僕らの選んだ曲は「夜霧のしのび逢い」クロード・チアリでしたが)
なんとか眠らずに最後まで見れたのは多分に音楽の良さ、スキャットを使ったジャズ・ギター。この頃のJazzってあんまり聴かないけど、映画音楽として聴くととても良いのでした。
加山雄三は若くてこそ、ですね。若大将シリーズとか見る気持ちも無いけれど「独立愚連隊西へ」での隊長のカラ明るさは好きでしたから。
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一匹狼、大学の射撃部の名手だった殺し屋・スナイパー松下徹(加山雄三)。だが敵方の凄腕の殺し屋(森雅之)に仲間を殺され、恋人(浅丘ルリ子)も人質に取られ、ついに1対1の勝負の火蓋が切られる事に・・・
大藪春彦の小説にしてもそうだけど、ハードボイルドと切っても切り離せないのが銃への拘り、車への拘り。どちらもあまり関心の無い者にとってはよく解らないので読み飛ばしてしまう。違った側面のみで楽しむ事になる。もっと楽しみたいのならとことん銃の事も勉強してマニアになる事。
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さて、銃や車がテンでダメなハードボイルド・ファンがこの映画を見ると・・・・
結構、退屈してしまったのです。
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加山雄三が明るい青年でなく、クールな殺し屋を演じきっていて意外な側面が見れるのだけれど、七三に決めた髪形など、どうにも金持ちお坊ちゃんスナイパー、しかも、68年ともなると多少オジン臭が臭い初めてしまって・・・
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こういう役は「カッコ付けすぎ」と思わせてしまうともうダメです。
相手役の浅丘ルリ子は美しいです。逆にこちらはこの68年頃が一番良かったのかもしれません。日活の若い頃は目ばかり大きく綺麗なだけだったし、その後の華麗さはちょいとお化け入っている。(現在完全にお化け
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ファッションや髪形を変えながら、さまざまな表情を見せてくれ、どれもドアップに耐えうる美貌。あまり好きな女優さんではなかったけど初めて「ああ、やっぱり綺麗なんだ」と思えました。
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ベッドで唇を這わせるシーンなんかはゾクッとします。
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「皆、帰ったわ、やっと2人きりになれた」とホテルの一室に入って何をするかと思いきや、どうらん塗ってニューギニア・ダンス。何と加山雄三まで、土人メイクでゴミ箱の底をパーカッションにして恍惚している。???
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岸田森は最早登場するだけで大満足。
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ライバルの初老の殺し屋、森雅之がなんとも渋くて良いですぞ。
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ラストの瀕死の状態で浜辺を浅丘ルリ子の死体の方へ這う加山雄三。スキャットの音楽が流れるなんざ、小学生の頃、ピストルごっこが長じてお楽しみ会の西部劇を演じた時のラスト・シーンそのまんまで驚き。
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なんとか眠らずに最後まで見れたのは多分に音楽の良さ、スキャットを使ったジャズ・ギター。この頃のJazzってあんまり聴かないけど、映画音楽として聴くととても良いのでした。
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加山雄三は若くてこそ、ですね。若大将シリーズとか見る気持ちも無いけれど「独立愚連隊西へ」での隊長のカラ明るさは好きでしたから。
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