DVD 「花と蛇2 パリ/静子」

前作公開時は杉本彩の新しい静子の誕生ということで、スケベ心全開でもってシネパトスまで行ったもんです。しかし予想通り杉本彩の静子話題以上のものは何も無く、その続編が出来たからといって、もう関心はうすれちゃっていました。


「花と蛇2　パリ/静子」2005年　東映　監督：石井隆

しかしこれは個人的に前作を上回る評価をしたい作品でした。
前作はダンス得意の美女杉本彩の新しい静子をキャスティングしてＳＭの古典的名作「花と蛇」を撮ったものの、原作に縛られて（ＳＭだけに）いる部分がまだまだあった。
もう今回は原作から完全に自由となった脚本で（ブラック・マーケットで展示されるシチュエーションのみ）最早「花と蛇」である必要が無いくらい。
舞台を芸術のパリに移し、画商と才能を発揮できない堕落した若い画家の間に居る静子の物語。

杉本彩の静子誕生だけで充分であって「花と蛇」に拘る必要なんて無いよ。

前作よりも良いと感じるその差は坊ちゃんタイプの野村宏伸と老いた宍戸錠との差・・・なのかもしれない・・・・
宍戸錠が見事です。



年末年始DVD三昧その９