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「ロマンポルノ傑作選“追悼・蟹江敬三特集” 」
「花芯の刺青 熟れた壷」1976年 日活 監督:小沼勝
歌舞伎座出入りのかつら職人の娘だった吉野みち代は、幼い頃から伝統の世界に育ったせいか、古風な女であった。みち代は、江戸千代紙人形師の後妻となったが、半年で夫と死別し、義理の娘たか子と二人きりで暮らして、もう十年になっていた。その間、みち代はかたくなに貞操を守り通し、ひたすら紙人形を作って生計を立ててきた。一方、大学生のたか子は現代的でドライな娘に育ち、カメラを手に飛びまわっていた。
みち代は、人形問屋の貝島を訪ねたおり、むりやり慣れぬ酒を飲まされて、酔ったところを不覚にも犯されてしまった。犯されながらみち代は、ふとある記憶をたどっていた。それは、舞台の奈落の底で、娘道成寺の蛇面、蛇身の衣装をまとった男に犯されたあの少女時代の鮮烈な記憶だった。その蛇身の男は、みち代のあこがれていた役者、尾形菊三郎であった。
追悼第3弾にしてやっと初見モノ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
いや、これは開巻のロケ地から始まって、小沼勝監督の映像美への拘りと谷ナオミの美しさが見事に融合した作品で痺れましたな。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
撮影は森勝、美術は土屋伊豆男、ロケ地の選び方、何処だかは解りませんが今でも多少なりともあの風景が残っているのなら、ロケ地巡りをしてみたいと思うほど。
坂道、階段、日本家屋、人形作り、歌舞伎、和装美人。
何度も言ってますが、若い頃は谷ナオミが苦手でした。もう、若いというのは本当にしょうがない!年とってもしょうがないけど。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
和装の色気、所作の美しさ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartss_pink.gif)
ロマンポルノをちゃんと見返してみて、SMの女王・谷ナオミはむしろSM作品以外に傑作が多い。また1本、そんな作品に出会えました。
雨天の軒先、彫り師と初めて会った、アサヒビールケースの前での所作、うなじの美しさ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/cb/8222da770110d06b6ce39b17ac28d18a.jpg)
蟹江敬三の彫師に刺青を入れてもらうシーンで、自らの乳房を鷲掴み苦悶の表情を見せる演技はSM女王としての面目躍如。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
音楽の使い方も良いです。邦楽とピアノ、そして娘が気に入っている変なニューミュージック調の歌。音楽担当はやはり樋口康雄。
娘・たか子の北川たか子、これは時代のなせる技だけれど、水玉プリントのブラウスが妙にそそる。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare2.gif)
脚本的には刺青を入れるに至るまでの過程に強引さがあり、もっと刺青のシーンに焦点を当て丁寧に描いてくれれば良くなったであろうに、ちょっと散漫な感じがある。ただ、そういう欠点、全ては小沼勝の拘りと谷ナオミの妖艶さでカバーしてしまっている。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
それだけに、彫師も戦くほどの花芯への刺青が完成したシーンでの無粋なボカシが残念でならない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_hekomu.gif)
花柳幻舟が出ております。谷ナオミの女友達でバーのママ。粋です。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
酔って長唄だか小唄だか解らないが邦楽の喉を聴かせてくれ、イメージシーンでは舞踊も見せてくれる。
でも一番好きなシーンは谷ナオミと一つのおせんべいを割って分けて食べるシーン。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
それにしても完璧には美しくなく、やや緩んだ谷ナオミの御々足のエロい事ったらないですね。絶品。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/18/30b20ca294eb7aa4ebe9aa317de2030f.jpg)
長谷川安春、曽根中生、小沼勝の3本立て。これだけ揃うと身体的辛さなど微塵も感じないものだ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/nezumi.gif)
新橋ロマン劇場
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「花芯の刺青 熟れた壷」1976年 日活 監督:小沼勝
歌舞伎座出入りのかつら職人の娘だった吉野みち代は、幼い頃から伝統の世界に育ったせいか、古風な女であった。みち代は、江戸千代紙人形師の後妻となったが、半年で夫と死別し、義理の娘たか子と二人きりで暮らして、もう十年になっていた。その間、みち代はかたくなに貞操を守り通し、ひたすら紙人形を作って生計を立ててきた。一方、大学生のたか子は現代的でドライな娘に育ち、カメラを手に飛びまわっていた。
みち代は、人形問屋の貝島を訪ねたおり、むりやり慣れぬ酒を飲まされて、酔ったところを不覚にも犯されてしまった。犯されながらみち代は、ふとある記憶をたどっていた。それは、舞台の奈落の底で、娘道成寺の蛇面、蛇身の衣装をまとった男に犯されたあの少女時代の鮮烈な記憶だった。その蛇身の男は、みち代のあこがれていた役者、尾形菊三郎であった。
追悼第3弾にしてやっと初見モノ。
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いや、これは開巻のロケ地から始まって、小沼勝監督の映像美への拘りと谷ナオミの美しさが見事に融合した作品で痺れましたな。
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撮影は森勝、美術は土屋伊豆男、ロケ地の選び方、何処だかは解りませんが今でも多少なりともあの風景が残っているのなら、ロケ地巡りをしてみたいと思うほど。
坂道、階段、日本家屋、人形作り、歌舞伎、和装美人。
何度も言ってますが、若い頃は谷ナオミが苦手でした。もう、若いというのは本当にしょうがない!年とってもしょうがないけど。
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和装の色気、所作の美しさ。
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ロマンポルノをちゃんと見返してみて、SMの女王・谷ナオミはむしろSM作品以外に傑作が多い。また1本、そんな作品に出会えました。
雨天の軒先、彫り師と初めて会った、アサヒビールケースの前での所作、うなじの美しさ。
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蟹江敬三の彫師に刺青を入れてもらうシーンで、自らの乳房を鷲掴み苦悶の表情を見せる演技はSM女王としての面目躍如。
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音楽の使い方も良いです。邦楽とピアノ、そして娘が気に入っている変なニューミュージック調の歌。音楽担当はやはり樋口康雄。
娘・たか子の北川たか子、これは時代のなせる技だけれど、水玉プリントのブラウスが妙にそそる。
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脚本的には刺青を入れるに至るまでの過程に強引さがあり、もっと刺青のシーンに焦点を当て丁寧に描いてくれれば良くなったであろうに、ちょっと散漫な感じがある。ただ、そういう欠点、全ては小沼勝の拘りと谷ナオミの妖艶さでカバーしてしまっている。
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それだけに、彫師も戦くほどの花芯への刺青が完成したシーンでの無粋なボカシが残念でならない。
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花柳幻舟が出ております。谷ナオミの女友達でバーのママ。粋です。
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酔って長唄だか小唄だか解らないが邦楽の喉を聴かせてくれ、イメージシーンでは舞踊も見せてくれる。
でも一番好きなシーンは谷ナオミと一つのおせんべいを割って分けて食べるシーン。
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それにしても完璧には美しくなく、やや緩んだ谷ナオミの御々足のエロい事ったらないですね。絶品。
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長谷川安春、曽根中生、小沼勝の3本立て。これだけ揃うと身体的辛さなど微塵も感じないものだ。
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