JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

DVD 「エド・ウッド」

2008-06-06 | 映画(DVD)
「エド・ウッド」1994年 アメリカ 監督:ティム・バートン

史上最低の監督と言われた男、エドワード・デイヴィッド・ウッド・ジュニア、通称エド・ウッドの愛すべき、奇想天外な半生を描いた伝記映画。

公開当時、あまり映画を観ない人だったけど、その最低映画監督という触れ込みに興味が湧き、劇場で観た。何も知らない私はジョニー・ディップさえ知らなかった。もう一度DVDで見たいと思っていたらシネマヴェーラで本家本元の映画がかかり、時同じくして再鑑賞。

生前、無名で無視され続けていたエド・ウッド。買い手が付かず二束三文でTVが買取り、深夜枠で何度も放映されるうちもの好きファンが話題にし始めた事が最低映画監督という栄えある称号をもらうきっかけだったとか。
このティム・バートンやタランティーノもそんなファンの1人。

いかにもティム・バートンらしいエドへの愛情あふれた夢のある映画になっている。エド・ウッド映画の裏話。
この映画を観たらどうしたって本家本元を一度は観たくなるってもの。

しかし、今回、本家本元を観るまで、ティム・バートンがここまで本家映画を忠実に再現しているとは思わなかった。このあたり偏執っぽいティム・バートンならでわですね。

ハロウィンに来た子供達を入れ歯をはずして驚かすジョニー・ディップ
オーソン・ウェルズとの出来すぎた脚色・・・なんて観ていると、「うん、もう、ティム・バートンったらぁ~」って感じ。

マーチン・ランドーのベラ・ルゴシが良いです。

老優ベラ・ルゴシの悲哀とエド・ウッドとの友情。怪物の花嫁で老体に鞭打ち動かない作り物の大タコと格闘する。この映画を観ているからこそ、本家の最低作「怪物の花嫁」が楽しめる。

ここまで忠実に再現する事により、私は「プラン9フロム・アウタースペース」「怪物の花嫁」の本当の魅力(それがあるのか無いのか)を感じる事が出来なくなってしまったようです。
ティム・バートンはその愛情故にエド・ウッドを自分の作品の中に取り入れ本家を蛻の殻にしてしまった。(もともと何も無かったかもしれないが)ある意味罪な事だけれど、この最低映画監督を知らしめ、映画への情熱を持ち続けた1人の監督を誕生させた事の功績は大きい。

草場の影でエド・ウッドも複雑な喜びを感じている事でしょうな。

プラン9フロム・アウタースペース

怪物の花嫁

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