JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「婚期」

2020-05-29 | 映画(DVD)
「若尾文子映画祭」

「婚期」1961年 大映 監督:吉村公三郎

結婚に人生の夢を託す女性のデリケートな心理を描く傑作コメディ。オールドミスの波子と女優の鳩子は兄嫁いびりを楽しんでいたが・・・。アップテンポでエッジの効いたセリフの丁々発止が小気味いい。

麗しい言葉と所作の上に成り立つ極上のコメディ。特に和装の京マチ子、若尾文子、眼福。



嫁(京マチ子)と小姑二人(若尾文子、野添ひとみ)に離婚して自立している長姉(高峰三枝子)さらに末弟の彼女、婆やの孫娘、兄(船越英二)の愛人(藤間紫)と新しい若い恋人、それぞれの女の生き様。

船越英二と京マチ子の寝室会話。船越のいくらなんでもあんまりな言い分に京マチ子への同情を禁じ得ないが、どうしてどうして京マチ子も強か。

ま、カッコいいのは達見しながら自立して男と混浴もする高峰三枝子か。

労基勉強してる北林谷栄は流石のキャラ「こう、命令系統が多いと困っちゃう」爆

いたずら電話の俯瞰が印象的。

お見合いの禿げに関しては若尾文子が気に入らないのはそれだけじゃないと相手の打算に言及してフォローするも船越が禿げに固執してて効果が無いのも可笑しい。

ラストシーン。一向に船越の誠意が見えないのに強引にハッピーエンド風にしてる微妙な感じ最高w





角川シネマ有楽町 2020年2月




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